神戸北野異人館街は、明治~昭和にタイムスリップできる街

神戸北野異人館街は、明治~昭和にタイムスリップできる街

神戸北野異人館街は、明治〜昭和にタイムスリップできる街。エキゾチックな街並みが素敵な人気の観光スポットです。ところがこの北野異人館街、これまでに何度となく荒廃の危機に陥っていました。それでも地元の皆さんや関係者の方々の努力によって、現在の北野異人館街にまで復興を果たしたのです。その復興までの変遷をご案内します。


神戸の北野

現在、大勢の観光客で賑わう神戸の北野異人館街。この北野が歴史に登場したのは、時をさかのぼり治承四年(1180年)の福原遷都がきっかけでした。平清盛が、京都の北野天満宮をこの北野に勧請したことが始まりとなります。北野の地名は、北野天満宮が鎮座したことから付いた付いたのですね。

それまで農村だった北野に、一気に近代化が近づいたのが明治時代。長きにわたって鎖国をしていた日本が、世界に門戸を開くことになった起点の一つが神戸でした。神戸が開港され、何もない荒野だった場所がどんどんと近代的な街へと変わっていきます。

現在、神戸の北野エリアは、おしゃれなカフェやショップが立ち並び、修復・保存がされた多くの異人館が、ヨーロッパ風の素敵な街並みを創り出しています。

北野が異人館街に

明治時代に神戸が開港され、多くの外国人が上陸してきました。開港後に移住してきた外国人が予想以上に多くなり、彼らが仕事をする建物が集まっていた三宮界隈に近い、北野エリアに外国人用の住宅の建設が始まったのです。当時は、今のような観光スポットになるなんて、想像もできなかったでしょうね。

多くの皆さんは、神戸北野異人館街は、昭和になってから造られた街だというイメージを持っているのではないでしょうか。実際は明治政府が行った都市計画の一環なんですよね。それ故に、まだ何もなかった神戸だったため、居留地から異人館街に続く街づくりがしやすかったのでしょうね。

異人館街に建っている多くの建物は、明治時代から昭和初期にかけて建築されたものです。3つの時代にわたって造られた建物は、特徴も様々。当時かなりの数の家が建てられたそうです。そのまま残っていれば、かなりの規模の素晴らしい街が見られたかもしれませんね。

3度の破壊を乗り越えて

今の状況からは想像もできないのですが、北野異人館街は2度にわたり、壊滅的な状態になるという経験をしています。一つは全てを焼け野原にしてしまう戦争でした。第二次世界大戦での大空襲で、多くの貴重な異人館が消失してしまいました。

戦争も終わり人々の生活が落ち着いた頃、それでも北野には200棟近い異人館が残っていました。少しずつ街並みも整備されていたのですが、そこに襲い掛かったのが1960〜70年代の高度成長期です。多くの異人館を解体して、ビルやマンションに代わっていったのです。まさに2度目の破壊期といえるでしょう。

そして最後の破壊が、阪神淡路大震災です。北野の街も復興が進み、人気の観光スポットとして多くの観光客で賑わっていたその時に起こった震災で、3度目の大きな被害を受けた北野ですが、2度あることは3度あるということで、見事に素晴らしい観光スポットとして生まれ変わりました。

日本でも有数の人気観光スポット

ところで、神戸の北野が注目を浴びることになったのは、なにがきっかけとなったのでしょうか。それは1975年頃から発売され始めた女性向けの雑誌です。複数の雑誌が神戸異人館の特集を組んだため、全国の女性たちがその記事を見て北野にやってきたのです。

更にそこに火を注いだのは、NHK連続テレビ小説で「風見鶏の館」が放送されたこと。ここで人気が沸騰し、異人館街という観光スポットが一躍全国区の観光地になったのです。それまで観光客が訪れるとはいっても、閑静な住宅地であった北野町界隈が、日本でも有数の観光スポットとして有名になりました。

最近では、近代的なコンクリート建築の建物や施設が増えて、おしゃれ度は増しているように思えますが、やっぱり当時の建物をリフォームしたカフェやレストランがいいですね。近代建築は控えてもらって、レトロで落ち着いたスポットを無くさないでいて欲しいものです。

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