【50年代歌手】低音ボイスが心地よかった昭和のムード歌謡シンガー、フランク永井の魅力に迫る

【50年代歌手】低音ボイスが心地よかった昭和のムード歌謡シンガー、フランク永井の魅力に迫る

50年代にデビューしたフランク永井。低音の魅力に心奪われる?!「有楽町で逢いましょう」のヒットから往年のデュエット曲まで今は亡きフランク永井の魅力にどっぷりと浸りきりましょう!


こんにちは!はんまのままです。

今回はフランク永井さんについて調べてみたと思います。2008年に亡くなっていますが、その素敵な歌声はいまだにファンが多く存在します。そんなフランク永井さんの魅力を余すことなくお伝え出来たらうれしいです。

歌手として活動開始

ふらんくながい
生年月日:1932年3月18日
没年月日:2008年10月27日
デビュー:1955年

宮城県から上京して米軍のクラブ歌手として活動し、「素人のど自慢」にて年間ベストワンに選ばれたことを機に歌手デビュー。低音が素敵なムード歌謡曲を歌いスターとなる。

フランク永井

フランク永井歌コンクール ~ 宮城県大崎市: フランク永井さんの横顔アーカイブ

出身地は宮城県志田郡松山町ですが、平成の大合併で現在は宮城県大崎市となっています。実は筆者の実家が隣町で松山町に関しては知っていたつもりでしたが、フランク永井さんが生まれた町だったとは知りませんでした。初めて知ったのは父親の「歌は弟の方がうまかったんじゃないかな」の言葉からでした。

この松山町はのどかな田園地区で米どころとなっています。酒蔵もあり春には桜が、秋にはコスモスが町を彩っていて時間の流れがスローに感じられるような町です。フランク永井展示室が同市内にありフランク永井さんにまつわるものが所狭しと展示されています。ファンはもちろん地元の人にも聖地となっています。

そんなのどかな田園風景から歌手になりたいと幼い頃から思っていたフランク永井さんは上京し、運転手などのアルバイトを経て米軍のクラブ歌手として契約するまでになりました。耳のこえたアメリカ人の前で歌う契約をしたということはやはり魅力的な歌声だったということなのでしょう。

ムード歌謡歌手、フランク永井

1955年9月に「恋人よ我に帰れ」で歌手デビューとなりましたが、ヒットには恵まれず得意のジャズでは歌手として成功しませんでした。そこでディック・ミネの勧めや作曲家・吉田正と出会ったことで歌謡曲に転向したとあります。

このような歌を歌っていたということなのですが、今の時代に聴いても懐かしい感じで受け入れるのですが当時は難しかったのかもしれません。

作曲家・吉田正

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この吉田正の門下生にはフランク永井さんはもちろん俳優として活躍していた鶴田浩二や演歌歌手の橋幸夫、今も絶大な人気を誇る女優の吉永小百合、後にデュエットすることになる松尾和子などそうそうたるメンバーがいます。

1957年11月リリース

有楽町で逢いましょう

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この曲の大ヒットで「フランク永井」の名前は一躍有名になりました。有楽町そごうのキャンペーンソングとして歌われていたこの歌を聴いてファンになった人もたくさんいたのではないでしょうか。この曲のヒットで「東京午前三時」や「夜霧の第二国道」もヒットとなりました。

ムード歌謡歌手、フランク永井さんがやっとスタートしたという瞬間だったのかもしれません。この曲の後はのちにムード歌謡の女王と言われた松尾和子とデュエット曲を発表しヒットしています。

フランク永井にスカウトされ吉田正の門下生となる。

松尾和子

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「東京ナイト・クラブ」は今でも歌うお父さん方もいるのではないでしょうか。スナックやクラブなどでホステスさんと歌っているという男性もいると思います。実際、「ふたりの大阪」や「銀座の恋の物語」などと並んで馴染みのあるデュエット曲の1つです。

低音が心地いいフランク永井さんとムード歌謡の女王と称された松尾和子のデュエットは憧れる男性や女性はいたのではないでしょうか。特に夜の世界で生活をしていた人のは憧れだったことでしょう。

紅白常連歌手

1951年に始まったNHK紅白歌合戦に1957年には出場して以来、1982年まで連続出場の記録を持っています。初出場の相手は大津美子でした。出場曲は「東京午前三時」でした。

ムード歌謡という言葉がピッタリなフランク永井さんの歌声はウットリしてしまうほどいい低音で心地よく聴こえます。

フランク永井さんの代表曲はいくつかあるのですが、「君恋し」は第12回NHK紅白歌合戦に出場した時に歌った曲です。元々は1928年に二村定一が歌っていた曲でしたが、フランク永井さんがジャズ風にアレンジしヒット曲の仲間入りをした曲でした。

第15回NHK紅白歌合戦に出場した時に歌っていた「大阪ぐらし」はご当地ソングでもあり、ペギー葉山と3回目の対戦した時の歌でした。ご当地ソングということになっていますが、方言などは一切ないので普通のムード歌謡に捉えてよいでしょうね。

始めに歌われているのが「羽田発7時50分」で1971年の第22回NHK紅白歌合戦出場曲です。

1966年にリリースされた「大阪ろまん」のB面の曲として収録されたこの曲は1972年にA面曲として再販され、1977年にはさらに録音された曲でした。第25回NHK紅白歌合戦に出場した時に歌われた曲ですが第25回NHはK紅白歌合戦1974年に行われているのでヒットした年にということでもなかったのでしょうか。

1978年に自身の曲をリメイクしてリリースした「公園の手品師」で第29回NHK紅白歌合戦に出場しています。元は1958年にリリースした曲だということですが、フランク永井さんの声にピッタリでゆったりした気持ちで聴くことができます。

第26回NHK紅白歌合戦からは出場する年のヒット曲を歌うというよりは往年のヒット曲を歌うということが多くなってしまったようですが第34回NHK紅白歌合戦に落選してしまった後は出場することがなくなってしまいました。

晩年の活動

出身地の宮城県大崎市(旧松山町)ではフランク永井さんに「特別功績者」第1号として登録されています。2008年に亡くなったことが受賞のきっかけになったようですが、故人が対象ということなので何とも言いようがありません。できれば亡くなる前にあげてもいいというようにはならないものなのでしょうか。

1982年6月発売

WOMAN

WOMAN / フランク永井 - MEG-CD

1980年代にリリースしたシングルは2曲のみなのですが、この「WOMAN」は山下達郎のプロデュースでムード歌謡歌手として活躍していた頃とは異なる雰囲気の曲調になっています。最近ではハイトーンボイスの男性歌手は見かけますが、フランク永井さんのように低くても素敵に伸びる声の持ち主はあまり見かけないので逆に新鮮に聞こえませんか?

フランク永井さんの最後のシングルはフランク永井さんらしい曲調を残しつつ80年代のカラーを含んだ曲となりました。‎作詞は70年代80年代にヒット曲を量産した 阿久悠、作曲は師でもある吉田正で作られた曲にフランク永井さんの声が世界観を表現している「六本木ワルツ」という曲とされていますが、シングルディスコグラフィーを確認すると「あなたのすべてを」が最後となっています。

1985年2月発売

六本木ワルツ

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生前でラストシングルとなった「あなたのすべてを」はシンガーソングライターとしても活動していた佐々木勉が作詞作曲を行っていますが、佐々木勉も1985年に急逝しています。亡くなった年の11月にリリースしていますがこの曲はたくさんのアーティストがリリースしています。そのたくさんのアーティストの中にフランク永井さんがいるということになりますね。

1985年11月発売

あなたのすべてを

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歌声を聴きたい方は下のリンクをクリックしてみてください。最後のシングル曲も低音の利いた素敵な曲になっています。

あなたのすべてを

生きていれば・・・と悔やむ人も大勢いることと思います。
なぜと・・・惜しむ声をあげる人もいると思います。
あれほどの歌手が何を苦にと不思議に思う人もいると思います。フランク永井さんは自ら命を絶とうと行動します。命は落とすことなく見つかりました。が、後遺症が残り記憶があいまいでなぜそんなことをしたのは本当のところは誰も知ることはありませんでした。
リハビリによって回復傾向にあったとされていましたが自宅で肺炎を患い2008年10月27日に亡くなりました。

最後にフランク永井さんの声がピッタリだと思える曲をご紹介して終わりにしたいと思います。

フランク永井さんも松尾和子さんもお亡くなりになっています。もしかしたらあちらの世界で歌っているのでしょうか。今にはない歌謡界のノスタルジックな世界観に引き込まれ聴き入ってしまいます。
この世界観に浸り心豊かに過ごせる時間をたくさん過ごせたら幸せな時間になることでしょう。ご冥福をお祈りいたします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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