『逮捕しちゃうぞ』(1986年)美人婦人警官コンビ「辻本夏実」と「小早川美幸」を主人公とするロマンティック路線のポリスコメディ

『逮捕しちゃうぞ』(1986年)美人婦人警官コンビ「辻本夏実」と「小早川美幸」を主人公とするロマンティック路線のポリスコメディ

『逮捕しちゃうぞ』は墨東署交通課の女性警察官コンビ「辻本夏実」と「小早川美幸」をダブルヒロインとする日常世界を舞台としたロマンティック路線のポリスコメディです。アクション、カーチェイス、メカなどの要素が満載で、日本国外でも人気が高いです。「辻本夏実」と「小早川美幸」の魅力を中心に原作漫画、テレビアニメ、実写ドラマなど『逮捕しちゃうぞ』シリーズをおさらいします。


『逮捕しちゃうぞ』(1986年・原作漫画『モーニング・パーティー増刊』(講談社))

『逮捕しちゃうぞ』(たいほしちゃうぞ)は、藤島康介による日本の漫画作品、またこれを原作とするアニメ、ドラマ作品。

原作は1986年から1992年まで『モーニング・パーティー増刊』(講談社)に掲載された。
美人婦人警官(女性警察官)コンビを主人公とするコメディー。アクション、カーチェイス、メカなどの要素が満載で、日本国外でも人気が高い。

作者である藤島康介がオートバイファンなだけあり、作中でのメカやエンジン描写、カーアクションシーンは非常にリアルに描かれており現実味とスリル感がある。アニメ版も同様にメカニックには非常にこだわって描かれている。単行本の最後尾に車またはバイクの解説がある。

また、メカ技術に関する考証のみならず、警察という部分社会に関する描写からも藤島流のリアリズムを垣間見ることができる。パトカーや白バイ、ミニバイクやミニパトなど、車輌ももちろんこだわって描かれているが、舞台となる警察署、交通課などの空間描写、人間関係、ディテールなどにも手抜きはみられず、メインの登場人物たちの生活空間として十分なリアリティを持ちうるように配慮された描写となっている。藤島にとっては初の警察物作品であったが、この作品を描くにあたって事前に警察内部の雰囲気や制度、職場環境や警察官の仕事風景などを重点的に取材したようである。

ストーリーのコンセプトは時には荒唐無稽な展開もある「ロマンティック系ポリスコメディ」だが、基本設定は地に足の付いた作風なので日常世界を舞台としたロマンティック路線といえる。また、架空の都市や地域を舞台とする漫画が多い中で、実在する地域(東京都墨田区)を舞台としたことや、警察描写も青少年向けコミックとしては繊細で概ね現実離れせずに描いている点が、読者・視聴者に親近感を与え、より人気も高まった。

出典 逮捕しちゃうぞ - Wikipedia

『逮捕しちゃうぞ』(1986年・原作漫画『モーニング・パーティー増刊』(講談社))

原作の漫画『逮捕しちゃうぞ』は、初期と後期では絵柄が大きく違う作品です。 主人公の美幸と夏美は顔がかなり変わり、髪形も別のものになっています。

原作では、主人公2人は冒頭からコンビを組んでいる。

『逮捕しちゃうぞ』第一巻[FILE.1] 怖い物知らずの爆風婦人警官

辻本夏実(つじもと なつみ)

墨東署交通課の女性警察官。階級は巡査。
本籍地は東京都台東区浅草、現住所は江東区。住居は墨東区○丁目△番地○△マンション○△×号室(墨東署近辺のマンションで、墨東署勤務の時期には美幸と同居)。

アニメ版1stシーズン設定資料では身長167cm、体重47.5kg、スリーサイズは上から96、57、93。奥二重の吊り目で巨乳だが、体の描写はシリーズ毎に異なり、2ndではそれほど強調は無かった。誕生日は8月13日で血液型はO型。

辻本夏実(つじもと なつみ)

3歳の時に三輪車でウィリーするなど、人並外れた体力と怪力(本人は、普段は加減しているつもり)の持ち主である。

辻本夏実(つじもと なつみ)

破壊癖があり、破壊した物の多彩さでは他の登場人物の追随を許さない。

ミニパト(トゥデイ)が横滑りした時などに、走っている車のドアを開けて地面に足を踏ん張りブレーキを補助する「足ブレーキ」という得意技を持つが、踏ん張りすぎると官給品の靴がすぐ使い物にならなくなる欠点がある。

「足ブレーキ」という得意技を持つ

「足ブレーキ」という得意技を持つ

小早川美幸(こばやかわ みゆき)

頭脳明晰で勘が鋭い。機械いじりが趣味で、車の整備も自分でこなす。運転に関しては暴走癖があり、普段とのギャップが激しい。ホラー映画など怖いものは苦手らしい。

小早川美幸(初期の絵)

手先が器用でメカの創作や操縦を自在にこなす。本人はメカフェチではないと主張するが車にかなりの愛着を持つ。運転に関しては暴走癖がある。

小早川美幸(こばやかわ みゆき)

墨東署交通課の女性警察官。階級は巡査。
本籍地は岡山県、千葉県出身、現住所は江東区。住居は墨東区○丁目△番地○△マンション○△×号室[9](墨東署近辺のマンションで夏実と同居)。同居を持ちかけた際、夏実のことをボディーガードと茶化したことがあるが、同居を始めた後には寝ぼけた彼女に抱擁され危うく絞め殺されかけたこともある(目撃者(ストライク男)によれば喜悦に震えていた模様)。

手先が器用でメカの創作や操縦を自在にこなす。

自ら整備した車やバイク、作ったメカなどに誇りに思っており、他人に破壊・毀損されると激怒する。愛車はホンダ・トゥデイ(ミニパト)、トヨタ・スポーツ800(私用)。

態度をはっきりさせず鈍感なまま周囲に弄ばれる中嶋に苛立つ場面もある。度々中嶋があがりながらもデートに誘おうと奮闘しているにもかかわらず周りの影響でうまくいかない時もある。

一方、中嶋が他の女性と接近しているように見えるとヤキモチを焼き、拗ねることも多い。原作では、他の女性と会話するだけでヤキモチを焼くことが多く、夏実が女性白バイに推薦されたとき、中嶋に相談しているところを目撃しただけでやきもきしたこともある。

中嶋 剣(なかじま けん)(巡査)とは周囲公認の恋人同然の関係であるがお互いに奥手なため、2人の仲はなかなか進展しない。

『逮捕しちゃうぞ』でのメカやエンジン描写、カーアクションシーンは非常にリアルに描かれており現実味とスリル感がある。

ヤマハ・YSR50
コミック版の初期、トゥデイに(無理矢理)搭載されていた。登場は1回きりで、あとはモトコンポに交代している。Jr(ジュニア)と呼ばれていた(モトコンポはJr2)。塗装は市販のものと同じ、白地に赤のストロボライン。これも同じくボアアップされている。

ヤマハ・YSR50を駆る辻本夏実(初期の絵)

折りたたみ可能な原動機付バイク(黄色ナンバーやコミック版に90CCとある事から原付2種と判明)である。普段はトゥデイのトランクに積んであるが、アニメ版では夏実のセカンドバイクでもあり何度かこれで通勤している。

緊急車両指定を受けたものではなくサイドプロテクターとサイドカウルを外し、ボディのカウルの白色とフレームの黒色と合わせてパトカーと同じ白黒塗装に見えるようにして流線型赤色回転灯を装着(原作は装備せず。実写ドラマ版では小型の円筒形になり、サイドカウルとサイドプロテクターは装着してサイドカウルのみ黒色に塗装)する。コミック版ではトゥデイに搭載されていたが、トゥデイ同様に実車が製作されている。

ホンダ・モトコンポ

アニメ版では夏実のセカンドバイクでもあり何度かこれで通勤している。

ホンダ・モトコンポ

関連する投稿


レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム関連の復刻・配信ビジネスなどを行うD4エンタープライズが運営するレトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」にて、新規コンテンツ『トラぶるCHASER 第1話 トラブルは空から未来から(PC-9801版)』『3Dテニス(MSX版)』の配信がスタートしました。


抜群のスタイルで💦世の脚光を浴びた『広田恵子』現在は?!

抜群のスタイルで💦世の脚光を浴びた『広田恵子』現在は?!

高校時代からモデル活動を始め1986年に「カネボウ・スイムウエアイメージモデル」として脚光を浴びた広田恵子さん。現在は家族で〇〇を組んで活動している・・・。


完璧・無量大数軍の一人「完肉」の称号を持つキン肉マン『ネメシス』が、SpiceSeedキン肉マンシリーズに登場!!

完璧・無量大数軍の一人「完肉」の称号を持つキン肉マン『ネメシス』が、SpiceSeedキン肉マンシリーズに登場!!

ハイクオリティフィギュアの製造・販売で好評を博している株式会社SpiceSeed フィギュア事業部より、キン肉マンシリーズのフィギュア『ネメシス』が発売されます。


懐かしの名作が勢揃い!特製クリアしおりが貰える書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が開催!!

懐かしの名作が勢揃い!特製クリアしおりが貰える書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が開催!!

藤子・F・不二雄による名作の数々を紹介する書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が、8月7日(木)より全国のフェア参加書店にて順次開催されます。


「おかあさんといっしょ」の『にこにこ、ぷん』が令和に復活!公式YouTubeチャンネル開設&グッズ展開決定!!

「おかあさんといっしょ」の『にこにこ、ぷん』が令和に復活!公式YouTubeチャンネル開設&グッズ展開決定!!

NHK「おかあさんといっしょ」の人形劇コーナーとして1982年から1992年までの10年間にわたり放送され、累計2,000話以上の物語が制作された人気シリーズ『にこにこ、ぷん』が、令和の時代に新たなかたちで帰ってきます。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。