シンデレラ・エクスプレスとは?

1987年に国鉄民営化により誕生したJR東海の最初の企業広告として製作されたCM第1弾で東京発新大阪行き最終列車「ひかり289号」(当時)の出発時刻である21時ちょうどを、童話のシンデレラで主人公が舞踏会に行くための魔法が解ける午前0時に見立て(新幹線の営業運行も0時で終了するようダイヤが組まれている)、離れ離れに暮らす恋人たちが週末に出会い、再び別れていく日曜日の夜の新幹線のプラットホームで繰り広げる恋のドラマをモチーフとしたCMになります。
東京・名古屋・岐阜で撮影

JR東海 新幹線100系 X3編成
CMは、列車の営業運行が終了した深夜の東京駅・名古屋駅・岐阜羽島駅で撮影されたといい、当時の最新型であった100系電車を数回往復させて行われました。
ホームの一部には布が敷かれ、スモークを発生させるなど大掛かりな撮影となりテレビCMと同時にポスター収録も行ったが、この際に使用したのは100系X3編成だとか・・・。
折り畳み時刻表や車内放送用チャイムも・・・。
CM放送に伴い、恋人たちが新幹線で週末に恋人に会いに行き、新幹線の最終列車のホームで別れを惜しむ姿がマスメディアで注目されるようになると社会現象と化し・・・。
該当列車のひかり289号は当初0系運用を1987年8月16日からは日曜日のみCMに合わせた100系での運用に変更したり、折り畳み時刻表にはこの際に「シンデレラ・エクスプレス」と記載され、CMにも用いられた松任谷由実の同名楽曲をアレンジした車内放送用チャイムも導入されていました。
ヒロインは?
第1作(1987年)- 河合美佐
1987年のJR東海「シンデレラ・エクスプレス」の第1作ヒロインは女優の河合美佐さんが担当されていました。
第2作(1992年)- 横山めぐみ
そして1992年第2弾を担当されたのが、女優の横山めぐみさんになります。
CM人気からドキュメンタリー番組でも
1985年にはドキュメンタリー『シンデレラ・エクスプレス-48時間の恋人たち-』が制作されています。
音楽・アニメまで
CMディレクターの一人に、松任谷さんの舞台演出が手がけていた黒田明さんがいた縁で、松任谷さんに番組オリジナルの楽曲の制作を依頼し、CMでも用いられた「シンデレラ・エクスプレス」が誕生している(「シンデレラ・エクスプレス」のネーミングも松任谷さんの発案によるものであるという。
またこの時にはわたせせいぞうの漫画『ハートカクテル』とのコラボレーション企画も実現させており日本テレビ系のテレビアニメ版でも放送されています。
CMの好評を受け・・・。

牧瀬里穂さんがヒロインを務めたクリスマス・エクスプレス
この「シンデレラ・エクスプレス」のCMの好評を受け、JR東海は東海道新幹線をモチーフとした一連の「エクスプレス」シリーズCMを制作。
本作の後「アリスのエクスプレス」「プレイバック・エクスプレス」「ハックルベリー・エクスプレス」「ホームタウン・エクスプレス」「クリスマス・エクスプレス」「ファイト・エクスプレス」「リニア・エクスプレス」と続いたが、1992年にシリーズを終了した(2000年に「クリスマス・エクスプレス2000」で1年限りの復活を果たしていました。
「あの頃に戻りたい!」1988年~1990年に放送された『 ハックルベリー・エクスプレス』のCM!!
最後に・・・。

いかがだったでしょうか?
また面白そうなネタがあったらまとめてみたいと思います。
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