『誕生~Debut~』とは?
爆発的な人気コンテンツとなったことで、その後、OVA・ドラマCD・小説・コミックとマルチメディア展開されています。
OVA版『誕生~Debut~』
今回の記事では、こちらOVA版『誕生~Debut~』の内容を中心に振り返っていきます。
関連商品として、ドラマCDなどその他メディアの情報も最後にご紹介させていただきたいと思います。
OVA版『誕生~Debut~』の本編動画・ストーリー
ゲーム版は三人のアイドルを育成するといった内容になっていますが、OVA版『誕生~Debut~』ではアニメオリジナルの劇中劇が展開され、伊東亜紀・田中久美・藤村さおりの三人がドラマの役を演じるといった構成に仕上げられています。
まずはこの設定・背景を理解していないと、OVA版『誕生~Debut~』本編の内容を全く理解できないし、原作はアイドル育成シミュレーションゲームなのでは?といった疑問も生まれてくるかと思われます。
劇中劇の主人公は、伊東亜紀。女子高生の亜紀は二匹の野良猫ミケ・チビと名付け、密かに登校途中のアパート階段下で餌を与えるのは日課になっていました。その日は、親友・田中久美と下校途中に行きつけのファーストフード店に行くと、亜紀は”ミウラケンイチ”通称ミケと呼ばれている男性アルバイトスタッフに興味を抱きます…
劇中劇の主人公は、藤村さおり。伊東亜紀・田中久美とは小さいころからの親友で、三人は小学校に入学する直前、校庭の大きな木の下にタイムカプセルを埋め、10年後に開けようと約束をしていました。月日は流れ、女子高生となった三人はタイムカプセルの存在を思い出し、さっそく掘り起こしてみようと盛り上がります。
タイムカプセルの中のものに当時の思い出に浸る三人でしたが、それぞれ見覚えのないものまで入っていて、何か大切なことを忘れているような感覚に陥るのでした…
OVA版『誕生~Debut~』の魅力とは?
ある意味、原作であるアイドル育成シミュレーションゲームの内容を無視しているようにも思えますが、女優として、その役を演じているといった設定にしていることで、ぎりぎりのところで踏みとどまっている気がします。
Vol.1では片想いしている女子高生の失恋、Vol.2では記憶の片隅にいる女の子の思い出、それぞれのエピソードで違ったテイストを演出しているのも面白いです。
少し気になったのは、オープニング曲の映像にあるドラマの撮影風景。この描写がなければ、OVA版『誕生~Debut~』が劇中劇で構成されていることに気付けないところでしょう。もう少し劇中劇になっていることを匂わせる場面や、三人がアイドルとして活躍している場面も観たかったですね。
『誕生~Debut~』の関連商品
ドラマCD版
『誕生~Debut~ドラマチック・コレクション』
小説版
『誕生 夢・輝いて』
コミック版
『誕生~Debut~』
続編ゲーム
Wikipedia - 誕生~Debut~
OVA版『誕生~Debut~』のまとめ
『誕生~Debut~』では劇中劇といったかたちが取られ、キャラクターの個性を全面に押し出した内容に仕上げられました。
失恋・友情を描いた、それぞれのエピソードは少しほろ苦くて、自分自身の若かったころの思い出と重ねてしまうような内容です。記事の中では本編動画も掲載させていただいていますので、この機会にご覧になって、その面白さをご自身の目でお確かめくださればと思います。