80年代アートを代表するキース・ヘリングの展覧会が、山梨の「中村キース・ヘリング美術館」で開催!!
80年代、アメリカから世界に向けて発信された、シンプルでいて力強いメッセージ性を内包したアート作品で有名なキース・ヘリング。
彼は1990年に31歳の若さでこの世を去ってしまったが、彼の作品コレクションを展示する世界で唯一の美術館「中村キース・ヘリング美術館」が山梨県にある。
この度、同館の開館10周年を記念した展覧会「キース・ヘリングと日本:Pop to Neo-Japonism」が開催されることが分かった。
展覧会「キース・ヘリングと日本:Pop to Neo-Japonism」
世界で唯一のキース・ヘリングに特化した美術館であり、彼の作品を通して戦争や暴力、差別といった社会の暗い部分に問いを投げかけてきたという。
展覧会の見どころは、キース・へリング作品を多角的に考察できる190点を超える所蔵作品。そして、日本で制作された掛け軸、招き猫(個人蔵)は初展示となり、貴重な作品が初公開される。
また、東京・青山で 1988年に展開された〈トーキョー・ポップショップ〉の店内インテリア(一部)と、 当時実際に販売されていた扇子や器なども展示される。
他にも、1987年の東京多摩市のパルテノン多摩で、約500人の子どもたちと共に共同制作された壁画を、6月末まで期間限定で特別展示する。
キース・ヘリングは生前、日本のアートに対してこんな言葉を残している。「僕のプロデュースするものは”ポップ”ということをコンセプトにしているから東京でもNYでも同じものが受け入れられるはずなんだ。今の日本人って西洋の方ばかり向きすぎていると思う。アメリカっぽくなりたい、西洋っぽくなりたいってね。でも日本の伝統文化をポップに表現すれば、それはアメリカ的なコピーをしたものより、素晴らしいものになると思う。」と。
1983年に初来日したキース・ヘリングは、屏風や掛け軸など、日本特有の家具や道具に墨を用いたドローイングを制作している。同展で、日本と関わりの深かった彼の作品を通して、80年代の空気感を思い出してみるのも有意義な時間となりそうだ。
「中村キース・ヘリング美術館」
キース・ヘリング
1958年5月4日 - 1990年2月16日。
画家で、アメリカのストリートアートの先駆者ともされる。
80年代の代表的な芸術家であり、シンプルな線と色とで構成された彼の絵は日本でも人気があり、キースの作品をプリントしたTシャツがユニクロやスポルディング等から販売されることもあって広く知られている。
1990年2月にエイズによる合併症で死去。
キース・ヘリング
「沈黙は死」
「レトロスペクト」
「キースへリング ドット」※コンドーム