日本でも人気があったアメリカのテレビドラマ「マイアミ・バイス」の音楽を担当していたヤン・ハマー

日本でも人気があったアメリカのテレビドラマ「マイアミ・バイス」の音楽を担当していたヤン・ハマー

ヤン・ハマーは実力派のキーボード奏者で、ジャズやロックの様々なミュージシャンと共演し質の高い作品を数多く発表しています。しかし、一般的にはテレビドラマ「マイアミ・バイス」のテーマ曲の作者、演奏者としての方が分かりやすいかもしれませんね。ヤン・ハマーの超絶プレイを是非とも聴いてみてください!


Jan Hammer

ヤン・ハマー

ヤン・ハマーは、1948年4月17日 チェコスロバキアのプラハに生まれ、10代からジャズ・ピアノの弾き始めています。その後、アメリカに渡りバークリー音楽院に留学。
そして今日では、多くのジャズやロックのミュージシャン達と共演し、キーボード奏者、作曲家、プロデューサーとして知られています。

存在が知られるようになったのは、1971年にキーボード奏者としてマハヴィシュヌ・オーケストラに参加してからです。

The Mahavishnu Orchestra

マハヴィシュヌ・オーケストラは、マイルズ・デイヴィスの下で音楽活動をしていたジョン・マクラフリンが中心となって結成されました。

第一期のメンバーはジョン・マクラフリン(g)、ビリー・コブハム(ds)、リック・レアード(b)、ヤン・ハマー(key)、ジェリー・グッドマン(vl)で、1971年にアルバム「内に秘めた炎」でデビューします。

マハヴィシュヌ・オーケストラ

全曲ジョン・マクラフリンの作曲によるファースト・アルバム「内に秘めた炎」は、全米89位と注目を集めましたが、その真価が問われたのは1973年にリリースされたセカンド・アルバム「火の鳥」です。
全曲ジョン・マクラフリンの作曲で全曲インストゥルメンタルですが、全米15位とこの手のアルバムとしては異例ともいえる大ヒットを記録しました。

1972年リリース

【収録曲】
1. 火の鳥
 2. マイルス・ビヨンド(マイルス・デイビス)
 3. 天界と下界を行き交う男
 4. サファイア・バレット・オブ・ピュア・ラヴ
 5. サウザンド・アイランド・パーク
 6. ホープ
 7. ワン・ワード
 8. サンクチュアリ
 9. オープン・カントリー・ジョイ
10. リゾリューション

火の鳥

The First Seven Days

1973年にライブ・アルバム「虚無からの飛翔 」を発表後、ヤン・ハマーはマハヴィシュヌ・オーケストラを脱退し、スタジオ・ミュージシャンとして活動するようになります。

そして、最初のソロ・アルバム「万物の創造」を1975年にリリースします。

1975年リリース

【収録曲】
1. Darkness/Earth In Search Of A Sun
2. Light/Sun
3. Oceans And Continents
4. Fourth Day-Plants And Trees
5. The Animals
6. Sixth Day-The People
7. The Seventh Day

万物の創造

Wired

一般的にヤン・ハマーの存在が知られるようになったのは、1976年リリースのジェフ・ベックのアルバム「ワイヤード」と、その翌年リリースされた「ライヴ・ワイアー」でしょう。

ジェフ・ベックの認知度に加えアルバムの出来栄えが良かったことで、ジャズ・ファンだけでなく、日本のロック・ファンからも注目されるようになりました。

「ワイヤード」に収録されておりジェフ・ベックの重要なレパートリーのひとつとなっている「蒼き風 」は、ヤン・ハマーの作曲です。

1976年リリース

【収録曲】
1. Led Boots
2. Come Dancing
3. Goodbye Pork Pie Hat
4. Head For Backstage Pass
5. Blue Wind
6. Sophie
7. Play With Me
8. Love Is Green

ワイアード

Miami Vice

1984年には日本でも人気があったアメリカの人気テレビドラマ「マイアミ・バイス」の音楽を担当します。サントラ盤からシングルカットされたテーマ曲「マイアミ・バイスのテーマ」はインストゥルメンタル曲であったにも関わらず、なんと全米1位に輝きました。
この異例ともいえる大ヒットによって1986年度のグラミー賞も獲得しています。

【収録曲】
1. マイアミ・バイスのテーマ
2. スマグラーズ・ブルース
3. オウン・ザ・ナイト
4. ユー・ビロング・トゥ・ザ・シティ
5. 夜の囁き
6. マイアミ・バイス
7. バイス
8. ベター・ビー・グッド・トゥ・ミー
9. フラッシュバック
10. チェイス
11. イーバン

マイアミ・バイス オリジナル・サウンドトラック

ヤン・ハマーは、シンセサイザーのプレイヤーとして高く評価されていますが、その特徴としてリード音でベンドを多用しディストーション・ギターのようなソロを弾くことがあげられます。

ジェフ・ベックをはじめとして各分野のギタリストと多くの共演を果たしていますが、、ジャーニーのニール・ショーンと共同でアルバムをリリースしていることも広く知られています。

関連する投稿


「手塚治虫『火の鳥』展-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴-」が開催!オリジナルグッズなどが公開!

「手塚治虫『火の鳥』展-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴-」が開催!オリジナルグッズなどが公開!

東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて、「手塚治虫『火の鳥』展-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-」の開催が決定しました。


「手塚治虫『火の鳥』展-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴-」が開催決定!!

「手塚治虫『火の鳥』展-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴-」が開催決定!!

東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて、「手塚治虫『火の鳥』展-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-」の開催が決定しました。


手塚治虫「火の鳥」展が開催決定!マンガ『火の鳥』の世界観を魅せる迫力のエントランス展示、会場構成や見どころを公開!!

手塚治虫「火の鳥」展が開催決定!マンガ『火の鳥』の世界観を魅せる迫力のエントランス展示、会場構成や見どころを公開!!

東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて、「手塚治虫『火の鳥』展-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-」の開催が決定しました。


【追悼・洋楽】2023年に惜しまれつつこの世を去った有名アーティストたち

【追悼・洋楽】2023年に惜しまれつつこの世を去った有名アーティストたち

2023年、世界の音楽業界でも、著名なアーティストたちがこの世を去りました。日本でおなじみのアーティストも多く、年齢的にはまだ若い人も。。。今回は、2023年に亡くなったアーティストの中から、世界的に有名だった6名を追悼します。


F1などでおなじみ!T-SQUAREのリーダー・安藤正容のバンド在籍最後の東京公演がWOWOWで生中継!!

F1などでおなじみ!T-SQUAREのリーダー・安藤正容のバンド在籍最後の東京公演がWOWOWで生中継!!

1976年の結成時からの中心メンバーで、リーダー&プロデューサーとしてもT-SQUAREを牽引してきた安藤正容による、T-SQUARE在籍最後の東京公演が「生中継!安藤正容Farewell Tour T-SQUARE Music Festival」としてWOWOWで生中継されることが決定しました。


最新の投稿


世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

葛飾区商店街連合会は、2025年10月10日より『キャプテン翼』とのコラボイベント「シーズン2」を亀有・金町・柴又エリアで開催。キャラクターをイメージした限定メニューやスタンプラリーを展開し、聖地巡礼と地域活性化を促進します。


キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

人気アニメ『キン肉マン』の「完璧超人始祖編」の名言・名場面を題材にした英会話学習書『キン肉マン超人英会話』が、2025年11月29日(土)にKADOKAWAより発売されます。超人たちの熱い言葉を通じて、楽しみながら実用的な英語表現をインプットできます。TOEIC満点保持者やプロレスキャスターなど、豪華プロ集団が監修・翻訳を担当した、ファン必携の英語学習本です。


【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

開催直前!TOKYO MX開局30周年記念「昭和100年スーパーソングブックショウ」が10月16日に迫る。古舘伊知郎と友近がMC、豪華ゲストと共に贈る一夜限りの昭和ベストヒットに期待高まる!


ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂が、『鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブ~Autumn Season~』を11月13日にビルボードライブ大阪、16日にビルボードライブ東京にて開催する。今回は、1975年にリリースされた1stソロアルバム「BAND WAGON」の発売50周年を記念したプレミアム公演となる。


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。