漫画【らんぽう】の基礎知識
『らんぽう』は、少年漫画誌「週刊少年チャンピオン」に1978〜1987年にかけて連載されたギャグ漫画です。作者は内崎まさとし。コミックス全37巻。
『がきデカ』や『マカロニほうれん荘』等とともに少年チャンピオンの黄金期を支えた作品で、2009年には少年チャンピオンの40週年企画として、復活読み切りが誌上に掲載されました。
1985年にフジテレビ系列でアニメ化されましたが、視聴率が振るわず打ち切り、後番組の『北斗の拳』が大ヒットしたため、すっかり陰が薄くなった感があります。

登場人物(第1話扉絵より)
らんぽう 1巻【電子書籍のソク読み】豊富な無料試し読み
実は、筆者自身はアニメで「らんぽう」を知り、後でコミックを読みました。
特に前半は王道のハイテンションなドタバタギャグですが、後半は美少女・美少年要素が多くなってくる印象です。
今から思えば、当時は「Dr.スランプ」「ハイスクール奇面組」「うる星やつら」「パタリロ!」などのライバルが登場し、ギャグ漫画自体が大きく変革していました。
それで、作者の内崎先生もだいぶ迷って試行錯誤していたのではないかと推測されます。
てづくり漫画工房 » 内崎まさとし
アニメ『らんぽう』について

当時の田舎の小学生にとっては、何も考えず楽しめるギャグで大好きだったのですが...
ある日突然に放送がなくなってしまい、喪失感を覚えたのを今でも記憶しています。
ちなみに筆者の姉は「Dr.スランプ」「うる星やつら」派で、世間一般の流れもそうだったのということなのでしょう...

■ キャスト
■ 制作スタッフ
記憶のかさブタNo13・短命アニメ特集
その後、CSのキッズステーションで再放送されたことはありますが、DVDなどの映像ソフト化は行われていません。
そのため、アニメを体験することはほぼ不可能なんですが、OPとEDはネット上にアップされていました!
当時も、本編を見ずにOPとEDだけ観ていた人もいたとか…
■ オープニング曲「ワープボーイ」
歌っているのは、主人公・らんぽうの声担当の声優・坂本千夏。
元々は歌手志望だった、というのも納得です!
作曲・編曲担当のケーシー・ランキンはアメリカ出身で、TVドラマ『俺たちは天使だ!』『探偵物語』の主題歌等で有名な「SHOGUN」の元メンバーです。
アニメ関連では他に「超時空世紀オーガス」(1983)のOP/EDの作曲・編曲も担当しています。
■ エンディング曲「気まぐれムーンライト」
歌手の東郷昌和は、フォークデュオ「BUZZ」のメンバー。
日産スカイラインのCMソングにも起用された「ケンとメリー〜愛と風のように〜」(1972)がデビュー曲にして最大のヒット作。
吉田拓郎や松任谷由実などのバックコーラスとしても活躍後、1982年に解散しますが、2007年に再結成、現在も精力的に活躍されています。