いちご白書
まずはブレイク前の安室奈美恵さんがスーパーモンキーズ時代に出演したドラマデビュー作『いちご白書』から。1993年にテレビ朝日系「月曜ドラマイン」枠にて放送されたこの作品は、3人の女の子たちを取り巻く問題だらけの日常を描いたちょっとHでディープな物語です。
主演は1990年に「第4回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し当時注目を集めていた小田茜さん。安室さんは小田さん演じるヒロイン橋本茜の親友で、ラブホテル経営をしている父親と、元モデルで破天荒な母親を持つ、家庭環境に難ありの遠藤玲子を演じました。
まだあどけなさが残る安室さんのピュアな演技が初々しい!残念ながらソフト化はされておらず、今となってはまさに激レアな1作となってしまいましたね。いつの日か「ソフト化」や「配信」が行われることを願うばかりです!
ちなみにもう1人の女の子、間宮知子を演じた辺見えみりさんもこれがドラマデビュー作であり、TOKIOとしてデビューする前のまだジャニーズJr.な松岡昌宏さんはヒロインの彼氏役で出演していました。そのほかにも実は菅野美穂さんや金子賢さんもチョイ役で参加していたんですよ。
時をかける少女

続いても安室さんの出演作の中から、内田有紀さんが連続ドラマ初主演を務めた『時をかける少女』。1994年にフジテレビ系「ボクたちのドラマシリーズ」枠にて放送された1作で、これまでに幾度となく映像化されてきた筒井康隆さんの同名小説が原作です。安室さんはこの作品で、ヒロイン芳山和子の妹・美代子を演じレギュラー出演しました。

ちなみに同作の主題歌だったNOKKOさんの「人魚」を、2006年に発売されたダブルAサイドシングル「CAN'T SLEEP, CAN'T EAT, I'M SICK / 人魚」にて安室さんもカバーしていますので、そちらもぜひチェックしてみてください。
That's カンニング! 史上最大の作戦?

そして安室さんが大ブレイク後に出演したのが映画『That'sカンニング! 史上最大の作戦?』でしたね。当時フジテレビ系でティーンエイジ層をターゲットに新設されたドラマ枠「ボクたちのドラマシリーズ」から発展した「ぼくたちの映画シリーズ」として製作された作品です。
大学生達が学生寮の生き残りを懸けて、教授相手に試験中さまざまな手法でカンニングを繰り広げていく青春ラブコメディ。この作品で安室さんはヒロイン森下由美を演じ当時のティーンエージャーの夏を大いに盛り上げました。同時上映はともさかりえさんが主演した「友子の場合」。
主題歌はSWEET 19 BLUES

エンディングテーマに起用された「SWEET 19 BLUES」は、300万枚以上を売り上げた同名メガヒットアルバムからシングルカットされた名バラードです。「19歳」という子供でもない大人でもない複雑なお年頃を彷徨う、まさに当時の安室さんとこの映画の視聴者層にピッタリな楽曲。そして永遠に色あせることのない若者たちの青春ソングです。
スウィートデビル
『スウィートデビル』は1998年にテレビ朝日系列の「月曜ドラマイン」枠にて放送されたファンタジーです。主演はスーパーモンキーズから4人となったMAX。現在のところオリジナルメンバー4人が揃って出演した唯一のドラマ作品となります。
主題歌はRide on time

主題歌はMAXの代表曲の1つ「Ride on time」。第40回日本レコード大賞「優秀作品賞」受賞曲でもありました。VIRGINELLEをカバーしたカップリング曲「DON'T YOU LOVE ME」も『スウィートデビル』のオープニングテーマに起用されています。
アンドロメディア

『アンドロメディア』は渡辺浩弐さんの同名小説を原作に三池崇史さんが監督を務め、1998年に映画化されました。主演は当時社会現象を巻き起こしていた女性4人組ダンス&ボーカルグループ「SPEED」。原作とは大きく異なったアイドル映画でありながら、渡瀬恒彦さんや竹中直人さん、椎名桔平さんなどの実力派が脇を固めた豪華版。当時のSPEEDの勢いを丸ごとギュッと詰め込んだ若さと切なさ香る秀作です。
主題歌はALIVE
主題歌は累計132万枚を売り上げたSPEED7枚目のシングル「ALIVE」(アライブ)。「STEADY」「White Love」「my graduation」に続く彼女達を代表する名バラードの1つです。
L×I×V×E

『L×I×V×E』(ライブ)は、1999年にTBS系列で放送された吹奏楽部を舞台にした学園ドラマです。SPEEDの今井絵理子さんと新垣仁絵さんがダブル主演を務め、映画に続き女優業に挑戦した意欲作。共演には今や主役級の藤原竜也さんや内山理名さんほか、柴咲コウさん、国仲涼子さん、高橋一生さんもチョイ役で出演していますよ。
ドリームメーカー

『ドリームメーカー』(1999年)は、DA PUMPのISSA(辺土名一茶)さんとSPEEDの上原多香子さんが主演を務めた青春映画です。当時最も勢いがあったグループ同士の共演とあって大きな話題を呼びましたよね。この作品でISSAさんと上原さんは「第23回日本アカデミー賞・新人俳優賞」を受賞しています。
主題歌はWe can't stop the music

主題歌はDA PUMP9枚目のシングル「We can't stop the music」。彼ららしいごきげんなダンスナンバーで大ヒットしましたね。ちなみに映画には当時DA PUMPのメンバーだったSHINOBUさん、KENさん、YUKINARIさんも出演しており、また同じ事務所のMAXのNanaさんやSPEEDの今井絵理子さんも参加していますよ。
FiVE

96年に「DO-DO FOR ME」で歌手デビューした知念里奈さんもデビュー当時はテレビドラマで活躍していました。特に主要キャストの1人、マドカを演じた『FiVE』(ファイブ)はとても印象的でしたね。当時旬であったともさかりえさんをはじめ、鈴木紗理奈さんや篠原ともえさん、遠藤久美子さんとの共演により注目度が急上昇した話題作。今やミュージカル女優としての地位を確立し、ミュージカル界のプリンス・井上芳雄さんと結婚した知念さんの原点がココに!
モスラ2 海底の大決戦

映画『モスラ2 海底の大決戦』は『モスラ』(1996年)の続編。当時Folderのメンバーとして活動していた満島ひかりさんの映画初出演作であり、今や演技派となった彼女が女優を志すキッカケとなった作品です。満島さんは本作で人間側の主人公・浦内汐里を演じました。
主題歌はNOW AND FOREVER

沖縄アクターズスクールブームのトリを飾ったのが、三浦大知さん率いる男女7名の混成ダンス&ボーカルグループ「Folder」(フォルダ)でした。当時小学生だった三浦さんの声変わり前のボーイソプラノを活かしたハイトーンボイスと、メンバーによるキレのあるダンスパフォーマンスがジャクソン5を彷彿とさせるなど大きな注目を集めましたよね。『モスラ2 海底の大決戦』のエンディングテーマに起用された「NOW AND FOREVER」は、そんなFolderが聴かせるちょっぴり大人なミディアムナンバー。ボーカルの三浦さんが変声期に入った2000年には活動を終えた彼らの貴重な楽曲の1つです。
BIGニュース!!!
あとがき
もしも彼らが「歌手」と「俳優」の二刀流を続けていたなら、その先にどんな未来が待っていたのでしょうか。1つの道を究めたからこそ見ることが出来た景色。しかし大谷翔平選手が全盛期の今だからこそ、ついついそんな想像を膨らませてみたくなりました。