8㎝(センチ)CD
1990年代までは、シングルCD=8cmの時代でしたね
8センチCD (8 cmCD) はコンパクトディスク (CD) のサイズの規格の一つ。
通常CDの直径12cmに対して直径が8cmの小型CDでした。
1,000円程度のシングルCDと3,000円程度のアルバムCD。
収録曲数も異なるし、何となく8cmと12cmというのがしっくりときていたのだと思います。

8cmCDと12cmCD
8cmCDの再生環境
よくCDプレイヤーに8cmCD用の溝が設けられていましたね

このように12cmCDのトレイに8cm用の溝が設けられていました

90年代のCD全盛期にはシングル(8cmCD)専用プレイヤーもありました
8㎝CDの記録方式は12cmCDと同様でしたが、対応プレイヤーでないと物理的に装填が出来ません。
記録方式は同じなので、ドーナツ型の外周アダプタをつけて12cmCDと同じサイズにするだけで、非対応プレイヤーでも再生可能でした。

近年のカーオーディオでは非対応のものが多い
8cmCD、実は登場当初から疑問符がついてたようです

スロットイン方式ではトラブルも頻発
8cmCDの誕生から衰退まで

90年代は主流でしたが…

8cmCD用のカバーケース
8cmCDが衰退した主な要因
①アルバムCDと同様の形状であるマキシCD化がなされたことで、レコード盤および8cmCD専用の陳列棚を撤去して、一括して陳列するレコード店が急増したため、レコード盤の形状に合わせた縦長の8cmCD自体の価値が薄れた。
②ほぼ音楽用としての用途しかない8cmCDに比べて音楽CD・映像DVD・PCソフトCD-ROM・・・と多彩な用途で8cmCDよりもはるかに大量に製造される12cmサイズメディアの製造コストの方が安くなった。
③8cmCDよりも12cmCDのマキシシングルの方がジャケットサイズが大きく万引き防止効果に加えて商品の見栄え的にも有利。
ということが考えられています。
付け加えて、カーオーディオでの利用時の不便さ、コンパクトに収納しづらい縦長形状のケース、さらに8cmCDシングルは基本的に全て紙ジャケットのため日常の扱いで傷みやすく、長期にわたり良好な状態を保つには、別途に専用のプラケースを購入する必要があるなどの消費者側の立場の問題もありました。

8㎝CDと12cmCDが混在すると収納は不便でしたね
CD-ROMとしては、ドライバソフトやユーティリティなど、ハードウェアに付属するソフトウェアにしばしば使われています。容量が小さくていいことと、パッケージが小さいときなどは12センチCDを同梱しづらいためです。
衰退したからこそ懐かしさも感じる8cmCD、あえて今の時代にリリースするアーティストも
【あえて8cmCD】2015年10月7日、DEENが44枚目のシングル「ずっと伝えたかった I love you」をリリース!! - Middle Edge(ミドルエッジ)