空白の数年間を埋めるべく、兄のもとへ時速8kmで向かったアルヴィン
公開の翌年にアルヴィン役のリチャード・ファーンズワースは自殺
アメリカでの公開の翌年、2000年10月6日にアルヴィンを演じたリチャード・ファーンズワースは、ショットガンで自ら命を絶っている。ガンの苦痛に耐え切れずの自殺であった。
スティーブ・マックイーン(『トム・ホーン』、1979)やロバート・レッドフォード(『ナチュラル』、1984)といったスターが賓客の礼を以って競演を望んでいたが、叶わなかった。
何とも言えない哀愁を漂わせたアルヴィン役のリチャード・ファーンズワース。
リチャード・ファーンズワースは1920年生まれ。
17歳の時から馬を使ったスタントで西部劇などに出演していた。
初主演は1983年のカナダ映画『グレイフォックス』。その時63歳と遅咲きの俳優であった。
1999年、映画『ストレイト・ストーリー』の主演により、ニューヨーク映画批評家協会賞 主演男優賞を受賞。
他にもインディペンデント・スピリット賞主演男優賞受賞、アカデミー主演男優賞にノミネートされた。
作品データ
監督 デヴィッド・リンチ
脚本 ジョン・ローチ、メアリー・スウィーニー
公開 2000年 ※アメリカ公開は1999年
配給 コムストック配給
時間 111分
出演 リチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセクなど
書籍『ストレイト・ストーリー』
本作の主人公であるアルヴィン・ストレイト。その名前からして、もう真っ直ぐである。一度決めたら最後までやり通す。
全編を通して、兄ともう一度楽しい時間を過ごしたいという気持ちが、行動となって表れていた。心の繋がりを大事にしたいと思わせてくれる感動作だった。