伊藤 翔子(いとう しょうこ)
奏と同時期に同じ教室でバレエを習い始めた1つ年上の少女。奏の最も近い親友にしてライバル。年下である奏に抜かれまいと切磋琢磨し努力を欠かさない、ストイックな秀才タイプ。とはいえ才能があることに間違いはなく、破天荒なタイプの奏とは対照的に、バレエの正しく美しい踊りを完璧にこなすことができるタイプであり、クラシックバレエの指導者から見れば理想的な生徒。
裕福な家庭であり、奨学金に頼らずとも海外への長期留学を狙える立場であり、奏にも素直にうらやましがられている。
栗栖 さくら(くりす さくら)
奏と同い年だが、既にジュニア帯でのバレエコンクールで上位入賞の常連であり、雑誌のインタビューも受けるなど将来を期待されている有名人。母親が実質的な専属コーチであり、高い血統と才能に恵まれた環境を持つ。プライドも高く、実力も実績も主人公の数歩先を行き、そして厳しい物言いをする正統派ライバルポジション。
コンクールで翔子に敗れたことをきっかけにして一皮むけ、人間としても成長する。ダンサーとしては、テクニックもメンタルも身体の使い方も高水準な、教科書通りの踊りを完璧に踊りきるタイプ。当初は母親の教えこそがすべてという考えだったが、奏との出会いにより成長し、彼女をライバルとして認めるとともに、自分なりの理想を追い求めるようになる。
アンドレア・メンドーサ
ベネズエラ出身の褐色肌の少女で、高い肉体能力を使ったダイナミックな踊りが持ち味のダンサー。YAGP(ユースアメリカグランプリ)で圧倒的なパフォーマンスを見せつけ、同じく出場していたさくらに圧倒的な敗北感を植え付けた。
その後、奏のマルセイユ国立バレエ団への短期留学においてルームメイトとなる。政情不安定な母国に残っている家族を心配しており、その心境と言葉の壁から奏を敬遠するが、奏の押しに負けるような形で少しずつ本心を吐露するようになる。
マンガ「絢爛たるグランドセーヌ」の見どころ
バレエマンガは「古典」とも呼ばれる山岸涼子の「アラベスク」や有吉京子の「SWAN」など傑作が多いですが、ここまでバレエを習いトップを目指す少女たちの細やかな心情や日常に寄り添った作品はなかなかないかもしれません。バレエシューズでレッスンをしている主人公が、なかなかトゥシューズを許可してもらえず、無理して履こうとしてつま先を痛めてしまったり、そもそもトゥシューズを履かない男性ダンサーのステップに注目したり、許可されたときの自分の足さばきの違和感に驚いたりと、ひとつひとつの要素に本当に目配りのある描写がされているのも、現役ダンサーの支持率が高い要因のひとつなのでしょう。青年誌に掲載でありながら全21巻を数える長編となったのも肯けます。たかがバレエマンガとあなどるなかれ、華やかなショウビジネスの裏事情もわかるビルドゥングスロマンとして、十分堪能できる作品ですよ。
もちろんAmazonでも「絢爛たるグランドセーヌ」コミックを全巻大人買いが出来ます!
電子書籍もいいけど、紙のコミック派の方は、是非Amazonからのご購入をオススメします!Amazonなら配送サービスもあり、早ければ次の日にはお手元に届くことも!コミックで「絢爛たるグランドセーヌ」を全巻読みたい方はAmazonをチェックしてみては??
※本記事は執筆時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。詳細は、各サービスの公式サイトをご確認ください。