円谷英二を初めとする特撮監督とその代表作!

円谷英二を初めとする特撮監督とその代表作!

特撮監督とは、特撮映画やテレビにてSFXが主となるシーンやカットの演出を担当する者をいいますが、この特撮監督と代表作を調べてみました。


佐川和夫と「マイティジャック」

佐川 和夫(さがわ かずお)1939年10月生まれ。

大学在学中に特撮を研究するため円谷英二に師事し、卒業後東宝特殊技術課を経て、1963年に円谷特技プロダクション設立と同時に入社しました。

「ウルトラQ」で特撮班の撮影助手となり、その後「ウルトラマン」でカメラマンに昇格。「ウルトラセブン」で撮影技師を務めた後、「マイティジャック」第4話で特技監督としてデビューしました。「帰ってきたウルトラマン」の第13話で初めてウルトラシリーズの特撮監督も務めています。

川北紘一と「ウルトラマンA」

川北紘一(かわきた こういち)1942年12月生まれ。
株式会社ドリーム・プラネット・ジャパン代表取締役。日本を代表するSFX監督の1人で、1970年代から1990年代にかけての東宝特撮を支えた特撮監督です。

1962年に大学を中退して東宝に入社。特撮現場への配属を希望し撮影部特殊技術課に入り、円谷のもと有川貞昌に師事。同年「妖星ゴラス」から撮影助手として東宝特撮映画の現場に加わり、1972年の「ウルトラマンA」第21話でテレビ特技監督デビューしました。

樋口真嗣と「シン・ゴジラ」

樋口 真嗣(ひぐち しんじ)1965年9月生まれ。

ガイナックス、GONZO(設立)、Motor/lieZを経てオーバーロード所属。アニメ特撮アーカイブ機構副理事長や、IT企業のユビキタスエンターテインメントにおいてチーフ・ビジョナリー・オフィサーも務めています。

樋口真嗣

樋口真嗣 - Wikipedia

1984年 高校卒業後に「さよならジュピター」の撮影見学時に特撮技術を志望し、同年「ゴジラ」の怪獣造形に携わり映画界に入ります。1995年「ガメラ大怪獣空中決戦」で特技監督を務め、日本アカデミー賞特別賞を受賞しました。2016年の「シン・ゴジラ」では監督と特技監督を務めています。

佛田洋と「スーパー戦隊シリーズ」

佛田 洋(ぶつだ ひろし)1961年10月生まれ。
株式会社特撮研究所代表です。

1984年に大学卒業後、特撮研究所に入社。美術スタッフとして「超電子バイオマン」に携わり、矢島信男に師事してからは各種東映特撮テレビ番組の特撮パートの美術スタッフとして活動します。

1990年の「地球戦隊ファイブマン」で特撮監督デビューし、1990年代前半はスーパー戦隊シリーズの特撮監督と並行しながらメタルヒーローシリーズの特撮パート美術スタッフも続けていました。「忍者戦隊カクレンジャー」では本編監督としてもデビューしています。2002年「仮面ライダー龍騎」からは仮面ライダーシリーズも手掛けています。

尾上克郎と「陰陽師」

尾上 克郎(おのうえ かつろう)1960年6月生まれ。

学生時代に自主制作映画へ携わったのをきっかけに、テレビ番組の装飾・小道具を手掛ける大晃商会にてアルバイトをしていました。その後映画、コンサートを中心に美術、装飾、特殊効果マンとして活躍し、1982年の映「爆裂都市 BURST CITY」で美術スタッフとして映画キャリアをスタートさせました。

尾上克郎

尾上克郎 - Wikipedia

1985年に特撮研究所所属となり、スーパー戦隊シリーズやメタルヒーローシリーズなどで操演技師を務め、1994年「ブルースワット」で特撮監督としてデビューしました。東映特撮のデジタル化を推進し、同専務取締役となっています。
2001年「陰陽師」では特撮監督してクレジットされています。

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