ヘザー・ロックリアとは

ヘザー・ロックリア(Heather Locklear)は、1961年9月25日生まれロサンゼルス出身の女優です。80年代から90年代のアメリカ・テレビ界には欠かせないトップ女優でした!抜群のスタイルを活かし、キャリアのスタートはモデルから。1979年にテレビドラマの小さな役で女優デビューすると『チャーリーズ・エンジェル』などで知られるプロデューサー、アーロン・スペリングが担当した昼ドラ『ダイナスティ』のレギュラー出演者となり一躍お茶の間の人気者となります。

その後もスペリング・プロデュース作品への出演が続き、日本ではアクションドラマ『パトカーアダム30』の美人でセクシーなステイシー役でファンを獲得しましたよね。現在に至るまで主にテレビを中心にキャリアを重ねています。
またその美しさから華麗なる恋愛遍歴を辿り、特にトム・クルーズとのデートでは世間をアッと驚かせました。
トミー・リーとの結婚

キャリアの初期には人気ヘヴィメタル・バンド、モトリークルーのドラマー、トミー・リーと結婚。ヘザーは初婚でしたが、トミーにとっては二度目の結婚であり、2人は80年代を代表するお洒落なカップルとして注目の的でしたね。モトリークルーの「ウィズアウト・ユー」は、メンバーのニッキー・シックスがトミーとヘザーに贈った曲なのだという。しかし彼らの幸せは永遠には続かず、1986年の結婚から7年後となる1993年に離婚しました。
リッチー・サンボラとの結婚

悲しみのどん底かと思いきや、トミーと離婚したわずか1年後にはロックバンド、ボン・ジョヴィのギターリストだったリッチー・サンボラと再婚します。しかし97年にひとり娘のアヴァをもうけましたが、夫リッチーがヘザーの親友だった女優のデニス・リチャーズと不倫関係に陥ったことから、三行半を突きつける形で2007年、13年続いた結婚生活に終止符を打ちました。その後、リッチーとデニスは「全米一憎まれているカップル」として、世間から大バッシングを受ける事態に!
いつしかスキャンダル女優へ
美しく華やかで、演技派でもあったヘザー。しかし様々な困難に見舞われたことで、精神のバランスを崩し、負のスパイラルへと陥ってしまったのです。2008年にうつ病と診断され、リハビリ施設に入院したのを皮切りに、処方箋薬を飲んだ状態で車を運転したとして逮捕。このことが有罪となり3年間の保護観察が言い渡されました。また2012年には処方薬とアルコールを一緒に飲んだ疑いで、緊急搬送。そのほか交通事故を起こしたり、自殺をほのめかし入院したりと、精神的な不安定さを垣間見ることが出来るニュースばかり。
ヘザー、ドラマの危機を救う!
今でこそトラブル続きのヘザーですが、かつては危機に陥ったテレビドラマを救った実力の持ち主でもあります。まずは『ダイナスティ』『パトカーアダム30』のプロデューサー、アーロン・スペリングが手がけたドラマ『メルローズ・プレイス』から。

『メルローズ・プレイス』は、日本でも大人気だった青春ドラマ「ビバリーヒルズ」シリーズの姉妹作品として製作され、放送開始当初は青春群像劇として注目されたものの、その後は伸び悩んでいました。しかしヘザー演じる美しくセクシーな悪女アマンダの登場により、番組は一気にメロドラマ化。

この大胆な路線変更が視聴率アップへと繋がり、物語は第7シリーズまで続くこととなったのです。またヘザーにとっても同作で見せた振り切った演技が話題を呼び、再び大ブレイクするきっかけとなりました。
もう一つは映画『バックトゥ・ザ・フューチャー』でお馴染みのマイケル・J・フォックスが主演を務めていた『スピン・シティ』です。

同作は当時全米で非常に人気の高かったテレビドラマシリーズでしたが、マイケルがパーキンソン病を患い、治療に専念するためにシーズン4をもって番組を降板したことで、シーズン5より後任を任されたチャーリー・シーンと共に、前シーズンからレギュラー出演していたヘザーが主役級の役割で番組を支えました。

ちなみにヘザーとチャーリーの共演は彼女とリッチーが別れる前のこと。数年後に起こるドタバタ騒動を考えると、この頃は何とも平和な時でしたね。(デニス・リチャーズはチャーリー・シーンの元妻です)。
ヘザー・ロックリアの今!
これまで波乱万丈な人生を送ってきたヘザー・ロックリア。賞レースに名前が挙がるほどの実力派であると同時に、年齢を重ねても数々のスターと浮名を流してきた華やかさは、まだまだ健在のようで、2011年には『メルローズ・プレイス』で共演した俳優のジャック・ワグナーと婚約しましたが、すぐに破局し結婚には至らず。
2017年よりハイスクール時代の恋人とロマンスを再燃させ、すでに婚約中とのこと!しかし精神的に不安定な状態は今も変わらず2018年には彼に暴力を振るった挙句、駆けつけた警察官にも危害を加えたとして、暴行罪などの罪で再び逮捕されました。そんなまだまだ危なっかしいヘザーですが、決して女優を引退したというわけではありません。

2016年から2017年までは政治スキャンダルを描いたドラマシリーズ『Too Close to Home』に出演したほか、『39歳からの女性がモテる理由』(2008年)、『ゲーム・オブ・ラブ恋と仕事の駆け引き』(2016年)、『Don't Sweat the Small Stuff: The Kristine Carlson Story』(2021年)といったテレビ映画にも登場するなど、日本未公開作ばかりではありますが、作品への参加は意外にもコンスタントに行なっている模様です。
またリッチー・サンボラとの間に生まれたひとり娘のアヴァも芸能界入りし、モデルや女優として活動中。将来親子共演!なんてことが実現したなら素敵ですね。今から楽しみにしておきましょう。ヘザーの幸せを願って!