奇抜で個性的なCMで印象に残った「トーソーシン」
1990年代に個性的なCMでその名を世に知らしめた「トーソーシン」。
トーソーシンとは、東総信のことであり正式名称は東京総合信用という信販会社であった。
堅苦しい「東京総合信用」という名前をもっと親しみをもって覚えてもらいたいという趣旨から、社名をクローズアップした奇抜なCMを放送することになったという。
凄腕CMディレクター、山内健司による作品
トーソーシンの奇抜なCMの多くを制作していたのは、マイケル富岡を起用した日清UFO「UFO仮面ヤキソバン」や、セガサターン「立つんだ湯川専務!」、日光江戸村「ニャンまげ」など多くの話題CMを世に送り出したCMディレクター山内健司である。
実はアクセントは重要ではなかった…
「カレシ」編や、主婦編ではアクセントにこだわっていたトーソーシンであったが、あくまでCM上の演出であり、実際には会社としては社名の呼び方のアクセントはこだわりが無かったらしい。
雑誌『広告批評』主宰者でもあるコラムニストの天野祐吉は、東総信に電話を掛けたら「はい、トーソーシンです。」と平坦なアクセントで応対されたと自らのコラム『CM天気図』にて述べている。
 
  	テレフォンカードにもなった「カレシ」編
「カレシ」編に登場したギャル風の娘役は、永田杏奈。
生意気っぽいけど可愛らしいコギャル風の女子高生は誰?と話題になった「カレシ」編。
娘役として出演していたのは当時高校一年生だった永田杏奈。
 
  	永田杏奈(ながた あんな)
せっかく有名になったのに1999年に社名を変更。
積極的なCM展開で有名になったトーソーシンこと東京総合信用だが、1999年10月に日本総合信用株式会社と合併し、商号を株式会社クオークに変更してしまった。
それまで、せっかく「トーソーシン」の名前を広めるCMをして来たのにと多くの人がビックリした。
クオークになってからも奇抜なCMは継続。
自社を擬似人物に見立てた連続ショートストーリー風のシリーズCMが制作された。
2009年にはクオークも合併により無くなる…
2009年4月1日、オーエムシーカード(OMC)を存続会社として、セントラルファイナンスとともに吸収合併され、株式会社セディナとなった。
これにより、東京総合信用(トーソーシン)に続き、クオークという名の会社も無くなった。
セディナになって以降、かつてのような奇抜なテレビCMは放送されていない。
 
     
    




