「きれいなおねえさんは、好きですか。」とは
「きれいなおねえさんは、好きですか。」
これは、1992年から放送された、松下電工（現・パナソニック）のCMのキャッチフレーズです。女性向けの美容家電でありながら、男性に宛てたメッセージが画期的で、男女問わず視聴者を釘付けにしました。
そして、そのキャッチフレーズ通り、CMモデルには当時を代表する美人女優が起用されています。彼女たちは「きれいなおねえさん」というイメージキャラクターとなり、本CMは大ヒットしました。
では、歴代の「きれいなおねえさん」を見てみましょう。
歴代きれいなおねえさん
| 代 | 放送年 | 女優名 | 生年月日 |
|---|---|---|---|
| 初 | 1992〜1996 | 水野真紀 | 1970年3月28日 |
| 2 | 1997〜2000 | 松嶋菜々子 | 1973年10月13日 |
| 3 | 2001〜2002 | 片瀬那奈 | 1981年11月7日 |
| 4 | 2003〜2004 | 中谷美紀 | 1976年1月12日 |
| 5 | 2005〜2008 | 仲間由紀恵 | 1979年10月30日 |
初代：水野真紀（1992〜1996）
「きれいなおねえさん」として多くの世代から最も認知されているのは、恐らく初代の水野真紀でしょう。斬新なキャッチフレーズとともに、彼女の出演映像は視聴者を虜にしました。彼女は、1987年に「第2回 東宝シンデレラ」で審査員特別賞を受賞し、すでに女優デビューを果たしていましたが、彼女の人気と知名度が向上したのは、1992年から放送された本CMの影響が大きいでしょう。
本CMをきっかけに、その後はドラマで引く手数多となります。代表作は、『スチュワーデス刑事』、『白い巨塔』、『事件記者冴子』、『司法教官・穂高美子』など。
2代目：松嶋菜々子（1997〜2000）
お茶の間では誰もが知る人気CMとなった「きれいなおねえさん」シリーズ。1997年からの2代目は、前年、NHKの連続テレビ小説『ひまわり』で主演を務めて、全国的な人気を獲得していた松嶋菜々子です。水野真紀に負けず劣らずの人気ぶりで、本CMの人気を不動のものにしました。
CMの放映時期には、主演映画『リング』や、テレビドラマ『GTO』、『救命病棟24時』、『魔女の条件』、『やまとなでしこ』などが大ヒット。今日も、トップ女優として活躍しています。
3代目：片瀬那奈（2001〜2002）
2001年より3代目の「きれいなおねえさん」を務めたのは、同年、20歳を迎えようとしていた片瀬那奈。結果的には、当シリーズで最年少のキャスティングとなりました。松嶋菜々子と同じく、1999年に「旭化成水着キャンペーンモデル」に選ばれており、すでに女優とし活躍していた時期です。松嶋菜々子とは、同年『GTOドラマスペシャル』や『氷の世界』で共演しています。
2002年には歌手デビュー。『逮捕しちゃうぞ』、『ヒカルの碁』、『こちら本池上署』など、人気ドラマの主題歌を歌いました。今日まで、数多くの人気ドラマに出演しています。代表作は、『闇金ウシジマくん』シリーズ、『デスノート the Last name』など。
4代目：中谷美紀（2003〜2004）
2003年、4代目の「きれいなおねえさん」を務めたのは、当時すでに女優・歌手として10年以上のキャリアがあった中谷美紀です。映画『リング』シリーズや、テレビドラマ『ケイゾク』で人気を集め、トップ女優として活躍していました。
美容系つながりでは、同時期にコーセーのCMにも出演。過去には資生堂のCM、また、本CMの直後からはカネボウのCMに出演しており、美容系ではおなじみの顔です。
5代目：仲間由紀恵（2005〜2008）
2005年、「きれいなおねえさんは、好きですか。」の最後のイメージキャラクターを務めたのが、仲間由紀恵です。実は、彼女は2013年頃まで同社のCMモデルを務めましたが、「きれいなおねえさん」は2008年頃までで、以後は「パナソニック・ビューティー」というキャラクターで出演していました。その際に、キャッチフレーズも「いそがしい人を、うつくしい人へ。」に変更されています。
「きれいなおねえさん」を務めた時期は、2006年に大河ドラマ『功名が辻』、2005年、2008年に『ごくせんシリーズ』に主演し、女優として大活躍していました。今日も、トップ女優として活躍しています。
