『Zガンダム』は一旦置いておいて
まず可変機とは
可変機とは「ロマン」であり、「プラモでは関節ゆるゆる」であり、「作画の腕の見せどころ」である…。
詳しくは前回の記事を参考に!
『機動戦士Zガンダム』に登場した「可変型モビルスーツ」の良さを語りたい! ~エゥーゴ、地球連邦、アクシズ編~ - Middle Edge(ミドルエッジ)
それではいよいよ機体紹介へ
今回は、『機動戦士Zガンダム』に登場する「ティターンズ」の機体を紹介していきたいと思います。
Zガンダムに登場する可変機は主に、「モビルスーツ形態」と「モビルアーマー形態」になります。
また、外伝作にのみ登場する機体は省略しますのであしからず。
では早速、比較的可変機の多い「ティターンズ」の可変型モビルスーツを紹介していきますよ!
~ティターンズの可変型モビルスーツ~
『RX-110 ガブスレイ』

『RX-110 ガブスレイ』 MS形態
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パプテマス・シロッコが提出した設計案を元に、ルナツー開発基地にて開発された可変MSです。
砲撃戦、格闘戦に優れた可変試作機で、本機のMA形態は、複眼状のカメラ、センサーを複数持つ機首、脚部のムーバブルフレームを丸ごと露出させた一対の大型クローアーム等、まるで昆虫を彷彿とさせる独特のフォルムが最大の特徴です。
単機のスペック自体は申し分ない機体でしたが、その特殊かつ複雑な変形機構による製造コストの高騰化、整備性の問題といった可変機の運命により制式化には至らず、少数の試作機の製造を以って開発計画は中断されました。

『RX-110 ガブスレイ』 MA形態
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おまけ『半MA形態』
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個人的な評価、感想
試作機でしかも可変機!その変形時の容姿は異形!まさに異形!
だ が そ れ が い い !
人型と飛行型の中間の形態、マクロスでいうところの「ガウォーク形態」が存在するのも最高です。
変形後は全身に内蔵されたスラスターが後方一点に集中し、その尋常ならざる加速性能を最大限利用した一撃離脱戦法を得意とする本機ですが、ライバルキャラ、ジェリド・メサ中尉は流石の乗りこなしでしたね。
可変機度 ☆☆☆☆☆
『RX-139 ハンブラビ』

『RX-139 ハンブラビ』 MS形態
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アポロ作戦の後にティターンズが制式に採用したエイのような特異な姿を持つ試作MSです。武装までもが他とは一線を画しており、ティターンズ勢の中でもひときわ異彩を放っていました。
スラスターの推力は決して大きくはないですが、搭載ロケットモーターは非常に燃焼効率が高く、安定した速度と機動を長時間継続して行うことができます。また変形後のMA形態でも腕部の自由度が高く、近接戦闘戦でも高い戦闘力を発揮しました。

『RX-139 ハンブラビ』 MA形態
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個人的な評価、感想
またしても試作機の可変機!さきほどガブスレイを異形といいましたが、こちらもまたなかなかの異形です。だってエイですよエイ。
「海ヘビ」や「クモの巣」といった個性あふれる多種多様な武器は、初代ガンダムでいうと、初めてグフが「ヒートロッド」を使ってきた時のような衝撃がありました。
アイカメラが体の至る所についており、動くというのも不気味でイイ!…「コイツ、動くぞ…!」
可変機度 ☆☆☆☆☆☆
『ORX-005 ギャプラン』

『ORX-005 ギャプラン』 MS形態
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地球連邦軍のニュータイプ研究機関「オーガスタ研究所」が開発し、ティターンズが使用した超高高度迎撃用可変モビルアーマーです。MA形態に変形する事で大気圏内での単独飛行が可能となります。
ただし、加速時のGが強力なため通常の人間では乗りこなせず、実質的に強化人間専用機体となりました。追加ブースターを装備することで大気圏離脱も可能で、 機体を調整する事により宇宙での運用も可能になりましたが、全天周囲モニターに欠陥があり、機体下方に死角が生じてしまう欠点を抱えています。
個人的な評価、感想
またしても試作可変機ですよ!欠陥品最高じゃないですか!
しかも可変モビルアーマーです。何度でも言いましょう、可変モビルアーマーです。
あくまでMAがメインで、一応人型にもなれるけど…といった点が非常に評価高いです。私の。
モニターに欠陥があり、機体下方に死角が…という点も試作機、可変機ならではのお茶目ポイントですね。あまり大きく形が変わらないのが可変機としてはマイナスですが。
可変機度 ☆☆☆☆☆
『NRX-055 バウンド・ドック』

『NRX-055 バウンド・ドック』 MS形態
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ムラサメ研究所において、ニュータイプ(改造人間)用に調整された可変モビルアーマーです。
グリプス戦役時の戦闘兵器の中でも特に異彩を放つ姿をしていました。モビルスーツへ変形の際は、MA形態時のメインカメラが左腕部に、クローアームが両脚になります。
サイコミュ兵器は未実装ですが、サイコミュを搭載しています。

『NRX-055 バウンド・ドック』 MA形態
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おまけ 『半MA形態』
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個人的な評価、感想
素晴らしい!可変機とはこうあるべきです!
旧ジオン軍モビルアーマーの『MAM-07 グラブロ』がベースとなっており、
試作機、改造人間用、中間形態アリと三冠を誇っています。私の中で。
変形ギミックも美しく、どうしてこのMSがこんな形になるのかとスロー再生で確認しようとしたものです。
中間形態がまたかわいいですね。
劇中ではジェリド・メサ中尉が搭乗した最後の機体となりましたが、これについては彼はただの軍人のため、彼自身が強化されたのか、一般用にチューニングされたのかは明らかになっていません。
可変機度 ☆☆☆☆☆☆☆
『MRX-009 サイコガンダム』

『MRX-009 サイコガンダム』 MS形態
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ニュータイプ機関・ムラサメ研究所が開発した、強化人間専用の試作機です。
サイコミュ・システムが大型化し、通常のMSの2倍以上の巨体となっています。モビルフォートレス形態(砦、要塞といった意味)と呼ばれるMA形態に変形でき、機体を飛行させるためにミノフスキークラフトを装備しています。高さ40mの巨体にもかかわらず飛行が可能なのです。

『MRX-009 サイコガンダム』 MA形態
個人的な評価、感想
デカい!とにかくデカい!!説明不要!!それが変形するんですよ!?
可変機の例に漏れず試作機で、巨大MAの例に漏れずIフィールドがついています。
変形に少し時間がかかるところがまた、可変機としてのプラスポイントですね。
可変機度 ☆☆☆☆☆☆

『MRX-010 サイコガンダムMk-II』 MS形態
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サイコガンダムの後継機として開発され、グリプス戦役末期に投入された巨大モビルアーマーです。
全身に武装を備えたその巨体はまさに悪魔のマシンでしたが、精神不安定な強化人間ではその力を完全には発揮できず撃破されます。グリプス戦役終戦後、中破し放棄されていたものをネオ・ジオンが回収し、初陣の強化人間プルツーを搭乗させ第一次ネオ・ジオン抗争に投入した。この時初めてモビル・フォートレス形態(所謂MA形態)に変形しました。

『MRX-010 サイコガンダムMk-II』 MA形態
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個人的な評価、感想
デカい!相変わらずデカい!!説明不要!!それが変形するんですよ~。
可変機の例に漏れず試作機で、巨大MAの例に漏れずIフィールドがついています。
ここまでは可変機としての基本的な部分はサイコガンダムと同じですが、唯一欠点があります。
それは、『Zガンダム』に登場した時は変形しなかったこと!!立派な可変機のくせに!!
というわけで、サイコガンダムMk-IIのモビルフォートレス形態を見たい方は『機動戦士ガンダムZZ』を観ましょう。
可変機度 測定不能(『ZZガンダム』の時点では☆☆☆☆☆)
『PMX-000 メッサーラ』

『PMX-000 メッサーラ』 MS形態
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本作の重要人物、パプテマス・シロッコが設計、開発を手掛けたハンドメイドMS「PMXシリーズ」最初期の機体です。元々は船外活動用の作業機を戦闘用に改修したもので、ムーバブルフレームの非採用等、地球圏のMSと比較してテクノロジー面での旧式さは否めません。
しかし本来木星の高重力圏での活動を主としている為、機体構造は非常に頑強です。更にその重力を振り切るべく片方3基の大出力スラスターが内蔵された可動式ブースター・ポッドを両肩に2基搭載しています。このブースターの存在によってMS時は30mを超える大型機となりましたが、加速、機動性能は一般的な地球圏のMS、MAを大きく上回ります。

『PMX-000 メッサーラ』 MA形態
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ハンドメイドMS!しかも作業機を戦闘用に改修したものなのに片方3基の大出力スラスターのおかげで加速、機動性能は抜群です。
まあ、なんでしょう。個人的にあまり好みの形じゃなかったというか…。
あまりカッコよさを感じなかったというか。
可変機度 ☆☆☆☆
独断と偏見で決める可変機度ランキング!
さて、お気付きでしょうか。私の個人的な感想の下に、生意気にも『可変機度』が☆の数で評価されていたことに!というわけで、前回と今回でまとめた可変型MSの可変機度ランキングを発表したいと思います。異論は認める!あくまで、独断と偏見ですからね。
可変機度 トップ5!
5位 可変機度 ☆☆ 『スーパーガンダム』
4位 可変機度 ☆☆☆☆ 『メタス』『メッサーラ』
3位 可変機度 ☆☆☆☆☆ 『Zガンダム』『ギャプラン』『ガブスレイ』『ガザC』
2位 可変機度 ☆☆☆☆☆☆ 『アッシマー』『サイコガンダム』『ハンブラビ』
1位 可変機度 ☆☆☆☆☆☆☆『バウンド・ドック』
同率がめちゃくちゃ多くなってしまいました(汗)
まとめ
さて、今回は『機動戦士Zガンダム』に登場する「ティターンズ」の機体を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。やっぱり可変機って良いモノでしょう?
まとめっぽいまとめは前回の記事でやってしまったので、現実的な話を。
今現在、現実において変形機構を持つ機体は、晴嵐(第二次世界大戦中に開発された水上攻撃機)やF/A-18(アメリカ合衆国に開発された戦闘攻撃機)のように、「運転形態」と「収納形態」に変形するというパターンが多いです。 折り畳み式自転車やノートパソコンみたいなものですね。
漫画やアニメ、特撮に見られるような「稼働中に複数の形態を任意に使い分ける」というタイプの可変機は、 ヘリコプターとプロペラ機に変形する「V-22 オスプレイ」などごく少数です。
ただ、この「オスプレイ」は絶対的な件数こそ非可変機と大差ないものの、墜落事故が変形中に集中しており、ロマンとリアルの間の壁を感じさせます。
理想的な可変機が現実に登場する日は、果たしてやってくるのでしょうか…。
機会があれば別のロボット物の可変機を紹介するのも良いですね、次回の記事作りが楽しみです。(予定は未定!)
それではまたどこかで!ありがとうございました~。