映画「プリティ・イン・ピンク」はザ・サイケデリック・ファーズの楽曲からタイトルがとられてるんですよ

映画「プリティ・イン・ピンク」はザ・サイケデリック・ファーズの楽曲からタイトルがとられてるんですよ

ザ・サイケデリック・ファーズの楽曲からタイトルがとられた80年代を代表する青春映画のひとつ「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」。今でも人気の高いこの映画とタイトル曲でアメリカでブレイクした純英国のカリスマ・バンドであるザ・サイケデリック・ファーズを1人でも多くの人に知ってもらいたいです。


The Psychedelic Furs

出身地:イングランド、ロンドン
ジャンル:ポストパンク、アート・パンク、ニュー・ウェーヴ、オルタナティヴ・ロック
活動期間:1977年~1991年、2000年~現在

ザ・サイケデリック・ファーズ

1980年にデビューしたイギリスのバンド「ザ・サイケデリック・ファーズ」のことを今でも憶えているヒトは少ないように思います。いえ、当時でさえ知っていたのはごく一部のロック・ファンだけでした。しかし、ザ・サイケデリック・ファーズの楽曲をタイトルにした映画「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」は当時青春を謳歌していたヒトであればご記憶があるかもしれませんね。

映画と合わせてそんなザ・サイケデリック・ファーズをご紹介したいと思います。

ザ・サイケデリック・ファーズは、ポストパンクとしてデビューした当時は6人組のバンドです。多いですね。今も昔も6人組のバンドというのはあまりいませんが、メンバーが多い理由としては、サックス奏者がいるためです。
サックス奏者がいる6人組といえば思いつくのが、同じくイギリスのバンドのロキシー・ミュージックですね。その後、メンバーが抜けていき3人なってしまうところも同じです。
甘美的な曲やボーカルスタイルにボーカリストがカリスマ性を持っているということなどロキシー・ミュージックとの類似性が見受けられます。更に、名前が示すように1960年代のサイケデリック、中でもヴェルヴェットアンダーグラウンドに影響を受けているようです。

1956年6月5日生

リチャード・バトラー

ザ・サイケデリック・ファーズは、ボーカルのリチャード・バトラーとベースのティム・バトラーの兄弟を中心に構成されています。特にリチャード・バトラーの存在が大きく音楽的にもビジュアル的にもカリスマ性を発揮しています。当時はワイズ(Y's・ヨウジヤマモト)の服を着ていると話題になりました。

さて、そんなオシャレな一面のあるザ・サイケデリック・ファーズですが、アルバム・ジャケットを見ると分かるようにやはりサイケデリックのムードが濃厚に漂っています。

収録曲

1. インディア
 2. シスター・ヨーロッパ
 3. イミテイション・オブ・クライスト
 4. フォール
 5. パルス
 6. ウィ・ラヴ・ユー
 7. ウェディング・ソング
 8. ブラックス / レイディオ
 9. フラワーズ

サイケデリック・ファーズ

1980年にリリースされたファースト・アルバムです。ジャケットの雰囲気が最高ですね。色違いのジャケットもありマニア心をくすぐります。

Talk Talk Talk

収録曲

  1. Dumb Waiters
  2. Pretty In Pink
  3. I Wanna Sleep With You
  4. No Tears
  5. Mr. Jones
  6. Into You Like A Train
  7. It Goes Down
  8. So Run Down
  9. All Of This And Nothing
  10. She Is Mine

Talk Talk Talk

1981年にリリースされたセカンド・アルバム「Talk Talk Talk」は、前作に引き続きスティーブ・リリーホワイトがプロデュースしています。アルバム・ジャケットはヴェルヴェットアンダーグラウンドというよりも、ヴェルヴェットアンダーグラウンドをプロデュースしたことでも知られるアンディ・ウォーホルの作品を思わせるデザインです。

それはともかく、このアルバムには「プリティ・イン・ピンク」が収録されています。ファンの間では評判の良いアルバムですが、一般的には映画「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」は1986年の公開ですから、この時点ではまだ知る人ぞ知る曲といったところです。

この後、1982年に「Forever Now」、1984年に「Mirror Moves」と順調にアルバムをリリースしていきます。特に「Mirror Moves」に収録されている「Heaven」はシングルとしてもヒットしサイケデリック・ファーズの人気は一般にも浸透していきます。

そして、1986年に映画「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」は公開されます。

Pretty in Pink

収録曲

  1. イフ・ユー・リーヴ(O.M.D.)
  2. レフト・オブ・センター(スザンヌ・ヴェガ・フィーチャリング・ジョー・ジャクソン)
  3. ゲット・トゥ・ノウ・ヤ(ジェシー・ジョンソン)
  4. ドゥ・ウォット・ユー・ドゥ(イン・エクセス)
  5. プリティ・イン・ピンク(サイケデリック・ファーズ)
  6. シェル・ショック(ニュー・オーダー)
  7. ラウンド・ラウンド(ベルイー・サム)
  8. 恋はせつなく(ダニー・ハットン)
  9. ダンシング・ホーシズ(エコー&ザ・バニーメン)
  10. プリーズ・プリーズ・プリーズ(ザ・スミス)

「プリティ・イン・ピンク~恋人たちの街角」オリジナル・サウンドトラック

監督はハワード・ドゥイッチ、製作・脚本、ジョン・ヒューズ、主演モリー・リングウォルドで贈る1986年公開のアメリカ映画「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」です。
内容は、ラブストーリーというか、学園を舞台にした青春映画で、分かりやすく、スカっとする後味の良い映画です。この映画は評論家からの受けもよく、商業面でも成功しました。

サウンドトラック・アルバムの評判もよく、2012年にアメリカの音楽サイトが発表した「映画サウンドトラックベスト15」に選ばれるほど今でも高い人気を誇っています。

アメリカの高校を舞台にしたアメリカ映画であるにも関わらず、熱狂的なファンはいたとはいえ、少なくとも日本では一般的な人気はそれほどでもなかったイギリスのミュージシャンの楽曲を多数使ったところがミソで、当時はビックリしました。
サイケデリック・ファーズをザ・スミスやエコー&ザ・バニーメン、ニュー・オーダーなんかと一緒に映画の中で聴くことが出来ること自体スゴイことだと思います。ましてや映画のタイトルをサイケデリック・ファーズの曲からとるなんて!
ハワード・ドゥイッチ監督の大英断ですね。

それではこのアルバムから少し聴いてみましょう。
どういった基準で選曲されたのか分かりませんが、ザ・スミスは「プリーズ・プリーズ・プリーズ」が使われています。ザ・スミスであれば、他にヒット曲がありますが、あえてこの曲を選んだのは映画の内容に則してということでしょう。短い曲ですが心に沁みます。

ニュー・オーダーは、「シェル・ショック」ですね。これも良い曲ではありますが、必ずしも彼らの代表曲というわけでもありません。サウンドトラックですからベストアルバムとはちょっと違う曲が収録されているんですね。通常のベストアルバムとして聴いていると、ちょっとひねってあるので、ファンにとってはそこがまたグッとくるんです。

そしてエコー&ザ・バニーメンからは「ダンシング・ホーシズ」ですか。これも意表を突く選曲ですね。人気絶頂時であったにも関わらず、この曲のアレンジをめぐりバンド内はもめてしまい、エコー&ザ・バニーメンは活動休止になるといういわくつきの曲です。
しかし、これもまた良い曲です。こうした曲が現在でも多くの人に届くというのは素晴らしいことだと思います。

さて、そして我らがザ・サイケデリック・ファーズの「プリティ・イン・ピンク」です。この曲、この映画のおかげでザ・サイケデリック・ファーズはアメリカでブレークすることになります。

プリティ・イン・ピンクの成功を受けてか、1987年にリリースされたアルバム「Midnight to Midnight」はアメリカの市場を意識したものとなっており、活動拠点もアメリカに移します。この時期に来日公演が決定しておりチケットも発売されていましたが、直前に中止になるというファンにとっては悲しい出来事がありました。

この後、リセットして2枚のアルバムをリリースしますが1991年には解散してしまいます。
しかし、2000年に再結成してからはアルバムこそリリースしていないものの現在でも元気に活動を続けているザ・サイケデリック・ファーズです。

関連する投稿


日本アニメーションの創業50周年記念!『宇宙船サジタリウス』の音楽が主要ストリーミングサイトで配信開始!!

日本アニメーションの創業50周年記念!『宇宙船サジタリウス』の音楽が主要ストリーミングサイトで配信開始!!

日本アニメーション株式会社がアニメーション制作・ライセンス展開を行う『宇宙船サジタリウス』に使用された音楽の配信がスタートしました。


プレステ“世紀の奇ゲー”「太陽のしっぽ」サウンドトラックがCD&カラー盤レコードで発売!!

プレステ“世紀の奇ゲー”「太陽のしっぽ」サウンドトラックがCD&カラー盤レコードで発売!!

ディスクユニオン・DIWのゲーム専門レーベルCASSETRONより、1996年4月にアートディンクからプレイステーション用ゲームソフトとして発売された「太陽のしっぽ」のオリジナル・サウンドトラック『Tail of the Sun / 太陽のしっぽ オリジナル・サウンドトラック』が、CDおよび限定カラー盤LPとして2024年8月21日(水)にリリースされます。


葦プロダクションによるロボットアニメ「超獣機神ダンクーガ」のアナログ盤3タイトルが好評発売中!!

葦プロダクションによるロボットアニメ「超獣機神ダンクーガ」のアナログ盤3タイトルが好評発売中!!

ソニー・ミュージックレーベルズより、80年代に放送された葦プロダクションによるロボットアニメ「超獣機神ダンクーガ」のアナログ盤「超獣機神ダンクーガ BGM COLLECTION Vol.1」「超獣機神ダンクーガ BGM COLLECTION Vol.2」「超獣機神ダンクーガ BGM COLLECTION SPECIAL 失われた者たちへの鎮魂歌」が現在好評発売中となっています。


炎のランナー、グリース、フラッシュダンス…名曲満載のサントラ全71タイトルがお買い得価格で登場!!

炎のランナー、グリース、フラッシュダンス…名曲満載のサントラ全71タイトルがお買い得価格で登場!!

ユニバーサルミュージックより「サントラ・キャンペーン2024」と題し、2024年12月25日までの期間限定で往年の洋画の名作全71タイトルのサウンドトラックがお買い得価格で発売されます。


ちあきなおみが歌う主題歌を収録!映画『象物語』のサントラCDが待望の復刻!!

ちあきなおみが歌う主題歌を収録!映画『象物語』のサントラCDが待望の復刻!!

『キタキツネ物語』(1978年)を手がけた蔵原惟繕が総監修し、蔵原惟二と日野成道が共同監督、アフリカの大自然に暮らす象の家族を描いた1980年公開のドキュメンタリー映画『象物語』のオリジナル・サウンドトラックが13年ぶりに復刻、ソニーミュージックショップ販売限定商品として現在好評発売中となっています。


最新の投稿


昭和100年記念!邦画5社が垣根を越え集結、新文芸坐で「いま観たい」名作10本を厳選上映

昭和100年記念!邦画5社が垣根を越え集結、新文芸坐で「いま観たい」名作10本を厳選上映

昭和100周年を記念し、東宝・松竹・KADOKAWA・東映・日活の邦画5社がタッグを組んだ特集上映が池袋・新文芸坐で開催。山田洋次監督のトークショーや最新の4Kリマスター技術を語るイベントも実施されます。銀幕のスターが蘇る名作10選とともに、日本映画の黄金期をスクリーンで体感できる貴重な機会です。


『サザエさん』生誕80周年!名作『いじわるばあさん』と共に待望の電子書籍化、昭和の記憶を次世代へ

『サザエさん』生誕80周年!名作『いじわるばあさん』と共に待望の電子書籍化、昭和の記憶を次世代へ

1946年の連載開始から80年。昭和を代表する漫画家・長谷川町子の名作『サザエさん』全68巻と『いじわるばあさん』全6巻が、ついに初の電子書籍化。戦後日本の生活や家族の姿を鮮やかに描いた不朽の名作が、スマホやタブレットでいつでも楽しめるようになります。時代を超えて愛される原作の魅力に迫ります。


エリザベス女王生誕100周年!南青山で「英国王室が愛した名車」展が4月28日開幕、ベントレーを特別展示

エリザベス女王生誕100周年!南青山で「英国王室が愛した名車」展が4月28日開幕、ベントレーを特別展示

南青山の「ヴァルカナイズ・ロンドン」にて、エリザベス2世女王生誕100周年を記念した特別イベント「英国王室が愛した名車」展が2026年4月28日より開催されます。英国王室御用達の「ベントレー」特別車両の展示や、ロイヤルファミリーと名車の絆を紐解く貴重な写真展など、英国文化の神髄を体感できる2週間です。


昭和の食卓がよみがえる!懐かしの食品が大集合した『日本懐かし食品大全』が4月21日に発売

昭和の食卓がよみがえる!懐かしの食品が大集合した『日本懐かし食品大全』が4月21日に発売

辰巳出版は、昭和の時代に日本の家庭を支え、賑わせてきた即席・レトルト、冷蔵・冷凍食品、調味料、おやつなどを網羅した新刊『日本懐かし食品大全』を2026年4月21日に発売しました。当時のパッケージと共に昭和の食卓の歴史を振り返る本書は、40代以上の世代には懐かしい記憶を呼び起こし、若い世代にはレトロな食文化として楽しめる一冊です。


昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

2026年5月5日、グランドプリンスホテル広島にて「昭和100年」を記念したスペシャルイベントが開催される。広島発の4人組ボーカルグループ「TEPPAN」による昭和歌謡ライブに加え、夜空を彩る打ち上げ花火も予定。ライブ観覧は無料。さらにホテル上層階のレストランではCD付きの特別ディナープランも登場する。