【女子テニス】男子にも勝てると言われたマルチナ・ナブラチロワの伝説的な強さを振り返る

【女子テニス】男子にも勝てると言われたマルチナ・ナブラチロワの伝説的な強さを振り返る

1980年代初めから90年代にかけて絶対的な強さを誇ったマルチナナブラチロワ。女子では敵なし、男子の大会に出たほうが良いとも言われたほどの強さでした。


マルチナ・ナブラチロワとは?

マルチナ・ナブラチロワ
1956年10月18日、現在59歳です。デビューは1973年、シングルス、ダブルス合わせてツアー通算344勝を誇る名選手です。
グランドスラム大会の優勝も18回、ウィンブルドンの優勝9回は女子歴代1位です。

息の長い活躍をした選手で、シングルスの第一線からは94年に退くものの、2000年にダブルスでツアー復帰します。その後2006年までダブルスのみですが一線として活躍していました。

プロデビューから1980年代のナブラチロワ

ライバルであるクリス・エバートとは数々の名勝負を繰り広げました。

デビュー当初からのナブラチロワはなかなか勝ちきれず、精神面の弱さが指摘されていました。グラフやヒンギスなどのナンバーワン選手は10代からグランドスラム大会の優勝を重ねるなど早熟さが目立ちますが、ナブラチロワの全盛期は20代の中頃からとずいぶん遅いように感じます。

ナブラチロワのプレースタイルはサービス&ボレーという球脚の速いサーフェスで真価を発揮するものです。しかし、全仏でも優勝2回とオールラウンドに力を発揮できる強さも持っていました。

ハナ・マンドリコワは80年代に活躍したスター選手です。最高ランクは3位、エバートとナブラチロワの高い壁に阻まれてはいたものの、グランドスラムで4勝をあげるなど素晴らしい結果を残しています。
ナブラチロワと同じチェコ出身のプレーヤー、ジュニア時代には球拾いをやっていたというエピソードもあるほど憧れの存在だったようです。

83年は全仏の4回戦で敗れた以外は全ての大会で優勝、84年もほとんど負けていません。まさに最強、女子の大会では相手がいないとまで言われていました。なかには性別をごまかしているのでは?などというとんでもない疑惑もあったほどです。

80年代中頃を過ぎ、女子テニス界に現れたのがシュティフィ・グラフです。エバート、ナブラチロワなど80年代初頭からの強者を越えるプレーヤーでした。数々の金字塔を打ちたてるグラフの初期の壁はナブラチロワでした。

1987年のウィンブルドンで6連覇を達成しましたが、1988年で19歳の新女王シュテフィ・グラフに敗れ、大会7連覇を逃しました。翌89年も決勝でグラフに敗れています。
ナブラチロワのグランドスラムの成績を見てみると、ウィンブルドン以外の優勝は87年の全米が最後となっています。まさに80年代がナブラチロワの全盛期だったと言えます。

1990年代~引退までのナブラチロワ

ウィンブルドンの顔とも言えるナブラチロワでしたが、90年の優勝が最後、高々と掲げられたプレートは通算9回、歴史を残したプレーヤーです。

1990年のウィンブルドンでは黒人選手のジーナ・ガリソンに完勝し、大会9勝を果たしました。これは、ヘレン・ウィルス・ムーディという往年の名選手が記録したウィンブルドン8勝を越えるものとなりました。
これが最後のグランドスラム大会の優勝となりました。

年齢を重ねても腕の筋肉は隆々としています。女性としてはかなりの筋肉質さが見受けられます。

まさに伝説となったナブラチロワの最終成績は、下記のとおりです。
ツアー通算 344勝(シングルス 167勝 ダブルス 177勝)
生涯通算成績 2189勝362敗(シングルス 1442勝219敗 ダブルス 747勝143敗)
生涯獲得賞金 $21,626,089(20億円以上の賞金を獲得している計算です)

グランドスラム大会での優勝からは縁が無くなってしまいましたが、世界ランキング4位での引退と、38歳としては考えられない強さのまま一線を退いたのです。

2000年~現在までのナブラチロワ

2003年はインドの名選手、パエスとダブルスを組んで全豪、ウィンブルドンの混合ダブルス優勝を飾っています。

2000年、全米オープンのダブルスで現役復帰、2003年にはグランドスラム大会の混合ダブルスで優勝を果たしました。すでに40代半ばですが、完成された技術で体力を補っての優勝でした。
2004年にはシングルスにも復帰していますが、2006年、2度目の現役引退を表明、完全に選手としての幕を降ろしました。

ナブラチロワの人間的な側面

テニスファンならば周知の事実ですが、公開プロポーズとはかなりの荒業です。男女間でもためらわれるのにも関わらず、女性カップルでというのは勇気のある行動ですね。
同性愛者のカリスマとして素晴らしい行動だと思います。

その他にも、プレーヤーとして活躍していた時期も含めて、ベジタリアンとして過ごしていたことも知られています。完全なベジタリアンではないようで、鳥肉や魚を食べることもあったようです。

幸せに過ごして欲しいですね。

チェコからの亡命で、アメリカ国籍を取得していましたが、2008年にチェコ国籍を再取得、現在は2重国籍です。
また、2010年には乳がんであることを告白しました。

現在は59歳、まだまだテニスに関わる活動、社会活動など精力的に動いているナブラチロワです。全盛期のプレーと同様に、強くて素晴らしい人生を送っていくことなのでしょう。

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