「戦闘メカ ザブングル」とは?

「戦闘メカ ザブングル」のあらすじ

舞台は、 地球崩壊後に生き残った文明人イノセントが再生人類シビリアンを支配する荒野の星・惑星ゾラ。この星には「泥棒、殺人、あらゆる犯罪は三日逃げ切れば全て免罪」という「三日の掟」と呼ばれる法律が定められていました。
主人公ジロン・アモスは仇を討つため両親を殺したティンプ・シャローンを「三日の掟」を破ってなお追い続けていました。
ある日荒野で気を失っていたジロンはラグ率いる盗賊集団サンドラットに助けられ、ともにウォーカーマシンを強奪することに成功します。
「三日の掟」に抗い続けるジロンの生き様は交易商人キャリング一家のお嬢様エルチ・カーゴをはじめ、旅の途中で出会った様々な人々に影響を与え、やがてイノセントの支配を覆す大きな力となっていくのでした。
シビアな舞台設定にもかかわらず、パワフルでコミカルなキャラクターたちの活躍で一気に引き込まれるこの作品。特に女性陣がこの時期の作品としては珍しく「おとなしいお姫様」でなく、口汚かったりイイ男に弱かったり醜い罵り合いをしたりと人間くさいところもあれば、バイタリティがあっておおらかでちゃんと乙女な所も描かれているのが好きなところです。
キャラクター紹介

ジロン・アモス

エルチ・カーゴ

ラグ・ウラロ

ブルメ

ダイク

チル

ティンプ・シャローン

キッド・ホーラ

アーサー・ランク
「戦闘メカ ザブングル」のここがすごい!

不細工で盗品を機体にしてしまう主人公、メタフィクション的なセリフ、複数の主人後機や後半の主役機交代劇、一度聞いたら忘れられない銀河万丈のナレーションなど、「掟破り」と言われても許され今も愛されるのは「戦闘メカ ザブングル」ならでは。
気になる最終回は?

洗脳を解くためにエルチに刷り込まれていたカシムの思考を自らに移し、散っていったアーサーの死に怒りの炎を燃やすジロンたち。エルチの洗脳が解けたと喜んでいたのもつかの間、軌道衛生上から落下してきた大型ミサイルがアイアン・ギアーめがけて一直線に飛んできて、絶体絶命の大ピンチに陥ります。
ジロンを搭載したウォーカー・ギャリアは何とアイアンギアー甲板に立ってミサイルを受け止め、ホーラのランドシップに投げ返してしまいました。
ジロンたちはついに黒幕カシムの本拠地Xポイントにたどり着き、最終決戦を迎えます。追い詰められたカシムはやけになって先文明の遺産であるICBMを乱射しますが、その誘爆に巻き込まれて自滅し、至近距離にいたエルチはミサイル爆発の閃光で失明してしまいます。
決戦終結後、失明や洗脳されていた過去のことでこれ以上迷惑をかけたくないと荒野に独り飛び出すエルチでしたが、迎えに来たジロンの呼びかけに応え、これからも仲間と共に生きていくことを決意します。
自分がエルチの目の代わりになると語りかけエルチを抱えて皆の下へ走り出すジロン。すると彼方からジロンとエルチを迎えに来た仲間たちが朝日の中駆けてきて、さらにこれまでに登場したキャラクターみんながオーバーラップしていくというハッピーなエンディングを迎えます。

エルチが失明したり、ファットマンが爆発に巻き込まれたりとバッドエンドで終わるのか?と思いきやファットマンは生きていてジロンからエルチを奪い取ったり、その隙にラグがジロンにキスしたり、最後までコミカルなところが良かったです。
これまでのキャラクターが総出演するカーテンコール風の演出も粋なはからいですね。
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イノセントに支配されてはいるものの、それを悲観することなく自由にたくましく生きているシビリアンたちの生き様は「みんながやっているから、世間の掟だから・・・それって本当に正しいといえるのか?」と現代人に訴えかけてくるようです。