80年代末のバトル漫画『スプリガン』 独特のコマ割りにハマります!

80年代末のバトル漫画『スプリガン』 独特のコマ割りにハマります!

80年代末から連載されていた漫画『スプリガン』の紹介記事です。原作はたかしげ宙、作画は皆川亮二で週刊少年サンデーから連載されていました。バトル漫画ですが単調な線ではなく風景も含め独特の描かれ方をしており、クセにハマると読み込んでしまう漫画です。


どんな漫画?

登場人物の魅力

トップエージェント「スプリガン」を中心に物語が進行していきます。
そこで中心人物をちょこっと紹介していきます!!

本作の主人公です。抜群の運動神経を誇る上、アメリカ軍の訓練により限界まで引き上げられています。日本の高校生ですが任務のせいで出席日数が足りず常に留年の危機にさらされています。ただ、本人は学校生活を大切にしたいようで作中であと何日休めるか計算したり運動会に必死で出るなどしています。何とか留年せずに卒業し、読み切り版では大学にも進学しているのが判明します。

御神苗 優(主人公)

主人公と組んで任務をすることが多くなる相棒のような存在です。人間の反射神経を超えた速度での移動が可能で身体能力は通常の人間のはるか上です。その正体は古代の遺産の一つである獣人「ライカンスロープ」です。フランス出身でスラム街で義弟と共に娼婦のマリアに育ててもらっていましたがフランス軍のいさかいに巻き込まれ家族を失ってしまいます。その後スプリガンとしてスカウトされ相棒へと至ります。

ジャン・ジャックモンド

「魔女」の異名をとる女性スプリガン。森に眠る大魔術師マーリンから伝授された魔術を操ります。紙に描いた魔法陣から魔獣を召喚したり、空間を捻じ曲げて相手を閉じ込めたりすることができます。戦闘能力は強大で応用範囲も広く、銃器で射撃した程度では彼女に傷一つつけることすらできません。外見は美しい妙齢の女性の姿をしていますが、はるか古くからアーカムに深く関わっていることが示唆されています。

ティア・フラット

中国武術と気功術の達人です。おぼろげな存在という意味で周囲から朧と言われており、本名は明かされていません。主人公の格闘術の師匠であり、稽古では一度も負けたことがありません。最終目標が仙人になることであり自身の修行を優先させることも多いため遺跡の保護よりも自身にとって修行なるかが優先順位で上に来ます。

あまり知られていないスプリガンの由来

スプリガンをお読みになられた方でもあまり知られていないのがスプリガンの由来ですが、これはイングランドに伝わる埋もれた財宝を守る精霊を意味します。いわゆるドワーフなどと同じようなものですが、盗人から財宝を守るためあらゆる手を尽くす存在です。つまりタイトル通り主人公たちも「スプリガン」として財宝を守っているのです。

他の漫画とここが違う!!

ストーリーとしてのスプリガンも非常に面白いですが、それをより引き立てているのが、絵です。アニメに近い絵と構成のためアクションがアニメのような臨場感で読むことができます。また残像などの出し方も独特でキャラを
半透明で描くことでよりリアルな残像を表現するなど皆川先生ならではの絵と構成になっています。

ストーリーの特徴

今まで現実世界で出土したオーパーツを題材にした話が多いです。しかしキリスト教の聖書にある聖櫃(アーク)やノアの方舟、聖杯の奪い合いなど宗教関係の物も多くあり、時にはストーリー全体の流れを左右するような話も存在します。ちなみに、ノアの方舟を題材にした話は映画化に至っていたりします。

変わった構成の漫画です!

タチキリ(印刷して本にするとき、紙が断裁される目安のような線)をほとんど使用しない四角いコマ割りを多用しています。またコマ割りも大きく広げずに上下で一定のコマの大きさで構成されています。なので激しいアクションが多いですが見やすくなっています。またフェード効果等の映画的表現が多いため全体に臨場感と躍動感が出ているのが特徴です。。

まとめ

何話かまとまっている完全版もあるほど、長きにわたって愛されている名作です。

大判とはいえ、11巻という長すぎず短すぎない巻数のため読みやすい量になっていると思います。初版時点で大判だからですが書き込みが多すぎるゆえの対応となっています。少年漫画のためグロい表現も少ないのも気軽に手に取ってもらいやすい要因になっているかと思います。画像でもあるように完全版も出ています。主人公のその後なども描かれているので是非手に取ってみてください!

スプリガン〔保存版〕 / 1

まずは1巻から読んでみてください!

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漫画 バトル 1980年代

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