「ミュートマジャパン」とは?
「ミュートマジャパン」とはミュージックトマトJAPANの略。1980年代後半から2000年代までTVK(テレビ神奈川)で放送されていた音楽番組です。制作しているのはTVKですが、兵庫、京都、北海道、福島、長野、三重、広島、愛媛、長崎など全国各地で放送されていた音楽番組です。
地方局の番組がここまで放送されるのは珍しいですよね。それだけ人気の番組だったということです。
元々は「ミュージックトマト」という番組があり、そちらは洋楽を取り扱っていたのですが、J-POPの人気が出てミュージックトマトでもJ-POPを取り扱うようになり、J-POPだけの番組として「ミュージックトマトJAPAN」が生まれたのです。
ミュージックトマトは90年代中ごろに終了しましたがミュートマジャパンは2000年代になってからも放送していました。
「トマト」のつく番組は他にも!
TVKではミュージックトマト、ミュージックトマトJAPANのほかにも音楽番組が放送されていました。
洋楽のビデオクリップを電話リクエストで流す、ファンキートマトや、ライブの映像を流すライブトマト、生放送のワイドショーTVグラフィックおしゃべりトマトなど。TVグラフィックおしゃべりトマトの中では珍しいビデオクリップを流す「トマト・パーティー」というコーナーもありました。音楽番組が多かったですね。
他には、夕焼けトマトという番組もありました。なぜ、トマトだったのかは分からないですが、トマトが付いた音楽系の番組が多かったですね。
「ミュートマジャパン」はミュージッククリップ番組!
ミュートマジャパンとはどんな番組なのかというと、ただミュージッククリップを流す番組です!
元々は「ミュージックトマト」で洋楽を流していたのですが、当時洋楽のビデオクリップを見る機会はほとんどなく、画期的だったのです。
放送開始当初は日本ではまだミュージッククリップが浸透していませんでした。ですから最初は少しだけ「ミュージックトマト」の中で扱っていたのです。だんだん日本でもミュージッククリップづくりが盛んになり、ミュージックトマトの中でも邦楽の割合が増えたため、JAPANができたんですね。
youtubeというかインターネットもなかった時代なので邦楽のビデオクリップを見る機会はなかなかなかったです。しかもこれからブレイクするであろう駆け出し中のアーティストの曲が知れたので音楽好きにはたまらなかったのです。
新しい音楽に出会える場所もTVかラジオくらいしかなかったですからね。キー局の音楽番組には登場しないようなレアなアーティストが見られる番組はミュートマジャパンくらいだったと思います。
初期はマイケル富岡さんが出演!
ミュートマジャパンはスタジオ収録などはありませんが、初期はマイケル富岡さんがVJとして出演していました。イントロの部分でマイケル富岡さんが英語でナレーションを入れ、その後歌が始まるという感じでした。
1993年末にマイケル富岡さんが降板。その後、後任のVJはなく、音楽だけが流れる番組になりました。
「ビデオクリップダービー」が熱かった!
番組初期は数多くのミュージッククリップが放送されていましたが、90年代半ばからは放送されるビデオの数は減り、企画ものが増えてきました。
中でも熱かったのは「ビデオクリップダービー」!毎月、スタッフが選んだ5曲を番組中にダイジェストで流し(長く流れる日もあります)、視聴者の投票で最優秀曲を決定。最優秀曲に選ばれると翌月パワープッシュでヘビロテされます。
この最優秀曲に選ばれた直後にブレイクするアーティストも多かったと思います。毎月どんなビデオが選ばれるのか楽しみでした。
別冊ミュートマジャパンという派生番組も!
ミュートマジャパンの派生番組として「別冊ミュートマジャパン」という番組も放送されrていました。
こちらは毎回1組のアーティストを特集していました。だいたいCD発売やライブに合わせてアーティストが登場していましたね。日比谷C&Cプラザで公開収録されていました。
好きなアーティストの時に見に行った!というかたもいるでしょうね。
その他、2000年から2002年までディスクガレージのチケット先行予約と組み合わせた「mutomaDiGA」という番組もありましたよ。
TVKの音楽番組といえばsakusakuも!
TVKが音楽に強い!というイメージになったのはミュートマジャパンともう1つsakusakuがありますよね。
最初は「saku saku morning call」というタイトルでスタートし、MCはPUFFYでした。その後、木村カエラさんやトミタ栞さんなどがMCを務めていました。
バラエティ仕立ての音楽番組でしかも朝放送されているというのがうれしかったですね。人気番組で全国で放送され、2017年まで放送されていました。
TVKには地方局ならではのたのしい番組がたくさんありましたね。CSやネット番組などが主流になった今となっては貴重な番組ばかりです。
PUFFYの初レギュラー番組「saku saku MORNING CALL」!木村カエラのブレイクに繋がった長寿番組です! - Middle Edge(ミドルエッジ)
 
     
     
          




