デビューのきっかけ
高橋一生さんはもともと引っ込み思案なところがあり、ふさぎがちだったそうです。それを見た祖母が色々な習い事を刺せたのですがどれも長続きしませんでした。
習い事の1つ児童劇団があり、そこでの発表会で祖母が涙を流して喜んでいたことから俳優を続ける決心をしたそうです。
まさか一生の職業になるとまではこの時思っていなかったかもしれませんね、
子役デビューとなったのは1990年の映画「ほしをつぐもの」です。主演はビートたけしさん。その前年に後悔されたビートたけしさんの主演映画「その男、凶暴につき」は「コドモには見せるな……」がキャッチフレーズだったのですが、この作品は「子供に見せろ!」でした。
ビートたけしさんのプロデュース作品であり、ピンク映画で名をはせていたガイラこと小水一男さんの一般映画初監督作品でもあります。
繰り上げ定年を勧められた健児(田中邦衛さん)は突然意識を失い昏睡状態になります。その中で見た夢は戦時中に疎開した時の集団脱走の夢でした。
「ニューヨーク恋物語II・男と女」では田村正和さんの子供役を!
映画デビューした1990年に「続続・三匹が斬る! 」でドラマ出演しています。いきなり時代劇だったんですね。そして「刑事貴族 」にも出演。この2作品は1話だけのゲスト出演でした。
1990年の「ニューヨーク恋物語II・男と女」にはレギュラー出演していました。1988年の「ニューヨーク恋物語」の続編ではあるのですが、舞台がニューヨークであること以外に関連性はなく、田村正和さんも別人の役で出演しています。田村さんは「半分はコメディ、半分はシリアスな作品」と話していて、前作よりもコメディ要素が強い作品です。
田村さん演じる戸上英輔はニューヨークで活躍する弁護士。日本に妻子がいながら現地の女性たちと関係を持っていました。そこに、妻と3人の子供が突然やってきます。高橋一生さんはこの末っ子で次男役でした。
小さい頃からこんな有名ドラマに出ていて、田村さんの息子役をしていたんですね。この時から演技力が光っていて注目されていたんですよ。
その後もちょこちょことゲスト出演をしていましたね。
「恐竜戦隊ジュウレンジャー」で特撮にも出演
1993年には「恐竜戦隊ジュウレンジャー」に出演しています。47話から50話までのゲスト出演ではあるのですが、ラスト4話です。
演じていたのは魔女バンドーラというラスボスの息子、カイです。魔女バンドーラは人類滅亡を企んでいてジュウレンジャーたちと戦っていました。ラスボスが女性というのも珍しいですよね。
バンドーラが悪になったのはじつはカイがきっかけでした。バンドーラとカイは仲の良い親子でしたが、カイは母親以外には悪態をつくような子供でした。1億7000万年前に恐竜の卵で遊んでいたところ、恐竜に追いかけられ崖から落ちて死んでしまいます。カイの死でバンドーラは恐竜を憎むようになり、大サタンと契約し、魔女になります。
その後、カイは大サタンの魔力で現代に復活。ですが大サタンの忠実なしもべとなっていて、母に対しても冷淡でした。その後戦いの中で致命傷を負い、最後は母の腕の中で息を引き取ります。
なかなか難しいお話で難しい役どころでしたね。そして、この頃の写真を見てみるとちょっとぽっちゃりしていたのが分かります。
「耳をすませば」では声優に挑戦

高橋一生さんは、子役時代にジブリ映画の声優も務めていました。
最初に出演したのは1991年に後悔された「おもひでぽろぽろ」。今井美樹さんと柳葉敏郎さんが声優として出演している映画ですね。
今井さん演じる岡島タエ子の小学校時代の同級生役として出演していました。
さらに、1995年には「耳をすませば」に出演。こちらはメインキャストで天沢 聖司を演じています。中学3年生の役だったのですが、実際に当時高橋さんは中学3年生でした。主役の月島雫を演じたのは本名陽子さん。本名さんは映画公開当時高校2年生でした。2人も実際の人物に近い年齢だったんですね。
本名さんは「おもひでぽろぽろ」では主人公の幼少期役を演じていて、共演しているんです。「耳をすませば」では再共演になったんですね。両方見ている人には感慨深いものでしょう。
読書が好きな月島雫が図書館で読んだ本の図書カードに「天沢聖司」の名前を見つけ、思いを巡らせます、聖司は以前から雫を知っていて雫に自分を知ってもらいたく、たくさんの本を読んでいたのでした。
実際に会ってみると最初は反発していた雫ですが、徐々に惹かれていき・・・というストーリーです。
「池袋ウエストゲートパーク」にも出演していた!
2000年に放送された「池袋ウエストゲートパーク」にも高橋さんは出演しています。
主人公・マコトの中学時代の同級生森永 和範役です。当時、学年で一番の秀才だったのですが、現在はひきこもりになっていました。なが~い髪のあの人です!マコトと再会したことをきっかけに家を出ることに成功します。マコトが捜査している事件の手掛かりを提供する役です。
その後、情報屋になるのですが、また引きこもりになってしまうのを恐れて今度は家に帰れなくなってしまうという設定でした。
それからも時代劇からサスペンス、恋愛もの、医療者などさまざまなジャンルのドラマに出演し続けています。
「民王」や「カルテット」に出演されて注目を集めるようになりましたね。たくさんのドラマに出演されていますので過去の作品を見返してみるのも面白いと思います。