バイク乗りが思い出す80年代!映画『湾岸道路』

ベルリオーズの「幻想交響曲」が流れ、映画はクライスラー・コルドバに乗った杉本健介(草刈正雄)と妻の芙美子(樋口可南子)の噛み合わない会話から始まる。
夫がバイクを買う頭金として貯めていた金を妻がクレジットカードで買い物をして使ってしまったのだ。
彼女は、自分のシャツを買かった理由を夫に尋ねられると「ステキだから♪」と答える。

浪費する女がはじめた副業は、ホステスそして…
夫から自分の金で買い物をしろ。と言われた妻は週に2回クラブでホステスとして働く決断をする。
芙美子はすぐに人気者になった。クラブのママ(池波志乃)が間に入り、金を支払って関係を求める男(長門裕之)の相手をする。箱根へ行き一晩15万円で売春をするのだ。
夫は、その事実を知っていても怒ることはなく車で妻を車で箱根のホテルまで送っていったりする。

男の残酷な優しさ

残酷な優しさ
湾岸道路の入り口で… 「湾岸道路」 | kiki的徒然草

健介の同僚で嫉妬深い男役を清水健太郎が演じている。
健太郎もかっこいい!
夫婦なのに夫婦じゃないところがあるふたり
ふたりが立ち寄ったガソリンスタンドで、超能力があるという女性(高橋ひとみ)から言われた言葉。健介と芙美子は、結婚して二年、子供はいない。将来について話し合うこともない。
そして健介が芙美子と結婚した理由は、カッコよかったから。
芙美子は健介とタダでセックスをするのは愛しているからだと言う。
そしてある時、健介は、売春相手のことを「愛してやれ」と芙美子に告げる。
嫉妬したり怒ったりしないが怖い人だ。

帰宅した芙美子を待っていたものは、健介からの離婚宣告

芙美子の諦めたようなけだるい表情は…
湾岸道路 ( 映画レビュー ) - 単発ドラマニア!! - Yahoo!ブログ
この映画の中で1番びっくりしたことは、この「10日で出て行け」ということだ。
映画の最後30分でやっとバイク(ハーレーダビッドソン)が登場!

昔はノーヘルで良かった!86年に全てのバイクでヘルメット着用が義務化! - Middle Edge(ミドルエッジ)
「元気でいろよ」と健介は湾岸道路に去っていく



生活感のないおしゃれな暮らしやダイキリは彼の理想や虚像だったのか?
ある時、日本そばのようにパスタを食べた夫と「おばさん」と店員を呼び、納得定食を頼む妻。
この夫婦の唯一の接点がここにあるように思う。

女優の樋口可南子
かきあげヘアー? : 親父ライダーのblog
映画『湾岸道路』といえば、夕日のシャンプーライダー
