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『カールじいさんの空飛ぶ家』は、ピクサー・アニメーション・スタジオが2009年に公開したアニメ映画。ピクサー初のディズニーデジタル3-D版も同時公開されました。

アニメ映画としては初めて、第62回カンヌ国際映画祭のオープニング作品となったこの作品。 第67回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞・作曲賞を受賞しました。また第82回アカデミー賞では作品賞候補となり、これはアニメーション映画としては1991年の『美女と野獣』以来史上2度目の快挙でした。そして結果的には作曲賞と長編アニメ映画賞を受賞しました。

勇敢な冒険家チャールズ・マンツに憧れるカールとエリーは1軒の空き家で出会い、やがて結婚してその空き家を新居としました。マンツが消息を絶ったという“伝説の滝”パラダイス・フォールについて語り合い、いつか二人で見に行こうと約束しましたが、エリーはそれが叶わぬ身に。二人の家には街の開発計画によって立ち退き要求が来ており、カールは家に10297個もの風船を結びつけてパラダイスフォールに飛び立つことを決意。しかし、飛び立ってみると家の中にボーイスカウトの少年ラッセルが入り込んでいて……。

緻密で美しい3Dアニメーションと、次々と起こるハプニング。まさにピクサーブランドならではの作品です。さらに数々の作曲賞を獲ったマイケル・ジアッキーノの音楽がそれを盛り上げます。

内容の見どころは、少年ラッセル8歳とカールじいさん78歳との間に生まれる友情。はじめは、“お年寄りのお手伝いバッジ”が欲しいだけのラッセルと、それを疎ましく思うカールじいさんですが、ラストではその関係も大きく変わっています。どのような冒険が二人の心の距離を近づけたのでしょうか？また、消息不明だった憧れの冒険家マンツは見つかるのでしょうか？「えっ、そうなるの？」というハラハラドキドキの連続があなたを待っています。

ちなみに、遊び心いっぱいで映画に隠し要素を盛り込むピクサーは、今作でも他のピクサー作品を登場させています。どこかに次回作『トイ・ストーリー3』の「ロッツォ・ハグベア」がいたり、過去作『トイ・ストーリー』に出てきたピザプラネットのデリバリートラックがいたりしますので、探してみても面白いですよ。

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