トヨタ博物館がリニューアルオープン!
トヨタ自動車の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)は、本館常設展示をリニューアルし、2017年1月4日(水)にオープンした。

トヨタ博物館、1月から内容刷新
トヨタ博物館では、2019年の開館30周年に向けて常設展示のリニューアルを段階的に実施しており、昨年1月には、19世紀末の自動車黎明期から1950年代に至る展示内容を本館2階に集約し、8つの展示ゾーンを設けていた。
今回のリニューアル第2弾では、日本車のみだった本館3階に欧米車を含む常設展示初披露の19台も加えて展示する。
常設展示初披露の19台を新たに加えリニューアル
常設展示初披露の19台を新たに加え、既存車両と合わせた合計67台を5ゾーンに展示。日米欧の自動車が互いに影響を受け、成長し、試練を乗り越えて発展してきた歴史を当時の時代背景とともに紹介する。
■ゾーン9「米欧日 それぞれの再出発」-大型化するアメリカ車、コンパクトな欧州車、模索する日本車

キャデラック エルドラド ビアリッツ

モーリス ミニ マイナー

スバル360
等、計20台。
■ゾーン10「経済成長と加速するモータリゼーション」-日本での乗用車の普及 / 憧れのクルマ より良いクルマを求めて

BMW 1500
他にダットサン サニー(1966年)、カローラ KE10(1966年)、フォード マスタング(1964年)等、計26台。
■ゾーン11「試練の時代。社会的課題への対応」-環境・安全技術の導入を加速

ルノー5
他にホンダ シビック CVCC(1975年)、フォルクスワーゲン ゴルフ(1979年)等、計6台。
■ゾーン12「新たな車種の誕生」-日本での乗用車の普及 / 憧れのクルマ より良いクルマを求めて

トヨタ エスティマ
他にアウディ クワトロ(1981年)、MCC スマート クーペ(2001年)等、計10台。
ゾーン13「持続可能な未来へ」-動力源の多様化ふたたび

トヨタ プリウス
他にホンダ インサイト(2004年)、三菱 アイミーブ(2011年)等、計5台。
※展示ゾーン1~8は本館2階。
<初めて常設展示する車両19台>
ゾーン | 車名 |
9 | フォルクスワーゲン タイプ1 (1951年・ドイツ) |
9 | メッサー シュミット* (1955年・ドイツ) |
9 | BMW イセッタ* (1959年・ドイツ) |
9 | クライスラー ヴァリアント* (1960年・アメリカ) |
9 | フォード ファルコン* (1960年・アメリカ) |
9 | ジャガー マーク2 (1961年・イギリス) |
9 | フィアット ヌォーヴァ 500L (1972年・イタリア) |
10 | ロータス エリート (1961年・イギリス) |
10 | BMW 1500 (1963年・ドイツ) |
11 | シボレー コルベア* (1960年・アメリカ) |
11 | ルノー5 (1979年・フランス) |
11 | フォルクスワーゲン ゴルフ (1979年・ドイツ) |
12 | アウディ クワトロ (1981年・ドイツ) |
12 | トヨタ ハイラックス サーフ* (1987年・日本) |
12 | レクサス LS(LS400)* (1990年・日本) |
12 | トヨタ エスティマ* (1993年・日本) |
12 | レクサス RX(RX300)* (2000年・日本) |
12 | MCC スマート クーペ (2001年・ドイツ) |
13 | ホンダ インサイト (2004年・日本) |
*印の車両は企画展にのみ展示あり。
今回のリニューアルにより、本館常設展示は、本館2階とあわせ、19世紀末の自動車誕生から現代までの発展を一望できることになった。
リニューアル記念イベント「バックヤード収蔵車展」
本館常設展示リニューアル記念展として、「バックヤード収蔵車展」を1月4日から6月25日まで新館2階で開催。常設展示で紹介しきれない車両を、期間中入れ替わりで毎回10台程度展示する。
また、関連イベントとして、講演会、学芸トーク、学芸スタッフによるガイドツアー、走行披露を実施。新たな試みとして、クルマと文化を語るイベントを企画し、第1回は「本」をテーマに珈琲を楽しみながら語り合う大人のためのイベントも行う予定。
トヨタ博物館
・所在地:愛知県長久手市横道41-100
・開館時間:9:30〜17:00(入館受付は16:30まで)
・休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
・入場料(団体割引あり):大人1000円/シルバー(65歳以上)500円/中高生600円/小学生400円
※新館の1階、3階ライブラリー、3階ギャラリーは無料ゾーン