実はペンネームではなくユニット名!2組以上の漫画家特集

実はペンネームではなくユニット名!2組以上の漫画家特集

昔から原作と作画が別の人という漫画は一定数存在しますが、それぞれの名前ではなくユニット名で活動されていると1人の人が書いているのかと思ってしまうこともありますよね。99年までにデビューしているユニット名で活動されている漫画家さんをまとめてみました。


藤子不二雄

こちらはご存じの方も多いと思いますが1954年にデビューした藤子不二雄さんは、藤本弘さんと安孫子素雄さんはコンビ漫画家としてかつそうされていました。1987年にコンビ解消されてからは藤子・F・不二雄、藤子 不二雄Ⓐと名乗っています。

2人の出会いは小学生。中学生から漫画家を目指すようになります。最初は別々に登校していましたが合作するようになり、高校2年生からは合作としてやっていくことになりました。藤子不二雄名義の物は完全にギャラを半分にするというのがコンビ解消までルールになっていました。

このコンビは「原作」「作画」に分かれているわけではなく、それぞれで別の漫画を描いていることが多かったです。ですが「オバケのQ太郎」のように合作もあります。

当時作ったアニメスタジオ「スタジオゼロ」の雑誌部の仕事として、所属する漫画家が「オバQ」にはかかわっています。藤子Fさん」がQ太郎、藤子Ⓐさんが正太、北見けんいちさんが背景、石ノ森章太郎さんとつのだじろうさんがその他の人物を担当していたんですよ。豪華ですよね。

だんだん2人の絵に違いが出てきてしまったため、この作品が最後の合作になっています。1987年にコンビ解消していますが喧嘩別れしたわけではなく、2人のペースに合わせて仕事をするのは大変になったから、ということでお互いを思っての解散でした。

ゆでたまご

キン肉マンの作者であるゆでたまごさんも2人組。嶋田 隆司さんと中井 義則さんの共同ペンネームです。嶋田さんが原作、中井さんが作画担当です。


2人の出会いも小学生の時でした。嶋田さんはこの頃からキン肉マンを描いていて、それを見た中井さんが気に入って意気投合したそうです。

中学生の時に藤子不二雄Aさんの「まんが道」を読んで、本格的に2人で漫画を合作することになりました。当時は本山たか義というペンネームで、担当もはっきりは決めていませんでした。初めてペンで描いた「ラーメン屋のトンや」という作品が近鉄漫画賞を受賞しています。

高校生になる頃に原作と作画の分担が分かれます。2人も母子家庭だったこともあり、高校卒業までにデビューするのが目標でした。結局1978年の18歳の時に「キン肉マン」が赤塚賞を受賞し、週刊少年ジャンプでデビューが決定します。2人の高校卒業を待って連載がスタートしました。

そして14年間集英社に所属し、その後別の会社でキン肉マンの続編を連載するようになり、現在も活動されています。

室山まゆみ

「あさりちゃん」の作者である室山まゆみさんは、室山 眞弓(姉)と、室山 眞里子(妹)の姉妹漫画家です。ペンネームが普通の名前ですし、言われないとコンビ漫画家とはわからないですよね。「あさりちゃん」は姉妹の話ですが本当に姉妹が描いているとはびっくりです。

最初は「ゆみまりこ」というペンネームでデビューする予定だったのですが、当時の担当がペンネームが嫌いで勝手に「室山まゆみ」の名前を使ってしまったそうです。ひどいですよね。2人はペンネームは変えられないと思っていてそのままにしていたのですが、だんだんどうでもよくなったそうです。

担当は原作と作画にはわかれておらず、2人も絵とストーリーにかかわっています。下絵は眞里子さん、ペン入れは眞弓さんが担当されていますよ。

CLAMP

CLAMP(クランプ)は大川七瀬さん、いがらし寒月さん、猫井椿さん、もこなさんの4人のユニット漫画家です。商業デビュー15周年の2004年に全員改名しました。

元々は関西の同人作家グループとして活動されていました。もともとは友達同士が集まって遊ぶ仲間だったのですが、1度くらい本を出そうということで1987年に同人誌を制作。そこから次々と作品を生み出すことになりました。

1989年に「聖伝-RG VEDA-」で商業誌デビュー。これがいきなりの大ヒットでした。その後も「魔法騎士レイアース」、「カードチャプターさくら」などヒット作を連発します。

4人なので分担はどうなっているのか気になる人も多いと思いますが、大川七瀬さんが原作担当で他の3人が作画をされています。スタッフはおらず、4人だけで漫画を完成させているんですよ。

ちなみに元々はもっとメンバーが多く、過去には12人以上在籍していました。同人グループですもんね。デビュー当時でも7人のメンバーがいたんですよ。

上北ふたご

上北ふたごさんは名前の通り本当に双子です。以前は上北双子、上北姉妹、上北沢ふたごの名前で活動されていたこともあります。

姉が上北実那さん、妹が希沙さんです。もともとアニメーターの仕事をしていて、その後漫画家に。漫画家デビューしたのは週刊少年ジャンプ特別編集増刊1989年Spring Specialに掲載された「RED HOT]という作品でした。漫画家になってからもアニメ関係の仕事も続いています。

代表作は「よばれてとびでて!アクビちゃん」や「プリキュアシリーズ」のコミカライズ版です。どちらもなかよしにて連載されていました。

上條淳士

上條淳士は上條淳士さんとYokoさんの合同ペンネームです。上條淳士&Yokoの名前で発表されている作品もあります。

1983年に週刊少年サンデー増刊の「モッブ★ハンター」で漫画家デビュー。1985年から1987年まで週刊少年サンデーで連載された「TO-Y」がヒットし、知名度が一気にアップします。インディーズバンドのボーカルを主人公にした作品でした。他にはヤングサンデーで連載されていた「SEX」などが代表作です。

Yokoさんは高校の後輩で、主に女性キャラクターの作画を担当されています。

中原裕

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