ローマの王子様・トッティが退団。2000年には中田英寿とのレギュラー争い
セリエA・最終節が28日行われ、ローマに所属するフランチェスコ・トッティが、ジェノア戦の54分から途中出場。ローマでの最後の試合を3-2の勝利で飾った。
1993年3月に弱冠16歳でASローマのトップチームでデビューしたトッティ。ローマ出身で生粋のロマニスタである。かってはACミラン・ユースチームからのスカウトを母親が断ったエピソードも。
1999年にファビオ・カペッロがローマの監督に就任すると、一気に才能が開花。アタッカーとして得点を重ね、翌2000年シーズンの18シーズンぶりの優勝に貢献した。
また、そのシーズンには日本代表・中田英寿とのレギュラー争いも話題となった。
結果的には、ローマの司令塔を中田には譲らず、”ローマの王子様”の名にふさわしい活躍をみせ、13得点を挙げている。

フランチェスコ・トッティ
2000年と2001年にバロンドールにもノミネートされるなど、2000年代前半のイタリアを代表する偉大な選手でもあった。長年、ローマとイタリア代表でコンスタントに活躍、ロベルト・バッジョ、アレッサンドロ・デル・ピエロら往年のスーパースターに並び称されている。
試合後の退団セレモニーで、トッティは「ここでの28年を伝えるのは不可能。ローマで生まれ、このチームのキャプテンを任されたことは名誉であり特権だった。もう私の足であなたたちを楽しませることは出来ないが、私の人生はあなたたちとともにあります」と語っている。
現在40歳のトッティ。情報が錯綜しているが、このまま”ローマ一筋”で引退の可能性も高そうだ。