『ダイノゾーン』とは?
販売:バンダイ
発売:1998年~
『ダイノゾーン』は恐竜・動物からヒューマンタイプに変形するロボット玩具シリーズで、プログレスチェンジシリーズと呼称されました。その外観の大半がクリアパーツで構成されており、骨格にあたる部分はメッキ加工が施されています。
OVA版『ダイノゾーン』
今回の記事では、こちらOVA版『ダイノゾーン』の内容を中心に振り返っていきます。
OVA版『ダイノゾーン』の本編動画・ストーリー
第四話 →動画なし
6500万年前、地球そのものの生命力といえるライフスピリットを狙って、デスイーターと呼ばれる侵略者がやってきました。デスイーターの魔の手たちから地球を救ったのはダイノソルジャーというヒューマンタイプに変形できる自立型の恐竜ロボットでした―――。
一度は侵略者から地球を守り、地上に平和が訪れたことで化石となって眠りについたダイノソルジャー。しかし、地球内部のライフスピリットが放出される周期が再び訪れてしまい、その機をずっと狙っていたデスイーターもまた地球に襲来します。
化石となって眠りについていたダイノソルジャーたちも目を覚まし、デスイーターの魔の手から地球を守るために立ち上がるのでした…
OVA版『ダイノゾーン』の魅力とは?
玩具をベースにアニメ化された『ダイノゾーン』は…
『トランスフォーマー』
このような玩具シリーズの影響を受けて企画されたものだと思われます。
『トランスフォーマー』『ゾイド』は商業的にも成功し、現在もファンに愛されているコンテンツといえますよね。それらと比較してしまうと『ダイノゾーン』に関しては一般的にほとんど知られておらず、一部のマニアが辛うじて、その存在を認識しているレベルだといえるでしょう。
しかし、意思をもった自立型のロボットというところ、可変機構をもつところは『ダイノゾーン』と共通していますよね。あまりに両者に寄せすぎてしまい、『ダイノゾーン』独自の個性が失われてしまったことが痛恨だったといえるのかもしれません。
アニメそのものの面白さを振り返ってみると、ツッコミどころが満載なのが楽しいですね。
『ダイノゾーン』という名称ながら、初期メンバーから…
サーベルタイガー
これらの動物をモチーフにしたキャラクターが登場します。
”ダイノ”という文字から本来は恐竜をモチーフにしたコンテンツのはず。ところが哺乳類であるサーベルタイガー・マンモスをモデルにしたキャラクターが登場してしまいます。
最初からすでにネタ切れ感が透けてしまっていて、コンテンツそのものの魅力に限界が見えているような…
広い心でそこに、ちょっとちょっと…とツッコミを入れる感覚こそ、OVA版『ダイノゾーン』を楽しむのに必須のものだと思います。
現在では、レジェンド級の声優として一線級で活躍している顔ぶればかり。コンテンツそのもののと声優陣の知名度がリンクしていないところも皮肉に思えてしまいますね。
OVA版『ダイノゾーン』を観ていて違和感を覚えるのは、どのキャラクターも言葉使いが荒っぽいところ。子供をターゲットにしているはずなのに、それに似つかわしくないキャラクター設定も少しイタイですね。そういった部分も寛大な心でご覧になっていただければと思います。
OVA版『ダイノゾーン』のまとめ
ロボット玩具の販売を主体として生み出された『ダイノゾーン』。OVA版の本編では、それぞれのキャラクターの設定を細かく解説するところにも半分以上の時間を割いていて、ストーリー性を重視したコンテンツではないということも分かってきますね。
『ドランスフォーマー』『ゾイド』などのシリーズと共通した要素もありますが、『ダイノゾーン』は世界観や設定が統一されておらず、粗い部分が目立ってしまいます。そういったところを面白いものとしてご覧になっていただければと思います。
記事内には全てではありませんが、本編動画も掲載していますので、この機会に、その面白さをご自身の目でお確かめになってみては如何でしょうか。