長期休みの定番の東映まんが祭りとアニメスペシャル

長期休みの定番の東映まんが祭りとアニメスペシャル

学校が休みになる長期休みに合わせて、必ず東映まんが祭りが公開されていました。子供の頃は長期休みに映画館に連れて行って貰うのを楽しみにしていたものです。またテレビでもアニメスペシャルが放送されるなどワクワクし、長期休みに観たアニメは強く印象に残っていますよね。そこで今回は長期休みの定番だった、東映まんが祭りやアニメスペシャルの作品についてご紹介します。


大晦日だよドラえもん

まずは大晦日の定番「大晦日だよドラえもん」をご紹介します。
1980年代に子供時代を過ごした方は、大晦日に必ず観ていたのではないでしょうか。
普段は早起きの子供も、大晦日は家族と共に夜更かしし、新しい年に希望を抱きながら「大晦日だよドラえもん」を観た物です。

そんな「大晦日だよドラえもん」の歴史は古く、なんと1980年の大晦日から始まりました。

「大晦日だよドラえもん」の記念すべき第1回目である1980年には、第一部になんと18話のエピソードが放送されました。

そして第二部は、「ドラとのび太のバラえていジョッキー」です。
第三部は、映画「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」の予告付きという3部構成でお送りしました。

ドラえもん好きな子供には、たまらない1日となっています。
最近は動画配信サイトでアニメが観られる時代となり、大晦日のお楽しみではなくなったせいか、1時間に短縮されていますが、「大晦日だよドラえもん」は現在も続いています!

さすがにロングランアニメの決定版。
時代を超えて、子供の心を掴み続けています。
やっぱりドラえもんは最高ですよね。

東映まんが祭り

公開が楽しみだった東映まんが祭りですが、歴史はとても古く1963年にまで遡ります。
1963年(昭和38年)12月に、「わんわん忠臣蔵」(東京地区のみ)の併映としてテレビアニメ「狼少年ケン」を上映しました。

更に1964年(昭和39年)の3月~6月にかけて、再映版長編アニメや一般映画の併映として「狼少年ケン」を放映したところ、好評を得ています。

その後上映期間中にキャラクターグッズの販売をするなど、子供たちの人気を集めていきました。
そして1967年3月の興行から「東映こども祭り」に名称を変更します。

1967年7月に初めて「東映まんが祭り」の名称が使われますが、その後いくつか名称が変わりました。
1969年4月には、「東映まんが祭り」が再使用されその後は統一されています。

1980年代の初期までは、劇場版用に製作された1~3本程度の中編アニメ作品のほかすでにテレビ放送済みのエピソードのブロードアップ版で構成されていました。

また「マグマ大使」や「キャプテン翼」など、東映以外の作品を入れることもあったのです。
女の子向けの作品と、男の子向けの作品を混在させ男女どちらも楽しませる構成だったのが、うまいなーと思いましたね。

「キン肉マン」や「ドラゴンボール」など、当時大人気の作品も劇場版オリジナルが観られるので、楽しみでした。

手塚治虫夏休みアニメスペシャル

夏の終わりといえば24時間テレビですよね。
24時間テレビが終わると、夏休みが終わるんだ…と物悲しい気分になった物です。

24時間テレビでは、手塚治虫さんのアニメスペシャルも定番でした。
毎年どんなアニメをするのか、楽しみでしたよね。

手塚治虫さんのアニメ「100万年地球の旅 バンダーブック」は、1978年に日本初の2時間アニメで「24時間テレビ愛は地球を救う」の中で放送されました。

1978年8月27日(日)
午前10時~12時

劇場用に匹敵するクオリティーを目指して、手塚治虫さんが原案から演出原画まで手掛けています。

翌1979年には、同じく「24時間テレビ愛は地球を救う」のアニメスペシャル第二弾として「海底超特急 マリン・エクスプレス」が放送されました。

前作に続いて、ブラックジャックやサファイヤ(リボンの騎士)など、手塚治虫さんのアニメの人気キャラも出演し、豪華キャストが夏休みスペシャルっぽくて良かったです。

1979年8月26日(日)の同じ午前10時~12時枠で放送されました。
1982年の第5回は光瀬龍さんと竹宮恵子さんの「アンドロメダ・ストーリーズ」が放送されたのを除き、第12回の「手塚治虫物語 ぼくは孫悟空」まで、手塚治虫さんが亡くなるまで手塚治虫さんのアニメが放送されています。

ただその翌年の1990年に「それいけ!アンパンマン みなみの海をすくえ! 」が放送されたのを最後に、「24時間テレビ愛は地球を救う」では、アニメスペシャルが無くなってしまいました。

夏休みの楽しみの一つだったので、とても残念です。


 

まとめ

今回は「長期休みの定番の東映まんが祭りとアニメスペシャル」についてご紹介しました。
現代は動画配信サービスなど楽しみ方が多彩ですが、昭和の時代の子供たちにとってテレビや映画のアニメスペシャルは、最大の娯楽の1つでしたよね。
形を変えながらも続く、長期休みのアニメスペシャル。
これからも良い作品を期待したいですね!

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