【訃報】「L⇔R」の黒沢健一さんが死去
90年代、シングル「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」のヒットなどで人気を集めたバンド「L⇔R」の元メンバーでミュージシャンの黒沢健一(くろさわ・けんいち)さんが5日午前3時52分、脳腫瘍のため48歳で亡くなった。
通夜、葬儀・告別式は近親者のみで執り行われ、後日「お別れの会」を開く予定。

黒沢健一さん
黒沢さんは昨年10月、公演のリハーサル中にめまいを感じ、病院で検査したところ脳腫瘍が見つかった。療養のため、入退院を繰り返していた。今年10月に療養中であることを公表。「病気が発覚してあっという間に1年がたってしまうこともあった」としていた。
「L⇔R」のギターを担当し、黒沢さんの弟でもある黒沢秀樹は「僕の実兄である黒沢健一は12月5日の深夜、夜明けを待たずに旅立ちました。家族の見守る中、安らかに眠るような最期を迎えることが出来ました」と報告。また、「兄の遺してくれた作品が、一人でも多くの人の悲しみや絶望を癒し、希望の糧となってくれることを心から願っています」ともコメントしている。

L⇔R(写真左から黒沢秀樹、黒沢健一さん、木下裕晴)
ベースを担当していた木下裕晴は「健一は自分の近くに長く一緒にいてくれた友人でもあります。よく会っていましたし、ソロの活動にも参加させてもらっていました。昨日亡くなった本人に会いましたが、寝ているくらいにしか思えず、未だに全く実感が湧きません」とコメント。
1994年まで在籍していた元メンバーの嶺川貴子も「3年前久しぶりの再会をした時、健一君はぜんぜん変わっていなくて、笑顔で優しかった。短い時間だったけど、あの時再会できてよかった。発見された、健一君が描いた ''いけんを言うもも'' の絵は、本当に私に似ていますね。大事にします。ありがとう」と黒沢さんとの想い出を偲んだ。

4人組時代(写真左から黒沢健一、嶺川貴子、黒沢秀樹、木下裕晴)
黒沢さんは19歳で南野陽子、島田奈美などへ楽曲提供やCM曲提供など、作家としてデビュー。1991年に「L⇔R」を結成し、1997年の活動休止まで「HELLO, IT'S ME」「DAY BY DAY」などの名曲を生み出した。
今年はデビュー25周年の節目で、来年頭にはライブDVDやこれまでの作品をリマスタリングしたアルバムも発売予定だった。
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