映画復帰か、ジャック・ニコルソンがリメイク版映画で主演!
引退説が浮上していた名優ジャック・ニコルソンが、ドイツ映画「ありがとう、トニ・エルドマン」のハリウッド・リメイク版に主演することが明らかになった。

ジャック・ニコルソンが久々の映画出演。
ニコルソンは、2010年のロマンティックコメディ「幸せの始まりは」を最後に、記憶力の問題を理由に長編映画から離れていた。2013年には引退説が流れ、今年に入ってからは長年の友人でもある俳優のピーター・フォンダが「事実上の引退だと思う」と発言するなど第一線から退いたと思われていた。
そんな中、各映画賞で高い評価を得ている2016年公開のドイツ語作品のハリウッド版に、ニコルソンが出演するというので復帰に期待が高まる。
ニコルソンが演じるのは、陽気で悪ふざけが大好きな年老いた音楽教師の主人公「ビンフリート」。疎遠になっていた娘のもとを訪れ、人生の指南役として別人「トニ・エルドマン」のフリをする。
「ありがとう、トニ・エルドマン」は、ジャック・ニコルソンのお気に入りの作品
「ありがとう、トニ・エルドマン」のオリジナル作は、第69回カンヌ映画祭の国際批評家連盟賞を受賞したほか、第29回ヨーロッパ映画賞で5冠に輝き、第89回アカデミー賞では外国語映画賞ノミネートされている。
オリジナル作の監督を務めたマーレン・アーデが以前、英語版としてリメイクすることには全く興味がないと発言していたたため、今回のリメイク版は驚かれている。
実は、ニコルソン本人がオリジナル作をたいへん気に入り、パラマウント・ピクチャーズのCEOブラッド・グレイ氏にリメイク企画を提案。パラマウント側が直ちに権利を獲得したことで、制作されることとなった。

「ありがとう、トニ・エルドマン」のオリジナル作は、数々の賞を受賞した名作。
リメイク版には、「ゴーストバスターズ」「LIFE!」などで知られる女優クリステン・ウィグが出演する。また、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」でメガホンをとったアダム・マッケイが製作に名を連ねている。しかし、監督と脚本家はまだ未定。
ジャック・ニコルソン

ジャック・ニコルソン
ニコルソンは、俳優業だけでなく製作側にも興味を持ち、西部劇映画の撮影スタッフとしても働いていた。脚本家としても活動。役者としては下積みの時代を長く過ごしたが、ロジャーの映画で共演していたデニス・ホッパー、ピーター・フォンダから誘われ、映画『イージーライダー』(1969年)に出演した事が転機となる。
