来日で話題に!
1976年に「チンパンジーと人間の中間にあたる未知の生物」「ヒューマンジー」「人パンジー」という触れ込みで来日し、日本でもも話題になった生物「オリバー君」!
捕獲と由来

マリ、クリコロのニジェール川
ぶちゃけチンパンジーでしよ💦

日本でも来日した様子は大々的に放送され、私も子供の頃テレビで見ましたが見た瞬間「どー見ったって猿でしょ💦」というのが第一印象でした。
何がチンパンジーと違うの?

マジのチンパンジー
で、オリバー君が謎の類人猿とされた根拠は、幾つかあって、常に直立二足歩行をする事と頭髪が薄い外見、人間の女性に発情すること、ビールを飲み、煙草を吸うことなどである。特に染色体の数が人間が46本、チンパンジーが48本なのに対して、オリバーは47本であることが強調されていました。
また、オリバー君が捕獲された地域では原住民とチンパンジーが共生する風習があるとも説明されていました。
興行師の仕掛け

康 芳夫(こう よしお)
日本に来日時は、特別チャーター機で羽田に到着させオリバー君をタラップから降りさせ、来日歓迎ディナーショーには正装で出席し、宿泊するのはダイヤモンドホテルのスイートルームにするなど、オリバーを人間扱いした巧妙な演出は、マスコミの興味を惹き、連日の報道はオリバーを一躍ブームにさせていました。

テリー伊藤
日本に来日した時に、オリバー君の世話をしていたのがIVSテレビのアシスタントディレクターだったテリー伊藤(当時は本名の伊藤輝夫)さんで、テリーさんは糞尿を垂れ流すオリバー君に腹を立て、殴る蹴るの暴力を振るった結果、オリバー君はテリーにさん恐れをなし、二度と視線を合わせようとしなくなったと言います。

こちらの情報は、かまやつひろしさんの著書「ムッシュ!」でテリーさんから聞いた話として本人の発言と共に触れています。
「花嫁」を募集。
オリバー君は、ホテルの客室は最上級のスイートルームで、VIP並の扱いをすることにより話題を盛り上げ、特に日本テレビでは出演料500万円を払い、1976年7月22日に「木曜スペシャル 謎の怪奇人間オリバー!」と題して、学者らが鑑定分析する模様を放送して24.1%の高視聴率をあげていました。
高視聴率に気を良くした日本テレビはさらにオリバー君の「花嫁」を募集なんてやっていました💦
オリバー君の子供を出産したら1,000万円

更に番組はエスカレートし、「オリバー君の子供を出産したら1,000万円の報酬が支払われる」という報奨金まで設定されていました。
で、これに対して数十人の女性が応募する反響があったんですよ💦
最終的に、無名の19歳のタレントを興行師の康さんが個人的に選び、記者会見まで行われたのですが、しかし、この前代未聞の企画は実現する事は無く終わっています。
因みに、そのタレントさん(現在は占い師を営んでいる)とか・・・・。
結局「チンパンジー」だった💦

マジのチンパンジー
人とチンパンジーの混血種「オリバー」
その後のオリバー君は?

綱渡りをするチンパンジー
アメリカに帰国したオリバー君。
待ち受けていたのは、マイケル・ミラーから売却され、所有者の間を転々として、サーカスや見世物小屋で見世物として扱われる生活だったと言います。
そして、見世物として飽きられてしまった1980年代末になると、今度は化粧品会社の実験所の1.5メートル四方の小さな檻で7年間を過ごし、狭い檻の中でオリバー君は発狂して暴れまくることが多くなってしまったといいます。
てか、本当に人間との子供を妊娠(出来るのか分かりませんが)していたら・・・。恐ろしい事ですよね。
現在は亡くなっている。
晩年は目がほとんど見えず、歯も無く、関節炎に苦しんでいたとのことで、2012年6月に死亡されてるそうです。
人とチンパンジーの混血種「オリバー」
最後に・・・。
いかがだったでしょうか?
また面白そうなネタがあったらまとめてみたいと思います。