六三四の剣とは?
あらすじ

まず、あらすじをおさらいしましょう。
とある夫婦のもとに男の子が生まれます。この男の子は誕生日時が6月3日の午後4時であることから、六三四と名付けられました。
両親は剣道をしており、岩手県大会で優勝するほどの実力の持ち主です。そんな両親の影響を受け、六三四も3歳から剣道を始めます。
しかし六三四が小学校1年生の時、父親の栄一郎は自身の先輩である東堂国彦との試合中に負った傷によって死亡してしまいます。その勝利によって剣道大会にて優勝を手にしたものの、大きすぎる代償となりました。
最初は東堂への恨みを抱いた六三四でしたが、その息子の東堂修羅とは次第に良きライバルとなり、互いに切磋琢磨し、剣道を通して成長してゆく・・・、という物語です。
父の姿を追って成長する姿は、今見るとこんな父親になりたいと思わせられるのではないでしょうか。
また、小学校時代はわんぱくな六三四ですが、次第に礼儀をわきまえた青年へと成長していきます。「スポーツが子供を大人にする」と聞いたことがありますが、そんな過程も描かれたアニメなのですね。
方言も忠実に再現されているようです。
主な登場人物

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六三四の剣の最終回
このように大変人気があった六三四の剣の最終回はどのようなものだったのでしょうか?
最終話72話のタイトルは「剣よ夢よ・栄光の六三四と修羅」。
舞台は高校全国大会の決勝です。
修羅が全国大会三連覇に王手をかけたところ、六三四がそれに挑みます。
以前全国大会で優勝した後に六三四に負けたことがある修羅は、次に六三四と対戦するまで誰にも負けられないという強い意志の元決勝戦まで来ました。
対して六三四は負傷した首が癒えぬまま試合に臨みます。
修羅は負傷してなお試合に臨む六三四に敬意を払いながらも、負けるわけにはいかないと果敢に攻めます。しかし、1-1でもつれた延長戦、六三四は修羅の必殺技「切り落とし」を「上段片手打ち面」で破り、優勝します。
最後は意識ももうろうとし、ほとんど動くことが出来なかった中、六三四が勝利を手にしたのです。
試合が終わった後、六三四は嵐子にこの優勝の半分は応援してくれた嵐子のおかげなので竹刀をやる、と竹刀を渡して倒れます。その際に「ずっと俺のそばにいてくれ」とプロポーズのようなことも言っています。
もなみちゃんという女の子も登場していましたが、六三四は嵐子を選んだんですね。
そして数日後、六三四のもとに修羅から手紙が届きます。
内容は今までのこと、そしてこれから修羅が医者を目指すということでした。
”相手を倒すために戦うんじゃなく、誰かを生かすために戦いたい”と伝えています。
最終話でお父さんが癌で亡くなっていることも関係しているのではないでしょうか。
六三四がそれに対して教師になって剣道の面白さを子どもたちに伝えたい、という返信を書いているところで物語は終わります。
15年も剣道を通して対決した2人でしたが、いつのまにか最高の親友になっていたのでしょう。
ここまで通してみると、なんだか自分の息子が旅立つときのような感覚さえ感じますね。
今は剣道よりサッカーやバスケットボールなどの漫画・アニメが流行っているようですが、やはり昔からあるスポーツもいいですよね。
男同士の熱い戦いを描いた六三四の剣、もう一度見直してみてはいかがでしょうか。