WANDS

WANDS
バンドブーム終焉後、バンドキッズにとって音楽不毛の時代にテレビやCMなどで活躍したのがWANDSだった。当時の人気アイドル・中山美穂とのコラボなど、バンドマン的には”あり得ない”活動ながら、ハードロックテイストが光るメロディアスな楽曲は否が応でも耳に残り、結局カラオケでは熱唱。今でも忘れられないバンドの一つとなっている。
◆メンバー構成 第1期(1991年-1992年)

上杉昇

柴崎浩
大島康祐 キーボード、作曲、編曲
現在は作曲・編曲家として活動。
◆メンバー構成 第2期(1992年-1996年)
上杉昇 ボーカル、作詞、作曲、編曲
柴崎浩 ギター、作曲、編曲
木村真也 キーボード、作詞、作曲、編曲
現在は作曲・編曲家として活動。
◆メンバー構成 第3期(1997年-2000年)
和久二郎 ボーカル、作詞、編曲
一度引退はしたが、現在は、本名「松元治郎」名義でソロシンガーとして活動。
杉元一生 ギター、作詞、作曲、編曲
現在は「安保"Suginho"一生」名義で作曲・編曲家・プロデューサー、LIT-HUMとして活動。
木村真也 キーボード、作詞、作曲、編曲
第1期のメンバーが第3期には一人も残っていないあたり、普通のバンドではないいわゆる「事務所が作ったバンド」の匂いが立ちこめます。
第1期「WANDS」結成とデビュー
バラードソングがデビューシングルになるあたりにも、勢いが最も重要だったバンドブームが終焉していることを感じさせます。
中山美穂&WANDSで全国区へ
いかにもハードロック大好きでシャイで頑固そうな上杉さんと、当時ザ・アイドルの中山美穂さんが一緒にステージに立ってることに違和感を持たずにいられなかったのを覚えています。言い換えると…、”事務所臭”がすごかったですよね!
「時の扉」でミリオンセラーを記録!
ハードなギターリフとともにサビから始まる大ヒットシングル「時の扉」。あの時代を生きた人で聞いた事ない人はいないでしょう。でも私はちょっと、「時の扉」ってT-BORANの曲だったかな?とか思ってました。ちょっとだけ。
WANDSの時代到来
出す曲がことごとくミリオンセラーを記録するというまさにWANDSの時代。町を歩けばどこかで必ずWANDSを耳にしていました。THE BLUE HEARTSやジュンスカが大好きな私にとっては少し物足りない時代でしたが、今でもWANDSの曲は全部歌えます。そう、結局いい曲って忘れないんですよね!
変化した音楽性
確かに私はこの曲をあまりよく覚えていません。それまでの分かりやすく盛り上がるサビを持つ歌謡曲ライクなシングルとは違い、唸るような太い声が印象的な曲です。
上杉昇と柴崎浩の脱退と第3期WANDS
解散
解散後
WANDSのメンバーとして活動した全てのミュージシャンは現在もそれぞれの道で音楽活動をしていますが、上杉さんの変貌ぶりはなかなかのインパクトです。

上杉昇-WANDS時代

上杉昇-猫騙時代(2016年現在)
「WANDS」再結成などの未来は当時のファンでもあまり考えていないのではないでしょうか。事務所が作った臭が強いこと、中心メンバーの音楽の方向性が大きく変化していることなどからも難しいものと思われます。
でもだからこそ!もし復活した場合、THE YELLOW MONKEYやJUN SKY WALKER(S)らよりもある意味で世間をにぎわせるような気もするのです。