「クラウス・ノミ」をご存知ですか?

クラウス・ノミはドイツのミュージシャンで、ソプラノボイスを駆使した楽曲が特徴でした。ジャンルはオペラ、ニュー・ウェイヴ、ディスコなど幅広く、インパクトのある化粧やパフォーマンスにも当時注目が集まっていました。

デヴィッド・ボウイのバックコーラスを担当する!
クラウス・ノミは元々ソプラノ歌手を志していました。1972年にベルリンの音楽学校を卒業後、音楽活動を続けるためニューヨークに移住します。そして下積みを経て、1979年頃からデヴィッド・ボウイのバックコーラスに抜擢されました。

1981年、鮮烈なデビューを飾るも・・・
デヴィッド・ボウイのバックコーラスを皮切りに頭角を現してきたクラウス・ノミ。レコード会社が放っておくはずもなく、1981年にアルバム「Klaus Nomi」でデビューを飾ります。
代表曲「Simple Man」
1982年発表の「Simple Man」。ニューウェイヴ色の濃い曲調にソプラノボイスが光ります。
スネークマンショーのアルバムにクラウス・ノミが!
スネークマンショーって覚えてますか?桑原茂一、伊武雅刀、小林克也によるユニットで、1981年のアルバム「急いで口で吸え!」のヒットにより、一躍スネークマンショーブームを巻き起こしました。「急いで口で吸え」のB面に収められていた「コールド・ソング 」がクラウス・ノミの楽曲です。

日本では広告にも登場!
日本有数の楽器専門店であるイシバシ楽器。当時のチラシにクラウス・ノミを起用していました。この写真の人物がクラウス・ノミだと当時知っていたのはどれくらいいたんでしょうか?

1982年には既に病魔に冒されていた・・・
1982年にセカンドアルバム「Simple Man」をリリースし順風満帆かと思われていた矢先、彼がHIVに感染していることが判明します。当時は治療法も確立されておらず、1983年に39年という短い生涯を終えることとなってしまいました。

21世紀に入り再評価の流れが!!
彼の死後、80年代後半~90年代と彼を語る人は減少し、時代の波に埋もれていったクラウス・ノミですが、2005年に発表されたドキュメンタリー映画「ノミ・ソング」によって再び脚光を浴びることとなります。21世紀に入り再評価の流れが加速している「クラウス・ノミ」の音楽を、みなさんもチェックしてみてはいかがでしょうか?
映画のPVも作られました!
映画の公式サイトはこちら(※英語です)
THE NOMI SONG The KLAUS NOMI Film by Andrew Horn
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