特捜刑事マイアミ・バイス

80年代に大ヒットした人気刑事ドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』(原題:マイアミ・バイス)。ドン・ジョンソンとフィリップ・マイケル・トーマスが主演を務め、第5シリーズまで製作され、日本でもテレビ東京系列やケーブルテレビなどで放送されました。
マイアミ・バイス

そんな『特捜刑事マイアミ・バイス』をリメイクしたのが2006年に公開された映画『マイアミ・バイス』。テレビシリーズでドン・ジョンソンが演じたジェームズ・ソニー・クロケット役をコリン・ファレルが、フィリップ・マイケル・トーマス が演じたリカルド・タブス役をジェイミー・フォックスがそれぞれ演じ、そしてテレビ版のエグゼクティブプロデューサーだった名匠マイケル・マンが同作の監督・脚本・製作を務めています。
ベスト・キッド(1984年)

80年代に一大空手ブームを巻き起こした大ヒット青春カラテ映画『ベスト・キッド』。いじめられっ子の少年ダニエル(演:ラルフ・マッチオ)が空手の達人ミスター・ミヤギ(演:ノリユキ・パット・モリタ)と出会い、空手を通して成長していく様を描いた名作です。特訓と称し一見雑用に見えるそれこそが空手の動きを自然とマスターするための練習であったことは、まさに目からウロコ!でしたよね。
同作はその後シリーズ化され第3弾まではダニエルを主人公とし、最終章となった『ベスト・キッド4』(1994年)ではまだ新人だったヒラリー・ワンクがヒロイン・ジュリー役に。そしてシリーズを通してミスター・ミヤギを演じたパット・モリタは『ベスト・キッド』(1984年)でアカデミー助演男優賞にノミネートされています。
ベスト・キッド(2010年)

そんな大人気シリーズのリメイク版として登場したのが2010年公開のアメリカ・中国合作映画『ベスト・キッド』です。同じタイトルでありながらも主人公の少年が師から教わる武術が「空手」から「カンフー」に変更されるなど、オリジナル版とは大きく異なる部分も。製作はウィル・スミス、その息子ジェイデン・スミスが主演を務め、ジャッキー・チェンは主人公にカンフーを教えるミスター・ハンを演じました。
ちなみに2018年からNetflixで配信されているウェブテレビシリーズ『コブラ会』は、『ベスト・キッド』の34年後を描いた公式な続編として製作され、ただいま絶賛大ヒット中!
フットルース(1984年)

80年代に社会現象を巻き起こした青春映画の名作『フットルース』。主人公のレン・マコーミックを演じたケヴィン・ベーコンは本作で一躍ハリウッドスターの仲間入りを果たし大ブレイク!また映画の成功とともに当時若者の流行の発信源となっていた音楽専門チャンネル「MTV」で流れるミュージックビデオからも人気に火が付き、ケニー・ロギンスが歌う同名主題歌やサウンドトラックなども世界中で大ヒットしましたよね。
フットルース 夢に向かって(2011年)

そんな大ヒット映画のリメイク版として製作されたのが2011年公開のダンス映画『フットルース 夢に向かって』です。オリジナル版の製作にも携わったクレイグ・ゼイダンがプロデューサーとして名を連ね、オリジナル版の脚本家ディーン・ピッチフォードもまた共同執筆しました。主人公のレン・マコーマック役をケニー・ウォーモールド、ヒロインのアリエル・ムーア役をアメリカでは著名なダンサー、ジュリアン・ハフが演じています。
ロボコップ(1987年)

『ロボコップ』は1987年に公開され、その後シリーズ化された80年代を代表するSFアクション映画の秀作です。『ターミネーター』と同様に低予算ながら世界中で大ヒットし、第60回アカデミー賞では3部門にノミネートされ、「特別業績賞(音響編集)」を受賞しました。
ロボコップ(2014年)

続編は3まで製作されたほか、以降もテレビシリーズやアニメ、漫画、ゲームなどさまざまな分野に波及していきその人気はとどまることを知りませんでした。日本では「日清焼そばU.F.O. 」のCMに登場したこともありましたね。
そんな大ヒット映画『ロボコップ』のリメイクかつリブート作品が2014年に登場!最初に企画が発表されてから実に9年後の公開でした。またオリジナル版でピーター・ウェラーが演じたロボコップを本作では「スーサイド・スクワッド」シリーズなどで知られるジョエル・キナマン(ヨエル・キナマンと表記されることも)が引き継いでいます。
ワンダーウーマン(テレビドラマ)

『ワンダーウーマン』 は同名アメリカン・コミックスのヒロインを主人公とした実写版のテレビシリーズです。アメリカで1976年から1979年まで放送され、日本でも『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』や『紅い旋風ワンダーウーマン』のタイトルで1977年から放送が開始されました。主人公のダイアナ・プリンス(ワンダーウーマン)を演じたのは75年のパイロット版にも主演した元ミス・ワールドアメリカ代表のリンダ・カーター。
ワンダーウーマン(映画)

そんな史上最強のスーパーヒロイン、ワンダーウーマンの実写映画版が2017年に登場!同作は2003年に長編監督デビューを飾った映画『モンスター』でいきなり注目を集めたパティ・ジェンキンスがメガホンを取り、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)で同役を演じたガル・ガドットが主演し、世界各国で高い評価を受けました。2020年には続編となる『ワンダーウーマン 1984』が公開されています。ちなみに続編にはテレビドラマ版『ワンダーウーマン』でダイアナを演じたリンダ・カーターが伝説の戦士アステリア役でカメオ出演していますよ。
ゴーストバスターズ(1984年)

80年代を代表するコメディ映画といえば言わずと知れた『ゴーストバスターズ』(1984年)ですよね。ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス、シガニー・ウィーバーらが出演し、「コメディ」「アクション」「ホラー」などさまざまな要素がふんだんに盛り込まれた同作は世界中で大ヒットを記録。89年には続編となる『ゴーストバスターズ2』が製作されました。
2016年にはリブート作品として女性版『ゴーストバスターズ』が登場。同作には死去したハロルド・ライミスと俳優業を引退していたリック・モラニスを除くオリジナルキャスト全員がカメオ出演しており、続編ではないものの豪華版として楽しむことが出来るでしょう。
ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年)

そして2021年、ついにオリジナル版の続編第2弾として完成したのが『ゴーストバスターズ/アフターライフ』です。同作では科学者でゴーストバスターズだったイゴン・スペングラー博士の孫、フィービー(演:マッケナ・グレイス)を主人公とし、オリジナル作品から続く真のDNAが当時と次世代を繋ぎます。それを可能にしたのがオリジナルの2作品でメガホンを取ったアイヴァン・ライトマン監督の息子で映画監督のジェイソン・ライトマン。彼が本作の監督を父親から引き継ぎオリジナルと新しさを融合させたこと、そしてビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、アニー・ポッツ、シガニー・ウィーバーらがオリジナル版と同じ役柄で再出演したこともより作品に深みを与えました。ゴーストバスターズのバトンが手渡された瞬間です。
トップガン(1986年)

トップガン マーヴェリック(2022年)
そして近年最も熱い続編とされているのが『トップガン』(1986年)の36年振りの新作となった『トップガン マーヴェリック』(2022年)です。『トップガン』は言わずと知れたトム・クルーズの出世作であり世界中で大ヒットを記録した80年代を代表する秀作です。続編では主人公のピート・“マーヴェリック”・ミッチェルが教官として帰ってくるなど、当時から36年分の歴史がしっかりと感じられるストーリーとなっている模様。映画公開直後からすぐに称賛の声が上がるなど、こちらも名作の予感です。
噂だけでもこ~んなに!
2022年現在も噂レベルや企画進行中のプロジェクトはさまざまに存在し、例えばホイットニー・ヒューストン&ケヴィン・コスナー共演で大ヒットを記録した映画『ボディーガード』(1992年)のリメイク版や『ミクロキッズ』(1989年)のリブート版、往年の人気テレビシリーズ『奥さまは魔女』をよりオリジナル作品に近づけたリメイク映画、ジェニファー・グレイがベイビー役を再演し、製作総指揮も務めるという『ダーティ・ダンシング』(1987年)の続編、監督と脚本家が決定し本格始動が待たれるウーピー・ゴールドバーグ主演のミュージックコメディー『天使にラブ・ソングを…』(1992年)の続編などワクワクする企画が数多く飛び交っています。
正式にプロジェクトが始動しても企画変更や中止になる可能性も秘める中で、ここから何作品が最終的に完成し劇場公開までたどり着けるのか、想像するだけでも胸が躍りますね。
あとがき
昔の映画の「続編」「リメイク」「リブート」版が登場するとオリジナルの素晴らしさを再認識するとともに、現代の技術の進歩にも驚かされます。でもきっと今の若者にとってはオリジナル版のほうが新鮮で新しく見えているのかもしれませんね。このブームはまだまだ続きそうな予感です。