さくらんぼの詩
UHA味覚糖 1978年発売

こちらはシリーズとなっていて、最後まで販売されていた「さくらんぼの詩」、「クリームソーダ」また「野いちごの小道」が代表でしたが、他にも「パイナップルの夢」「白いチーズケーキ」「りんごの日記」があり、フレーバーは全部で6種類ありました。中にクリームが入っており、噛み砕くとクリーミーでまた違った味わいです。
ロングセラー商品でしたが、2018年には野いちごの小道が、2021年にはさくらんぼの詩とクリームソーダが販売終了となってしまい、筆者も切ない気持ちになりました。
コロンとした可愛らしい形で、色もそれぞれパステルカラーでレトロな雰囲気。甘酸っぱくて、口に入れると一瞬で懐かしい気持ちになれるキャンディーでした。
ドンパッチ
味の素ゼネラルフーヅ(現・味の素AGF) 1979年発売
もともとはアメリカで「POP ROCKS」という名前で販売されていて、その商品を日本で発売したものがドンパッチです。
アメの中に二酸化炭素ガスを閉じ込めていて、アメを舐めることで二酸化炭素ガスの気泡が弾けるという化学反応を利用したもので、なんとこれは炭酸入りジュースを開発する過程で偶然できたものだそうですよ。
口の中に入れるとパチパチ跳ねる不思議な食感の小粒なアメ。アメというよりは大粒の砂糖と言っても良いかもしれません。口の中でパチパチするのが少しスリル感がありました。
ドンパッチを舐めながら炭酸飲料を飲んでより刺激を楽しむという強者もいました。
口の中に入れているとパチパチ音がするので、口を閉じていてもドンパッチを食べているのがバレてしまったくらいです。その状態を表わしているお人形さんやお地蔵さんが出てくるCMもインパクトがありました。
ペロジュー
春日井製菓 1970~1980年代発売
普通の棒付きキャンディーと違うのは、袋の中に粉が入っていて、舐めてはその粉に付けてまた舐めて…という味わい方。もちろん粉にはつけず、普通に舐めても構いません。何故わざわざ粉に付けて舐めるの?と思いますが、飽きさせないような工夫だったのだと思います。残った粉は水で溶かしてジュースとして飲むこともできました。家ではコップに粉を移して、外では袋に公園の水を入れて飲んでいた子がいました。
コーラアップ
明治製菓 1980年発売
日本で初めて発売されたグミ。オレンジ味の「オレンジアップ」もありました。まだグミという名称が広く認知されておらず、「ゼリーキャンディ」という形で販売されていました。プラスチックのパッケージにグミが一つ一つ個別に入っていて、上部に口で溶ける透明のオブラートが貼られていました。かなり柔らかい食感のグミで、弾力はさほどありませんでした。「冷やしてもおいしいよ!!」と謳っていて、冷たいゼリーとしても楽しめました。
1997年に一旦販売が終了しましたが、2008年にリニューアル。それからは袋のパッケージに個別ではない形でグミが入っているスタイルになり、透明のオブラートもなくなりました。
現在は硬くて弾力のあるハードグミや、梅干し味、レモン味など姉妹版が発売されています。
かわりんぼ
ロッテ 1984年発売
キャンディーの中にラムネが入っていて、更に棒の持ち手の中身がガムという複合的なお菓子。キャンディーは表と裏とで味が違い、一緒に舐めるとまた違った味になるので、3種類の味が味わえるのです。ラムネもまた違う味なので、片方ずつ舐めて味わい、いっぺんに舐めて味わい、ラムネが出現したらラムネを味わい…と、一つで色んな味わい方ができました。なんとも欲張りなお菓子ですね!
ラムネには可愛らしい絵が描かれており、ドラえもんやシナモンロールのかわりんぼが発売されたこともあってファンにはたまりませんでした。
ペロチュー
江崎グリコ 1985年発売
一見、棒付きのキャンディーなのですが、中にガムがはさんであって、キャンディーを舐め終えると今度は絵が描かれているガムが出てくるという、一度で二度楽しめるお菓子です。キャンディーの中にラムネがはさんであるかわりんぼと少し似ています。せっかちな筆者は、途中でキャンディーを噛み砕いてガムと一緒に噛むというのがお決まりでした。
ユニークで遊び心のある一昔前のキャンディ
1970~1980年代は、単に味わうだけではなく、インパクトのある食感や変化していく過程を楽しめるユニークなキャンディが数多く発売されました。
時代の変化に合わせてなのでしょうか、どれも販売が終了してしまいましたが、リニューアルして再び姿を現してくれる日がくるかもしれませんね。