漫画家のくりた陸さん、亡くなる。
公式ツイッターで発表がありました。
夫である岸本憲二郎さんが彼女のアカウントを使用して報告。末期の乳がんで闘病中でした。
生前のお写真はこちら。

漫画業界の方々から続々と故人を悼む声が届いています。
くりた陸さんの漫画家としてのキャリアを振り返る。

くりたさんは青森出身。1982年から講談社の少女フレンドで活躍。恋愛・ファンタジー系の少女漫画を得意としています。その後は「デザート」「BE・LOVE」といった女性漫画誌で大人の恋愛、家族の愛情といったテーマの作品で活躍しました。また、小説のイラストなども手掛けています。
ゆめ色クッキング(1988 - 1990年)
くじらの親子(1996 - 2002年)
オレの子ですか?(2004 - 2006年)
ファンレターにこんなお返しも!

ファンからの手紙に対してイラスト付きの返事を書いていたくりたさん。ファンを大切にするその姿勢がうかがえます。
2003年に乳がんの宣告を受ける。
くりたさんは2003年には乳がんの宣告を受け、闘病生活へと入ります。そんな中、女性向け漫画誌「フォアミセス」で乳がんを宣告された当時の心境を自伝にした漫画「陽だまりの家」を執筆しました。また今年の「フォアミセス」8月号にも「娘とともに…」が掲載されました。
「フォアミセス」巻頭カラーが最後の仕事となりました。
9月15日には、故人を偲び「娘とともに…」「陽だまりの家」が収録されている「~乳がんに襲われ余命宣告を受けた少女漫画家の家族への手記~陽だまりの家」が発売となります。素晴らしい漫画を世に出すだけでなく、ファンを大切にするその姿勢が伺えたくりたさん。素晴らしい漫画家がまた一人この世を去りました。ご冥福をお祈り申し上げます。
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