炎の聖書
クラッシュギャルズのデビュー曲となったのが『炎の聖書』。
♬マットが紅い薔薇に染まる瞬間 リングは熱い野獣達のジャングル♬
の歌詞で始まるこの曲は、まさにリングで戦う2人をそのまま表したような闘志に満ちあふれた曲でした!
クラッシュギャルズ結成当時から極真会館の空手家・山崎照朝氏に師事していたこともあったからなのか、空手の型を思わせる振り付けが入っているのも印象的でした。
嵐の伝説

ドラマ「毎度おさわがせします」第1シリーズ(1985年1月8日 ~3月26日 TBS系列)の挿入歌に起用された『嵐の伝説』。
クラッシュギャルズの2人も、奥様達が通うプロレス道場のコーチ役で出演していたんですよね。
♬伝説だよと笑いたければ笑え 今夜二人 天を焦がし 闇をちぎり 嵐に変わる♬
やっぱり戦う2人にぴったりのカッコイイ歌詞です!
夢色戦士

ヘッドセットマイクをつけて歌っていたのが印象的だった『夢色戦士』。
♬野牛に襲いかかる黒豹の様に 無理だと言われた勝負も挑む♬
という闘志あふれる歌詞に続いて
♬リングにうねり寄せる声援の波がまぶしい奇蹟を呼んでいるぜ♬
と、ファンの存在も意識した歌詞になっているんですよね。
最盛期には年間300試合以上行われていたとも言われる全日本女子プロレス。
「夢色戦士」の頃の年間試合数は定かではありませんが、当時はフジテレビ系で毎週月曜日19:00~19:30に女子プロレス中継が放送されていました。
その他にも90分や120分の特番が放送されたり、今では考えられないくらい試合中継されたいたんですよね。
番組冒頭でまずクラッシュギャルズの歌う姿が流れて、その後試合中継が放送されるという感じでした。
「夢色戦士」の歌詞にもある通り、クラッシュギャルズはファンにとってまさに「夢を描く戦士」でした!
東京爆発娘!

これまではプロレスラーにふさわしい闘志あふれる歌詞だったクラッシュギャルズの曲ですが、「東京爆発娘!」は恋の応援歌。
好きな男の子になかなか気持ちを伝えられずにいる女の子と、格好つけてばかりでなかなか本音でぶつかることができない男の子に、「熱いハートで勝負しろ!」と背中を押してくれる曲です。
「嵐の伝説」に続いて、ドラマ「毎度おさわがせします」第2シリーズ(1985年12月10日 ~1986年3月25日 TBS系列)の挿入歌に起用されました。
また「'85FNS歌謡祭」(フジテレビ系)では、優秀歌謡音楽賞を受賞しているんですよ。
ゴールド×ブラックの衣装も可愛かった!
日本美人(Hey JAPANESE!)

恋の応援歌第2弾となった「日本美人(Hey JAPANESE!)」。
♬シャイな涙を流すそのたび女は綺麗になるのよ♬
♬深く心に秘めた恋しか見れない夢があるよ♬
など、「東京爆発娘!」のような元気一杯というイメージと比べると、こちらはちょっとおしとやかな感じで一途に思う恋を思わせるような歌詞なってるのが印象的です。
「夜ヒット」などの愛称で大人気だった「夜のヒットスタジオ」に出演したこともありました。
イッキにRock'n Roll

♬イッキにRock'n Roll 心が叫ぶままに
イッキにRock'n Roll 誰にも止められないさ♬
心地いいリズムと爽快な歌詞で、爽やかな2人のイメージにピッタリの曲です。
その後も、アルバム3枚、ミニアルバム2枚をリリースしているクラッシュギャルズですが、シングル曲としてはこの曲が最後となりました。
芸能活動との両立に迷いを感じ始めていたという飛鳥さんは、この曲を最後にプロレスに専念することに。
一方、千種さんはソロで歌手活動を継続。
全日本女子プロレスを退団するまでの間に、シングル曲5枚、アルバム4枚をリリースしました。
結成40周年

「なぜ歌を歌うことになったんですか?」
という質問にクラッシュギャルズの2人は決まってこう答えていました。
「会社からお前ら明日から歌えって言われたから」
最初は芸能活動を断っていたという2人でしたが、
「何言ってんだ、お前らにNOはない」
という一言で一蹴され歌手デビューすることに。
その後会社の思惑通りクラッシュギャルズは爆発的人気を誇り、試合会場では、それまでプロレスなんて見たこともなかった女の子たちが大熱狂する日々。
歌手としても、中野サンプラザや日本青年館などで単独コンサートが開催され、会場は多くのファンで埋め尽くされました。
クラッシュ旋風を巻き起こした後、1989年、2005年と二度の解散を経て結成40周年を迎えた2023年。
実はアニバーサリーイベントを企画中なんだとか。
詳細はまだ明らかになっていませんが、クラッシュギャルズの2人が並んでいる姿を見るだけであの頃の青春がよみがえりそうですね!