ワンランク上のオーラをまとった 「特別な女優」 宮沢りえのデビュー作『ぼくらの七日間戦争』。 15歳のりえちゃんの輝きは永遠です!

ワンランク上のオーラをまとった 「特別な女優」 宮沢りえのデビュー作『ぼくらの七日間戦争』。 15歳のりえちゃんの輝きは永遠です!

「特別な女優」の系譜がここにある。賛否はともかく、彼女たちは10代のころから特別なオーラをまとい、さまざまな時間を得て、いまここに立っている。彼女たちの生き様は普通の人間には想像できないほどの光と闇に覆われているといってもいい。その中でも、いま最も充実の時を迎えている女優がいる。宮沢りえ。数々の話題を世に提供しながら、現在、女優として最高のランクにいる。10代から持つオーラをそのままに、芸能界で眩いばかりの輝きを放つ宮沢りえの原点がこの『ぼくらの7日間戦争』なのだ。


ワンランク上のオーラをまとった女優宮沢りえ

10代で名を馳せる歌手やタレント、女優は数多い。
ただ、その輝きは概して長続きはしない。
しかし、若くして眩いばかりの輝きを放ち、
さらに特別な称賛と憧憬を集めた女性たちがいる。
ほかの人気者たちと一線を画し、
10代からワンランク上のオーラをまとって、
日本社会に広く認知され、
いまも活躍する一握りの「特別な女優」たち。
その系譜がある。

薬師丸ひろ子、宮沢りえ、広末涼子・・・。
現在はその系譜を広瀬すずが受け継ぐ(だろう)。

そして、その系譜の中でも
女優として最も充実した時を過ごしているのが宮沢りえだ。
その宮沢りえの映画デビュー作にして、
日本映画界に燦然と輝く“学園モノ” 不朽の名作が
この『ぼくらの7日間戦争』なのである。

‟学園モノ” 不朽の名作『ぼくらの7日間戦争』。まさに、宮沢りえのための映画だった・・・(まあ主役なんでね、当たり前ですけど)

『ぼくらの7日間戦争』は宮沢りえのデビュー作である。容姿はもちろんだが、その演技でもやはり目立つ。まあ、主役なんだからといえばそれまでだが、その重責を十分に果たしている。爽やかながら芯のある少女を演じた宮沢りえの存在が、この映画を日本映画界の‟学園モノ” 不朽の名作へと押し上げたといえる。
 映画に登場する戦車や大掛かりな打ち上げ花火について、現実感がないというのは簡単だが、私たちはすでに想像もできない事象に翻弄されながら日々生きている。そういう意味でこの映画の果たす役割は意外と大きいと今更ながら思うのである。想像もできないことを信じても疑ってもいい。でも、私たちには前を向いて生きることしかできないのだ。そんなメッセージをこの映画は私たちに語り掛けている。

あらすじ

キャスト&スタッフ

◆青葉中学校1年A組
中山ひとみ/宮沢りえ 橋口純子/五十嵐美穂 堀場久美子/安孫子里香
相原徹/工藤正貴 菊池英治/菊池健一郎 安永宏/鍋島利匡
柿沼直樹/田中基 中尾和人/大沢健 日比野朗/金浜政武
天野健二/石川英明 宇野秀明/中野愼

◆青葉中学校教職員
榎本勝也/金田龍之介 丹羽満/笹野高史 野沢拓/大地康雄
西脇由布子/賀来千香子 八代謙一/佐野史郎 酒井敦/倉田保昭

◆菊池家
菊池詩乃/浅茅陽子 菊池英介/出門英

監督/菅原比呂志 脚本/前田順之介・菅原比呂志
原作/宗田理 製作/角川春樹  音楽/小室哲哉
主題歌/TM NETWORK「SEVEN DAYS WAR」
製作会社/角川春樹事務所  配給/東宝

この微笑みにみんなやられたのだ。

大人びたこの表情にも私たちは間違いなくやられてしまった・・・。

戦車の名前が「エレーナ」って・・・。まあ、いい。それが若いってことだ。それが、恐れを知らないで前を向ける証ってことなのだ。

宮沢りえ、いまでは、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得する演技派に!

 宮沢りえと言えば、とにかくスキャンダラスな女優だ。人気絶頂18歳のときに、掟破りのヌード写真集を出したり、貴花田と付き合ってフラれたり、お母さんが出たがりだったり、不倫したり(憶測)、自殺未遂したり(憶測)、婚約して解消したり、アメリカ移住したり、いろいろな男性との噂があったり、激ヤセしたり・・・、とにかく、もう「ザ・女優」という感じなのだ。

 しかし、近年は人気、実力とも押しも押されぬトップ女優となっている。2002年、山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を獲得。その後、多くの映画、舞台、ドラマなどに出演。2013年、天海祐希が軽度の心筋梗塞で入院したときに代役を務め、ほんの数日だけの稽古で2時間20分の舞台をほぼ完璧に演じ切り、その女優魂と演技力と‟男気(?)”が多くの人から称賛を浴びた。

 さらに、2014年の映画『月の紙』では、卓越した表現力、体当たりの演技が評価され、日本アカデミー賞で2度目の最優秀主演女優賞ほか、さまざまな映画賞を総なめにしている。

ワンランク上のオーラはまとった「特別な女優」の中でも、
一歩も二歩もリードしている大女優なのだ。

『ぼくらの7日間戦争』は、そんな宮沢りえのデビュー作なのだ、何度も言いますが。

若いですが、抜群です!

篠山紀信大先生による衝撃のヌード写真集「Santa Fe」。

どうですか、この大人っぷり!

『紙の月』のビジュアル宣材もいい感じ。

サービスカット。
美しすぎるお背中。

宮沢りえ - Wikipedia

さすがの宮沢りえというべきか! 脇を固める役者がすごい!

とにかく、脇を固める役者がすごい。実にバラエティに富んでる。すでに一世風靡した人、数年後にブレイクする人、長く名脇役として活躍する人。これも宮沢りえの見えない力か!とにかく、ご紹介しよう!

笹野高史

ご存知、笹野高史68歳。こんな顔して(どんな顔だ!)4人の子供がいる。42歳の時に17歳年下の女性と結婚したのだから、ツワモノだ!
 そんなことはともかく、いま日本を代表する名脇役の一人だろう。山田洋次監督の映画の常連であり、渥美清と親交が深かったとか。寅さんにもいろんな役で出演していましたね。
 コミカルな演技はもちろん、シリアスな作品でも、堅物のおっちゃんでも、どんな役でも味わい深く、個性的な演技で見る者を惹きつける稀有な役者だ。
 原則として仕事を断らないので、とにかく出演作品がとてつもなく多い。自称「ワンシーン役者」。
 
  

ここ数年は、バラエティにも数多く主演し、なんだかオシャレなおじさん風である。

映画『武士の一分』(2006年)では、第30回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を獲得。名実とともに、日本の名優の仲間入りをした。

賀来千香子

1982年のドラマデビューから、すぐ人気者になった。『男女7人夏物語』『ずっとあなたが好きだった』『誰にも言えない』『七人の女弁護士』シリーズ、『ヤメ検の女』シリーズなど、数々のヒット作に出演している。
 身長165センチだが、股下83センチの長い足でもっと大きく見える。若いころは、スタイル抜群でちょっとお嬢様風の雰囲気が人気だった。

足長いっす。

佐野史郎

 知的さと狂気を同居させながら、観るものに嫌な汗をかかせる、いわゆる快優である。その笑い方の不気味さにおいては右に出る者はいないだろう。笹野さん同様、シリアスからコミカルまで、何でもこなし、出演作がとにかく多い。
『ぼくらの7日間戦争』出演は、あのテレビドラマ『ずっとあなたが好きだった』の冬彦さんブームのほんの数年前。賀来さんと夫婦役でした。

冬彦さんブームとはいったいなんだったんだろう?
いまひとつ乗れなかったが・・・。

室田日出男

1957年、東映ニューフェイス第4期で入社。同期には佐久間良子・水木襄・曽根晴美・花園ひろみ・山口洋子・山城新伍などがおり、東映製作の映画・テレビドラマを中心に出演してきた。テレビドラマ『キイハンター』には26回ゲスト出演し、ヤクザ映画『仁義なき戦いシリーズ』では敵役に扮した。 この間、1961年の千葉真一・深作欣二が初主演・監督映画『風来坊探偵 赤い谷の惨劇』では、クランクインの前夜に酔って暴れ、ホテルのガラスを叩き割った[1]。深作は室田を降板させ、3年間出入り禁止を通告する[1]。このほかにも組合活動参加で専属俳優から契約俳優への格下げや、撮影現場でのケンカに1977年には覚醒剤不法所持などで芸能活動を謹慎することとなった。 1975年には岩尾正隆・川谷拓三・志賀勝らと共にピラニア軍団を結成し、室田はリーダー的存在だった。同年のテレビドラマ『前略おふくろ様』では半妻役に抜擢。上記の謹慎の後、1978年に復帰出演した日活ロマンポルノ『人妻集団暴行致死事件』では高い評価を受け、1980年の映画『影武者』、『野獣死すべし』などにも出演した。 1981年の映画『魔界転生』では宝蔵院胤瞬に抜擢され、1992年のブルーリボン賞では『死んでもいい』、『修羅の伝説』で助演男優賞を受賞した。 2002年6月15日、肺癌のため逝去。なお、戒名はなし[2] 。64歳没。葬儀・通夜では深作欣二が万感の思いで弔辞を読み上げ[1]、山城新伍は「彼は僕らと違ってバラエティには出ないから、本当に役者だね」と追悼。酒好きで、共演した陣内孝則からも慕われていた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%A4%E7%94%B0%E6%97%A5%E5%87%BA%E7%94%B7

室田日出男 - Wikipedia

松田優作主演の『野獣死すべし』にも出演。室田さんも出演作が恐ろしく多い。

大地康雄

こちらも曲者である。映画『マルサの女2』や『ミンボーの女』『バカヤロー!私怒ってます』で印象的な演技を見せていた。何があったかしばらく見ない時があったが、最近はまたちょいちょい。個人的にはもっと見たい俳優である。

映画『ミンボーの女』での村田雄浩とのコンビはよかった。

金田龍之介

名前がポンと思いつかない人でも勧善懲悪モノには必ず出てくる悪役のうまい金田さんの顔、覚えてないですか? ホントに憎たらしい顔。もっとも、こういう人がいてはじめてドラマは成り立つんですな。

『子連れ狼』出演時の金田さん。まったくもってスゴイ。この悪人面。

倉田保昭

ご存知、小室哲哉率いる、「TMネットワーク」が主題歌を歌っていたのだ!

まあ、あえて紹介することもないが、主題歌はTMネットワーク。ご存知、小室哲哉のグループ。この言い方は語弊があるかもしれない。一世を風靡した「TRF」のように「Tetsuya Komuro Rave Factory」という小室の名前ありきではなく、TMは、ウィキペディアによると、「音楽活動を始めたホームタウンとも言える東京都多摩地域の「多摩」 (TaMa) がその由来」ということだ。公式には、「タイムマシン(Time Machine)の略」という話もあるが、この際、どうでもよくて、とにかく日本の音楽シーンで「新しい音楽」を模索中だった小室哲哉が生み出した音楽がこの映画の主題歌になっているのだ。日本中を席巻したのちの小室ブームの胎動がここにあるといってもいいだろう。

ということで、「特別な女優」宮沢りえの胎動を感じられる、こちらをどうぞ!

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