「赤毛のアン」とは

『赤毛のアン』(あかげのアン)は、フジテレビ系の「世界名作劇場」枠で放送されたテレビアニメ。放映期間は1979年1月7日から同年12月30日で全50話。厚生省児童福祉文化賞受賞(1979年)。
2010年7月17日から、テレビシリーズの第1話~第6話を再編集した映画『赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道』が公開。
「赤毛のアン」OP・ED
「赤毛のアン」あらすじ

プリンスエドワード島に住むマシュウとマリラの兄弟は、マシュウが年齢的に農作業がつらくなってきたこともあり、孤児院から10歳位の男の子を養子にすることを希望します。
ところがマシュウ達のもとへ来たのは、女の子であるアンでした。
そこで、マリラは連れて来てくれたスペンサー夫人のところに行き、手違いであることを告げ、孤児院に戻すことを提案しますが、ちょうどブルエット夫人が手伝いの女の子をほしがっているからと、そこに偶然来たブルエット夫人とアンを引き合わせます。
ブルエット夫人のアンへの感じの悪い接し方を見ていたマリラは、マシュウがアンを引き取りたいようだからとアンを連れて帰ります。
その時マリラの気持ちはもう引き取る方へ傾いていたようで、帰宅後アンを引き取ってもいいとマシュウに言います。
結果マシュウの希望通り、アンはグリーンゲーブルズに残ることになります。
アンは持ち前の空想力で、大好きなグリーンゲーブルズの生活を人一倍楽しみます。
親友のダイアナや友人達との学校生活を謳歌し成長していくアン。
クィーン学院を受験し、合格するも、マシュウとの別れやマリラの老いなどもあり
アンは進学をあきらめるのですが・・・。
主な登場人物

アン・シャーリー
赤毛のアンを原書で読む会/主な登場人物

マシュウ・カスバート
赤毛のアンを原書で読む会/主な登場人物

マリラ・カスバート
赤毛のアンを原書で読む会/主な登場人物

ダイアナ・バリー
赤毛のアンを原書で読む会/主な登場人物

ギルバート・ブライス
赤毛のアンを原書で読む/学校

レイチェル・リンド夫人(左)
赤毛のアンを原書で読む会/主な登場人物
最終回は?

ついにマシュウが亡くなってしまいます。マシュウの家の財産はすべてアベイ
銀行に預けてあったのですが、その銀行が倒産したのが、原因のようでした。
マシュウが亡くなったのに、自然に心ときめかせたり、ダイアナとのおしゃべりで笑った
りすることに罪悪感を覚えるアン。そんなアンを、マシュウはアンが笑うのが好きだった、
だからきっとマシュウもアンが楽しんでいるのを喜んでくれるはずと、アラン夫人は
やさしく諭してくれるのでした。
うちに帰るとマリラとギルバートの父ジョンが昔恋人と呼ばれる関係だったこと、
でも喧嘩をしてマリラが許さなかったため、それっきりになってしまったことなどをアン
に話します。
まるで喧嘩中のギルバートとアンの関係のようですよね。
そしてマリラの目が悪いため医者にかかりますが、かなり悪くなっていること、そのため
様々なことが制限されることを知り、アンもショックを受けます。
目が見えなくなるかもしれないし、グリーンゲーブルズを売るしかないと泣くマリラ
に、アンは奨学金を辞退して、先生になり一緒に暮らすことを伝えます。
「クイーンを卒業した時は未来が一本のまっすぐな道のように思えたわ、
でも今はそこに曲がり角があるのよ、角を曲がるとどんなことが待っているかわからないわ。
でもその先は一番いいものがあるって信じてる」と言うアン。
こうして、アンはグリーンゲーブルズとマリラを守りながら、暮らしていくことを決めます。
ギルバートはアボンリーで先生になることが決まっていたのを辞退し、自分はホワイト
サンドで先生になることを決めた、ということをアンはレイチェルの言葉で知ります。
ミスバリーは奨学金を辞退することにしたアンに、本当に後悔しないか聞きますが、
アンは後悔するどころか、幸せな気持ちでいっぱいであること、一見不幸に見える
状況かもしれないけど、普段わからなかった人の温かさや強さにふれたり、
自分の心を試すまたとない機会なんだということを話します。
そしてアボンリーでの教職を譲ってもらったお礼をしに、アンはギルバートに会いに
いきます。二人はやっと仲直りをし、いい友達になることを約束します。
ギルバートはアンを家まで送り、二人はなんと30分も立ち話をしていたのでした。
そのことをマリラに言われると、アンは5年の間の溝を埋めるために話をしていたと頬を
染めながら答えるのでした。
最後に、今までを振り返りながらのアンの言葉がとても素敵です。
「本当に道にはいつでも曲がり角があるものですね。新たな角を曲がった時、
その先に何を見出すか、私はそこに希望と夢を託してこの決断をしたつもりでした。
でも狭いように見えるこの道を曲がりくねりながらゆっくりと歩みはじめた時、
広い地平線に向かってひたすら走り続けていた頃に比べ、周りの美しいものや
人の情けにふれることが多くなったような気がするのです。
無論広い地平線の彼方にそびえるたつ高い山を忘れてしまったわけではありませんし、
何者も持って生まれた空想の力や夢の理想世界を私から奪いとることはできません。
私は何の後悔もなく、今やすらぎにみちて、この世の素晴らしさを褒め称えることが
できます。」
この言葉のように、アンは自分の道を楽しみ、喜びながら生きていきます。
振り返ってみて、あらためて深い言葉だなぁと感じました。
