老眼だけじゃない! 40代以上の男女に聞いた目に関する調査!!
生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研が、40代からの「目の健康」をテーマにレポートを行いました。
ミドルエッジの読者の方々も、日々パソコンと加齢に向き合い、暮らしているかと思います。今回の対象者は40~80代の男女500名となっており、多くの方が該当する、そろそろ気になる年代かと思われるので、ご一読下されば幸いです。
現在、目の健康に自信がありますか?
「自信がある」との回答は全体の2割台(28%)、約7割(72%)は目の健康に自信がないとの回答。
40歳を過ぎてから、目の不調が増えたという方が6割(60%)にものぼり、平均で「49.3歳」からという結果でした。

「老眼以外」の具体的な目の悩みは何ですか?
老眼以外で、目の悩み上位に「疲れ目」(65%)「かすみ目」(55%)がランクイン!
やはり日常的に目を酷使している現代人、何かとお疲れ気味のようです。
「左右のピントが合わないことがあり、見え方が不安定になる」(80歳・男性)、「仕事でパソコンを使ったり、電子書籍を読んだりする時に画面がぼやけてくる」(50歳・女性)などがあがっています。

普段、目薬を購入する時に重視しているポイントは何ですか?
「疲れ目」「かすみ目」を感じた時に、どのような対処をすることが多いかを聞くと、ともに「目薬」がトップ(「疲れ目」で69%、「かすみ目」で63%)に。また、具体的に「目薬を購入する時に重視しているポイント」を聞くと、「信頼できるメーカーの商品である」が49%で最多となりました。

年齢による目の悩みにあった目薬を選べているという自信はありますか?
しかし一方で、「年齢による目の悩みにあった目薬を選べているという自信はありますか?」という質問では、「自信がある」(25%)に対して、4人中3人の方は「自信がない」(75%)という回答に。
また、「目薬を購入する際に、成分やその濃度を確認していますか?」と質問したところ、「成分」を必ず確認している方は31%、「成分の濃度」を必ず確認している方は21%にとどまりました。


疲れ目・かすみ目の原因は1つではない
目の疲れ・かすみとひとくちにいっても、実はさまざまな原因があるのです。
例えば、スマートフォンやパソコンといった「目の酷使」が原因であるケース、コンタクト・エアコン・紫外線などによる「目への負担」が原因であるケースなど。同じ疲れ目・かすみ目といっても、その背景にある要因は1つではないのです。
そこで、まなべ眼科クリニック院長・眞鍋洋一先生に、加齢による疲れ目・かすみ目の対処法についてお話をおうかがいしました。
「年齢」による涙液不足が、目の疲れ・かすみを招く!?
40代を過ぎた方の中には、年齢を重ねるにつれて、疲れ目・かすみ目の症状を感じやすくなっているかも知れません。
その原因の一つに加齢による「涙液不足」が考えられます。
一般的に、目の涙液量は年齢とともに減少すると言われています。加齢によって皮膚の潤いがなくなってくるのと同じで、目も乾きやすくなるのです。実際に、加齢による涙液量の変化を調べた調査(※)によると、50代以上の涙液量は、20代に比べて「約4割」減少することがわかっています。
そして、涙液量が少なくなると、目の疲れやかすみにつながってきます。というのも、目の表面と外気を隔てているのは、ごく薄い涙の膜。涙が減少すると、角膜が乾きやすくなる、傷つきやすくなるといった症状につながります。その結果、目の疲れがひどくなったり、ものが見えにくくなったりするのです。
※出典:平瀬ら:日本眼科学会雑誌, 98: 575-578,1994.
涙液不足に有効なのは、「ビタミンA」と「コンドロイチン」の成分! 濃度にも注目を
涙液不足の対処法としては、目薬が有効です。市販のものでも問題ありませんが、目薬の効果・効能も商品によってさまざまですので、きちんと「涙液不足の解消につながる成分」が入ったものを選ぶことが重要です。
具体的には、「ビタミンA」と「コンドロイチン」の2つをチェックすると良いでしょう。この2点は、眼科で処方する目薬にも含まれる成分。「ビタミンA」には涙液を安定化させる機能、「コンドロイチン」には角膜を保護・保水する機能があります。
また、それぞれの成分の濃度にも注目です。今回の調査では、「目薬を購入する際に、成分濃度を必ず確認する」方はわずか2割にとどまりましたが、目薬を選ぶ際には、「どのような成分が入っているか」だけではなく、「どれくらい有効成分が含まれているか」もチェックするようにしましょう。
前述の「ビタミンA」「コンドロイチン」の2成分が、一般用目薬の承認基準において、できるだけ多いほうが、効果に期待できます。
眞鍋洋一先生 プロフィール
まなべ眼科クリニック院長/日本眼科学会眼科専門医/「医師+(いしぷらす)」所属
1986年 埼玉医科大学医学部医学科卒業。1990年 埼玉医科大学大学院臨床医学研究科眼科学修了。
丸山記念総合病院眼科、畠山眼科医院、栗原眼科病院、聖路加国際病院 眼科を経て、1996年まなべ眼科クリニックを開業。
調査概要
・調査名:40代からの「目の健康」に関する調査
・調査対象:40~80代 男女500名 (年代・性別 均等割付)
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2017年7月28日(金)~7月31日(月)