「フランダースの犬」あらすじ
舞台は、ベルギー北部にあるアントワープ近くの村。
そこに母を早くに失ってジェハン爺さんと二人で暮らす、絵画の大好きな少年ネロがいます。労働犬としてこき使われていたパトラッシュを買い受け、自由にしてやると、ネロとパトラッシュの間には、何ものにも代えがたい絆がうまれます。
ネロは、ジェハン爺さんやパトラッシュと共に生活の糧を得るため、ミルク運搬業に毎日励み、それが終わるとガールフレンドのアロアや、ジョルジュ、ポール兄弟たちと戯れる、質素ながら幸せな生活を送っていました。
しかし、心から愛する絵を自由に描いたり学んだりするには、あまりにも貧しい生活だったのです。
そんなとき、アントワープの町で、優勝すると賞金のもらえる絵のコンクールが開かれることを耳にします。ネロは、簡単に優勝できるとは思いませんでしたが、そのコンクールに挑戦してみることにしました。
しかし、コンクールの締め切り前に、ネロは愛するジェハン爺さんを失い、コンクールの結果発表があるクリスマスには、仕事も住む家も失ってしまいました。そして、残された、たった一つの望みであるコンクール優勝も、ついに果たすことはできなかったのです。
生きる希望を失ったネロは、パトラッシュをアロアの家に預け、ひとり、ふらふらと大聖堂へ向かいます。そこで、あんなに見たいと願っていたルーベンスの二枚の大絵画を見ることができたのでした。
パトラッシュが、ネロを求めてアロアの家を飛び出し、大聖堂へたどり着きます。
もう二度と離れまいと寄り添ってくるパトラッシュをネロは優しく抱き、夢にまで見た大絵画の前で、最高の幸せに包まれながら眠りに落ちてゆきます。
そして、天使に連れられ、寒い事も悲しい事もお腹のすく事もない、遠いお国へと旅立ってゆくのでした。
『フランダースの犬』ってどんなアニメ?
主な登場人物
ネロ・ダース(Nello Daas)
パトラッシュ(Patrasche)
ジェハン・ダース(Jehan Daas)
アロア・コゼツ(Alois Cogez)
バース・コゼツ(Baas Cogez)
ネロの友達 ~ ジョルジュとポール兄弟