「ポーの一族」
パンパネラ(吸血鬼)と呼ばれる一族がポーの一族です。普通の人間でもパンパネラに生気を吸われるとバンパネラになることも。パンパネラは年を取らず、殺されない限り、永遠に若い姿で行き続けます。本来なら、成人してからパンパネラになるべきですが、ポーの一族の正体を知ってしまった、普通の人間だったエドガーと妹のメリーベルは、13・14歳の若さでバンパネラになり、それから200年ほど生き続ける事になります。
長く生きる間、その一族を追う人間も現れたりします。美しい吸血鬼の長い人生の物語と書くと、トム・クルーズ、ブラッド・ピット出演で話題になった映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」を思い出すかもしれませんが、その原作が1973年執筆、1976年に発表ですから、萩尾先生の「ポーの一族」の方が先です。
萩尾望都先生

「ポーの一族」主な登場人物
エドガーたちに関わった人間

グレンスミス
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オービン
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年老いたオービン
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エディス
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バンパネラの特徴
・伝説の吸血鬼のように、噛み付いて血を吸わなくても、触れるだけで、相手の生気を吸い取ることができます。
・鏡に映ることや、聖書、十字架などは慣れれば普通の人間のように振舞えます。
・バラを紅茶に入れて飲みます。
・心臓を杭や銀の銃弾などで打ち込まれると、消滅します。そのようなことがない限り、永遠に同じ姿のまま生き続けます。
略年表
「ポーの一族」は1話完結のストーリーが、時系列バラバラで紡がれています。
ざっくりとですが、エドガーたちの年表を紹介します。
1740年 エドガー誕生
1974年 エドガー、生まれたばかりのメリーベルと捨てられたところ、老ハンナ(ポーの一族)に拾われる。
1754年 エドガー14歳の時、バンパネラになる。
1757年 メリーベル13歳の時、バンパネラになる。
1865年 グレンスミス、ポーの村に迷い込み、そこで過ごした2日間について日記に記す。
1879年 アラン、エドガーとメリーベルと出会う。
メリーベル死亡。アラン、バンパネラになる。
1888年 クエントン卿、エドガーの絵を書き残す。
1934年 オービン、エドガーに会う。
1960年 マルグリッドが曽祖父であるグレンスミスの日記を出版。
1966年 クエントン卿の絵や、日記など、エドガーたちに関わった人間が集まって、バンパネラについて話し合っていたところ、火災が起きる。
1976年 エヴァンズの子孫、エディスにアランは恋する。
最後はどうなった?
メリーベルが亡くなって以来、約100年、エドガーとアランは二人きりで生きてきましたが、いつでもエドガーの心にはメリーベルがいます。アランは自分にもそんな存在が欲しく、出会って好きになった少女・エディスを仲間に加えないかと考えます。そんな時、エディスの家がガス爆発し、家の中にいるエディスを助けにアランは行きますが…

火の海に消えるアラン
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40年の時を経て「ポーの一族」新作登場
月刊flowers7月号にて新作登場!
実写化…?
「ストレンジャー」2016年
最後に
実写化に新作と、2016年の萩尾望都先生の活躍から目が離せません。さらなる広がりの前に、40年前の名作「ポーの一族」を読み返してみてはいかがでしょうか。
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