「トム・ソーヤーの冒険」とは?

「トム・ソーヤーの冒険」のあらすじ

舞台は1840年頃のアメリカ合州国。ミズーリ州のミシシッピ川の畔にあるセント・ピーターズバーグという小さな村に、トマス・ソーヤー(通称トム)といういたずら好きな男の子が住んでいました。
トムは両親を亡くし、弟のシッドと共にお母さんの妹であるポリーおばさん、ポリーの娘で従姉のメアリー、そして使用人のジムとの5人で暮していました。
おとなしくて大人たちの言う事を素直に聞くシッドやしっかり者で優しいメアリーとは違って、寝坊・遅刻の常習者で村一番のやんちゃ坊主のトムは母親代わりのポリーおばさんやドビンズ先生の手をわずらわせてばかり。そんなのトムはお構いなしで、野ブタを捕まえたり、無人島で海賊ごっこをしたりと愉快な冒険を繰り広げる毎日でした。
ある日、大親友で宿なしの風来坊ハックと共に深夜の墓場に訪れたトム。そこで偶然二人は凶悪なならず者インジャン・ジョーが人を殺し、連れのマフ・ポッターに無実の罪を着せようとする姿を目撃してしまいます。ジョーの復讐を恐れた二人はこのことはお互いに秘密にしておこうと約束したものの、正義感の強いトムは勇気を出して裁判所で真実を証言し、村の英雄になったのでした。
個性豊かなキャラクター

トマス・ソーヤー(通称トム)

シッド

ポリーおばさん

ハックルベリー・フィン (通称ハック)

レベッカ・サッチャー (通称ベッキー)

インジャン・ジョー
気になる最終回は?

トムが裁判所で真実を証言して以来、しばらく行方をくらませていたインジャン・ジョー。彼は廃屋に隠してあったお金を持ってテキサスに逃亡する予定でしたが、偶然にも莫大な財宝を発見し、自分の秘密の隠し場所へ財宝を移動することにします。
夏休みの終わり、マクドウガルの洞窟へ探検に出かけたトムは、ガールフレンドのベッキーと道に迷ってしまい、洞窟に隠れていたインジャン・ジョーと遭遇してしまいます。しかし、二人を探しにきた保安官に助けられてジョーは命を落とします。翌日トムは隠していた財宝をハックと二人で発見し大金持ちになりますが、二人は相変わらずいたずらばかり繰り返し、今日も先生に怒られてお尻を鞭で叩かれるのでした。
洞窟探検の話はスリル溢れる展開で、手に汗握るシーン満載でしたよね!!
個人的には最終話でトムと一緒に学校へ行くことになったハックが、学校についた途端にとぼけた顔で「俺帰るわ」と言って帰ろうとするシーンで爆笑したのを思い出します。
お涙頂戴や動物ネタの多い世界名作劇場ですが、「トム・ソーヤーの冒険」は基本笑える話が多くて大好きでした。
印象的なエピソード

第9話 ポリーおばさんの子供たち

第16話 トム・ソーヤーの葬式

第24話 ネクタイをしたハック
「トム・ソーヤーの冒険」にまつわるトリビア

主題歌を歌っていた日下まろんさんは当時15歳。
生年月日は1964(昭和39)年12月18日。放映期間は1980年1月6日からだったので
中学3年の時に歌っていたようです。
インジャン・ジョーの「インジャン」は、インディアン(アメリカ先住民族)より侮蔑的な差別用語。
黒人を「ニガー」と、日本人を「ジャップ」と呼ぶような蔑称です。
原作小説では差別用語を差し換えた新版も登場していますが、原版を読むことで日常的に差別用語が使われていた時代背景をより深く理解できます。
「仕事」というやらなければならない概念を「遊び」という、対価を払ってでもやりたい概念にモチベーションを変化させることをビジネス用語で「ソーヤー効果」といいます。
これはおばさんに塀のペンキ塗りを命じられたトムが、通りかかった友人ベンに実演販売のようにペンキ塗りの素晴らしさを語って、ベンに「このリンゴと引き換えにペンキ塗りをやらせて欲しい」とまで言わせてしまうエピソードに基づいています。営業の基本ともいえる概念ですね。
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子供だけでなく、かつて少年少女だった大人たちにも童心に返ってもう一度トム・ソーヤーの冒険を楽しんでみるのも良いですね。