ルーレット族・環状族とは
所謂「走り屋」の一種で、関西では「環状族」と呼ばれていました。その名の通り環状道路を周回し、そのタイムを競っていた集団です。関東では主に首都高速都心環状線、関西では阪神高速1号環状線、東海では名古屋高速都心環状線などの環状型の自動車道に多く集まっていました。
関東では芝浦、辰巳、箱崎などのPAに集まり、周回のスタート地点として利用していたらしいです。そのため各PAでは特に深夜、他の利用車に迷惑がかかるほど混雑することもありました。
そんな彼らの事を「ルーレット族」と呼ぶこともあります。
首都高速のルーレット族
スピードについて
全盛期の速い人だと外回りを1周4~6分で回っていたらしいです。
平均時速は200km/hを越え、瞬間の最高速度は280km/hを越えていたそうな…。
芝浦、辰巳、箱崎 PA
先ほども紹介しましたが、芝浦、辰巳、箱崎などのパーキングエリアは、周回のスタート地点として利用しているルーレット族が多いそうです。
芝浦パーキングエリアは、最近ではルーレット族の溜まり場となっていることから、週末の深夜は閉鎖されるということもあるらしいです。
ルーレット族 VS 警察
少子化や若者の車離れが進み、警察による取り締まりや対策の強化が進んだこと、環境に優しい車が人気で、燃費の悪いスポーツカーはエコカー減税の対象外であること、ガソリンの価格高騰などの理由から走り屋の割合は全盛期に比べると本当に減っています。
とはいえ、若い人が車に乗らなくなっているというのは、寂しいことですね。
環状族
環状族とは先に説明した通り、環状線を高速で走り回る集団です。昭和60年代から平成初期にかけて全盛期を迎えたものの、今となっては都市伝説のようなものと化しています。とはいえ、現在でも全盛期から続くチームが幾つか残っているらしく、運が良ければ(悪ければ?)その姿を見ることもできるそうです。
環状族対策にはHシステム
環状族対策としては様々な対策が講じられましたが、中でも「自動速度違反取締装置」通称「Hシステム」の設置は環状族減少に大きく貢献したようです。環状族が大きく減った現在でも阪神高速に多数設置されています。こういった地道な対策やバブル崩壊による景気悪化から、平成初期までは破竹の勢いだった環状族も次第に鳴りを潜めていきました。
テレビゲームや映画も数多くでましたね。

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