名実ともに伝説のバンド「QUEEN」。
彼らのバンド名は、ほとんどの人が知っているだろうし、バンド名でピンと来なくても、彼らの曲をCMなどで耳にしたことがあるだろうと思います。
そんなバンドでボーカルを務めるのが、フレディ・マーキュリー。
「Queen」のヒット曲多数を作曲すると同時に、ポピュラーミュージックの歴史で最も偉大な歌手の1人として評価されるマーキュリーは、MTVの最も良い歌声22において、マライア・キャリーに次いで2番目に多く投票されました。
彼の性癖や死因がかなりスキャンダラスである為、それを取り上げる文章をネットで検索すればたくさんでてきますが、私があえてまとめるのは、彼のヒット曲とライブパフォーマンスです。
特に有名なパフォーマンスの1つに、1985年のライヴエイドです。
アフリカ難民救済を目的に、アメリカ・イギリスで同時に行われたこのライブ会場の72,000人が、パフォーマンスに合わせて拳を突き上げ、リズムを感じ、歌いました。
そのイベントでの「QUEEN」のライブパフォーマンスは、その後のロックの歴史で最も良いと投票されています。
そんなライブパフォーマンスで、特に知って(見て)ほしい・曲をいくつかご紹介したいと思います。
壮大すぎる
まず、ファンとしては何をおいても紹介しないといけない使命感を持ってお伝えするのは、「ボヘミアンラプソディ」です。
2002年にギネス・ワールド・レコーズ社が31000人以上から取った「英国史上最高のシングル曲は?」というアンケートの結果、「イマジン」や「ヘイ・ジュード」「イエスタディ」を抑えて見事No.1に輝いたこの曲。
CMでちょっとは聞いたことあるけど・・・という方は、是非ともこの壮大な一曲をフルで聞いてほしいのです。
「ロック」の括りながら、ギターをチャカチャカかき鳴らす安っぽいロックとは、ワケが違うと実感するはずです。
爽やかに、キレ味最高!
続いてご紹介するのは、女性アーティスト、レディーガガの由来にもなった曲、「レディオガガ」です。
「爽やかさ」+「動きのキレ」の絶妙なバランスが、独特の力強さと世界観を醸し出します。
確かな音程と破壊的な声量と共に、長い手足を駆使してキレッキレに動き回り、拳を振り上げ観衆を喚起させるステージは圧巻。
よく見ると、ガッツポーズをとった方向に進むクセがあるようです。
気合い入れるために聞いて、元気出すぎて午前中で疲れ果てる
こちらも、耳なじみのある曲「WE WILL ROCK YOU 」です。
最近では、ポカリスウェットのCMで流れていましたよね。
朝礼の時に校長先生が高校生に向けて急にノリノリで歌うシーンが、平凡な校長に見えただけに、かなり強烈なインパクトでした。
私は、会社に行く電車の中から、この曲を爆音でかけて無理にテンションを上げて出勤、昼ごろに息切れする生活をしばらく送っていました。
息切れするかどうかは人によりますが、元気のない方は、もしかすると起爆剤になるかもしれませんので、お試しあれ。
しかしながら、ピアノを弾くフレディ、上半身裸なだけではだめなんでしょうか・・・。
裸にバンダナをキュッと結ぶセンスに脱帽です。
必死でついてく
フレディマーキュリーのライブパフォーマンスを語るうえで外せないことといえば、コール&レスポンスの特異性です。
「セイ、イエーイ」なんてそんな平々凡々なコールじゃないですよ!
もう、「一万人の第九」ならぬ、「一万人のオペラ」さながらです。
いやいや、どこまで求める?というほどのコールですが、そこはファンだもの、もちろん一音も逃さず必死についていきます。
一万人のオペラが終わると、その流れで、クイーンとデヴィッド・ボウイの共作「Under Pressure」へとつながっていきます。
チーズケーキと筑前炊き
この曲は、ちょっと今までに紹介したものとは趣が違って、ロックというよりは、ブラックミュージックやファンクといったよりな雰囲気のある、「Another One Bites The Dust 」という曲です。
アメリカのビルボード誌では、1980年10月の週間ランキング1位を獲得し、ビルボード誌集計では、クイーン最大のヒット曲となりました。
実はワタクシ、この曲を最初に聞いたのは、ダウンタウンの「ごっつええ感じ」という番組内のコントでした。
人気キャラクター「ミスターベーター」がケーキ屋さんを訪れるコントの中で、「チーズケーキちゃうやん、筑前炊きやん」と変えて歌っていたのがこの曲です。
日本の人気コント番組で使われるとは、なんとワールドワイド!
そして今回のお召し物も、やっぱり上半身裸だけでは物足りなかったご様子で、お気に入りの首にバンダナ「キュッ」にキャップをプラス。
そのセンスに再び脱帽です。
ライザ・ミネリ!
フレディ・マーキュリーの死因がエイズに起因することから、エイズ撲滅のためのチャリティー・コンサートとして行われた伝説の追悼コンサート。
勢ぞろいしたアーティストは、ジョージマイケル・エルトンジョン・アクセルローズなどほんの一部。これだけのアーティストが追悼に来るとは、彼の人格が垣間見えます。
やはり、追悼ライブということで、組み合わせも豪華。
「ボヘミアンラプソディ」が、エルトン・ジョンとアクセルローズによって歌われるなんて組み合わせも、2度とない組み合わせです。
追悼コンサートの最後に演奏されたのが「We Are The Champions 」ですが、そこで歌うは、浜美枝さんではありませんよ!ブロードウェイ女優のライザ・ミネリです。
彼女による圧巻のパフォーマンスで幕を閉じました。
QUEENの現在
フレディマーキュリーの死後、「QUEEN」を解散することなく個々にソロ活動を続け、現在では、ボーカルに「ポール・ロジャース」を迎え、残されたメンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーを中心に、クイーン+ポール・ロジャース」として活動しています。
ここまでこのまとめを読んでくださった方には、なんとなく伝わっているとは思いますが、彼のすべてが唯一の存在であり、誰かがマネをしたところで霞むほどの弱い光ではない事が分って頂けたかと思います。
私はこれからも、おばあちゃんになっても「We Will Rock You」をその当時では比較的古い機械のボリューム大にして(耳が聞こえなくなっているとも言う)聞いて、早い時間に体力を消耗する日々を繰り返しているだろうと想像します。
 
     
     
          




