『草間彌生美術館』が10月1日開館!水玉模様の外観が印象的!
10月1日、東京・新宿区弁天町に水玉模様やかぼちゃをモチーフにした作品で知られるアーティスト・草間彌生さんの『草間彌生美術館』が開館する。
地上5階、地下1階の建物で、外観の白い水玉模様が彼女らしい。館内は白い展示室がらせん状に連続した構造となっている。館長は多摩美術大学学長で美術評論家の建畠晢さんが務める。
館内には体験型インスタレーションや草間さんのこれまでの展覧会カタログなどを見る事が出来るブラウジングスペースなどが用意され、草間さんの作品にはじめて触れる方にも親しみ易い空間となっている。
同館の最初の展示として『創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき』が開催される。また、入館は1日4回の入れ替え制で、チケットは事前に購入する必要があるので予定をしっかりと立ててからの来館をお勧めしたい。
【草間彌生美術館ウェブサイト】
http://yayoikusamamuseum.jp/
10月22日の14時半からは、館長の建畠さんによる講演会が開催される。開館記念展の中心的な作品である絵画シリーズ《わが永遠の魂》をはじめとした草間彌生作品と、その制作の実際について語られる貴重な機会となっている。詳しくは同館のウェブサイトをご覧いただきたい。
草間彌生 プロフィール
1929年(昭和4年)3月22日、長野県松本市生まれ。
幼い頃から悩まされていた幻覚や幻聴から逃れるために、それらの幻覚・幻聴を絵にし始めた。1960年代を前に渡米し、絵画や立体作品の制作だけではなくハプニングと称される過激なパフォーマンスを実行し、「前衛の女王」の異名をとった。
カラフルな水玉柄が強烈な印象として残る作品が多く、そのポップさから普段アートに対して距離がある方々にも受け入れられている。”アートの島”である香川県・直島に設置されている『南瓜』(1994年)はフォトジェニックな立体作品で、島を訪れた方々の記念撮影スポットとしても機能している。
また、合わせ鏡を用いて光やオブジェを無限に広がるように見せるインスタレーションや、男根状のオブジェを日用品などに張り付ける立体作品も制作している。

草間彌生(くさま やよい)