「ガンバリスト!駿」とは?

「ガンバリスト!駿」のあらすじ

舞台は平成初期の日本。平成学園中等部に入学した藤巻駿は全くの未経験にも関わらずオリンピックで金メダルを取りたいと言って体操部に入部した翌日に試合に出ることになってしまいました。ルールもわからず出場した藤巻は減点行為ばかりで最低点の1点をたたき出してしまいます。
体操はド素人のため無様な姿を晒して皆に笑われていた藤巻ですが、キャプテンの新堂と女子新体操部の折笠にだけはそのやる気と潜在能力が認められていました。最初は倒立もできなかった藤巻ですが、先輩や親友の上野、マネージャーのまり子たちに支えられながら体操の才能を開花させていくのでした。

主人公の藤巻が体操という競技を心から楽しみながら成長していく様子が見られ、他の部員キャラも楽しくて好感が持てる作品でした。次回予告の後に森末慎二の体操講座があったのも良かったです。イェーガーやコバチなど体操の基本的な知識はこのアニメから学んだような気がします。
「ガンバリスト!駿」の登場人物

藤巻 駿

相楽 まり子

折笠 麗子

内田 稔

東 伝次

真田 俊彦

新堂 雄一

上野 良夫

セルゲイ・アンドレアノフ
「ガンバリスト!駿」こぼれ話

体操が大好きでプレッシャーとは無縁の金メダリスト・内村航平を生んだ「ガンバリスト!駿」。天性の空中感覚を備え、前人未踏の記録で人々を驚かせる内村さんの演技はまさにリアル藤巻です。
この作品は当時の体操人気の低迷を危惧した森末慎二さんが企画を持ち込み、丁寧に監修していたということもあって極めて現実的な描写がなされています。「漫画を読んで育った少年達から将来のメダリストが産まれてくれればいい」という森末さんの願いが叶い、体操人気も復活した現在改めて見返してみると感慨深いものがありますね。
気になる最終回は?

全日本ジュニア選手権に出場することになった平成学園体操部。どんな手段を使っても勝利に執着する点数至上主義の李コーチ率いる李軍団に対して平成学園の代表は失敗してもチャレンジ精神旺盛な自分らしい演技を決めます。
点数はことごとく李軍団に敗れてしまった平成学園ですが、最終種目の鉄棒では勝ちたいと焦る藤巻の元に、福井に転校してしまっていたまり子が現れました。肩の力が抜けて、お世話になった人々の事を思い出して笑いながらのびのびと鉄棒の演技をする藤巻。オリンピック級の離れ業を連発する藤巻の背中はまるで羽が生えたようで、満点の10.0を獲得しました。
まり子が来ていなかったら怒りと憎しみをぶつけた演技をするところだったと泣き崩れた藤巻を見て、アンドレアノフコーチは敗者の気持ちがわかる藤巻はもっと強くなれると確信するのでした。4年後、2000年のシドニーオリンピックには空港へ向かう藤巻の姿があったのでした。

代表メンバーそれぞれが自分らしさを出した精一杯の演技をする姿は感動ものです。帰りに藤巻・新藤・上野の3人は想い人がいてくれる中、2年生の3人組は相手がいなくてさびしがる姿が微笑ましかったです。
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体操を通してできなかったことができるようになること、自分の力を出し切ることができることが楽しいと思わせてくれるこの作品は、ぜひ子供と一緒に見て欲しいです。